フィードバックが製品を進化させる“乗鞍”の上位を独占 強豪ホビーレーサーが「サンボルト」のウェアを選ぶ理由とは

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 サンボルトのサイクルウェアを選ぶ強豪ホビーレーサーが増えている。国内最高峰のヒルクライムレースの一つ「マウンテンサイクリングin乗鞍」では上位3人までをサンボルトユーザーが独占。グランフォンド世界選手権でも表彰台に上る活躍を支えた。彼らに支持される訳はどこにあるのか、その理由に迫った。

マウンテンサイクリングin乗鞍チャンピオンクラスの上位3人はサンボルト製のウェアを着て臨んだ。左から3位の梅川陸選手(大泉愛輪会)、優勝した中村俊介選手(SEKIYA)、2位の森本誠選手(GOKISO) Photo: Shusaku MATSUO

 サンボルトはオーダーウェアを得意とする国内サイクリングウェアメーカー。最低3着からのオーダーを受け付けており、価格もリーズナブルなものから展開している。デザインの知識がなくとも、テンプレートにペンで直接書いてもOK。サンボルト社内のデザイナーがデザインを起してくれる。デザインの入稿と支払いが完了すると、最短で25日ほどで手元に届く短納期も魅力。少ない枚数から手軽にオーダーができ、初めてチームや仲間内でオリジナルウェアを作成する時のハードルが低いことが特徴だ。

手書きスケッチでもオーダーでき、サンボルト社内のデザイナーがデザインを起してくれる Photo: Shusaku MATSUO

 サンボルトがユーザーから支持される理由はこれだけでない。トレンドをいち早く掴み、ユーザーが求める製品づくりが行われていることが挙げられる。例えばロードレース用に開発された「セパレートワンピース」がその一つ。エアロ性能が求められるワンピースタイプのウェアは主にタイムトライアルやトラック競技で使われてきた。専門競技に特化した結果、ポケットがないものが多く、文字通り全て一体成型(ワンピース)による造りはロードレースにおいては実用性に乏しかったといえる。

トレンドを落とし込みつつ、コストパフォーマンスに優れた新作「COMPセパレートワンピース」 ©SUNVOLT

 サンボルトが開発したセパレートワンピースは、ウェアの前面のみが上下に分かれており、後部が繋がった状態となっている。レース中にファスナーを解放できるうえ、用を足すことも容易だ。背中にはポケットが設けられており、補給食や工具類も入るスペースもある。ロードレースはもちろん、普段のトレーニングにも対応する。エアロ性能を犠牲にすることなく、実用性も兼ね備えているのだ。

ウェアも結果を左右する機材

 ワンピースタイプのウェアは現在、セパレートタイプのものをベースに、メッシュ素材や、空気の流れを整えるエアロ生地、裏地に起毛を用いたウィンター用など様々な種類を展開している。一方で、徹底的に軽さを求めた造りの「クライマースーツ」も特徴的なラインナップ一つだ。その名の通り、ヒルクライムに特化しており、Mサイズで約180gという軽さを実現。ワンピースタイプのウェアが持つエアロ効果だけでなく、生地の使用量を抑えたメリットを生かしたのだ。

Mサイズで約170gと超軽量のワンピース「クライマースーツ」 ©SUNVOLT
体脂肪3%で挑み、3位入賞を果たした梅川陸選手(大泉愛輪会)。ウェアの軽さにも余念がない Photo: Shusaku MATSUO

 ヒルクライマーの軽さに対する徹底した追求は周知のとおり。8月に開催された“乗鞍”のチャンピオンクラスで3位に食い込んだ梅川陸選手(大泉愛輪会)は本番直前、体脂肪率3%の無駄な脂肪を削ぎ落した体と、5kg台で仕上げたバイクとともにレースへと挑んだ。そして、当然のことながら着るウェアにもこだわりをもったという。

 「僕が着ているのはXSサイズですが、実測で157g。これは世界最軽量ではないでしょうか。上りであろうとも、時速20kmを超えれば風の抵抗も受けます。しかし、このウェアはバタつきもなく、性能に一切無駄がありませんでした」とクライマースーツを評価した。

 “山の神”と称される森本誠選手も軽さに対して妥協はない。同じ性能の機材なら軽ければ軽いほどいい、というのが信条だという。今回、レースに用いたのはクライマースーツをベースに、極力薄く、そして小さなパッドが縫い付けられた特別仕様だったという。

僅差の2位となったが、存在感を示した森本誠選手(GOKISO) Photo: Shusaku MATSUO
“山の神”こと森本誠選手(GOKISO)も、軽さとフィット感にこだわった結果、特別仕様のクライマースーツを着用 Photo: Shusaku MATSUO

 「とにかく軽いものをオーダーしました。パッドは無くてもいいと注文したほど。タイムや順位を向上させるためにフレームやホイールなどの機材をこだわっているのに、ウェアに対して無頓着だと惜しいですよね。新製品のサンプルを多く試しますが、良い点も、悪い点もはっきりサンボルトへレポートしますよ」と製品開発の一役を担っていることを明かした。

選手の期待に応えるウェアづくりを

 チャンピオンクラスをコースレコードで優勝した中村俊介選手(SEKIYA)も、サンボルトユーザーの一人だ。

 中村選手はレースを振り返りつつこう語る。「実はレースで使用したウェアは旧型のセパレートワンピースなんです。クライマースーツを使うか直前まで迷いましたが、頂上の気温が5℃という予報だったので、レース中に身体が冷えすぎることを恐れての選択でした。普通のウェアだと気温が20℃を超えるとオーバーヒートするのですが、クライマースーツは熱がこもることがなく、それはありません。ただ、今日は寒かったですね」。他の選手もクライマースーツの使用感を「夏場でも圧倒的に涼しい」と評価していた。

コースレコードでチャンピオンクラスを制した中村俊介選手(SEKIYA) Photo: Shusaku MATSUO
「選択肢があることもアドバンテージでした」と明かした中村俊介選手(SEKIYA)。着用するチャンピオンジャージもサンボルト製だ Photo: Shusaku MATSUO

 中村選手は続ける。「製品ごとに良い悪いを全てサンボルトへ報告しています。すると、すぐにアップデートが加えられて新製品がいくつも登場する。豊富なラインナップの中から、自分のアドバンテージになる製品をチョイスする選択肢があったことが良かったのかと思います」。最後に、「サンボルトのウェアを使い始めてお世辞抜きにパフォーマンスが上がったと思う。数値では表すことができませんが、着用してから成績が伸びたのは事実です」と話し、大会のチャンピオンジャージに袖を通した。

2019年のグランフォンド世界選手権で年代別3位に入った高岡亮寛選手(Roppongi Express)。サンボルトには製品フィードバックで多大に貢献 Photo: Shusaku MATSUO
ブースに集まる強豪ホビーレーサーたち Photo: Shusaku MATSUO

 彼らに共通しているのは、製品のインプレッションやレポートをサンボルト側へと送り続けていることだ。それは彼らサポート選手とサンボルトの橋本社長との関係性の強さを表している。マウンテンサイクリングin乗鞍が開催されたこの日、ブース内には橋本社長の姿もあった。レースを走り終えた上位陣の選手たちはブースを訪れ、レースの報告をしつつ、ウェア談議に花を咲かせている。皆、思ったこと、感じたこと、こうしてほしいという要望を、余すことなくサンボルト側へ伝えている。

 橋本社長も選手と同じ目線に立ち、意見に耳を傾けていた。選手たちは「改良点を伝えると、製品に反映されるまでの時間がとても短く、やりがいを感じます。もっと積極的に製品を使い、どんどんレポートを出したいと思う。そういうモチベーションを保てる環境になっています」と口を揃えた。

2018年富士ヒルクライムの主催者選抜クラス覇者の田中裕士選手(グランペール)もサンボルトユーザーの一人 Photo: Shusaku MATSUO
着丈の合ったサイズ感と高品質な素材のウェアを「とにかく着心地がいい」と絶賛した Photo: Shusaku MATSUO

蓄積データをもとに“日本人サイズ”へ

 こうして集めたデータは、新製品のアイディアへ積極的に生かされている。それは機能だけでなく、ウェアにとって最も重要なサイズ展開にも影響している。海外メーカーであれば、裾や袖、着丈の長さの設定が日本人を基準としておらず、いずれかに合わせようとしてもウェアのどこかにひずみが生じてしまう。しかし、サンボルトは日本人ユーザーのデータを蓄積しており、腕や脚、胴の長さや周囲を日本人体型に合わせて設計。国内メーカーならではのこだわりだ。

選手が何を求めているかを把握し、製品作りに生かす橋本社長 Photo: Shusaku MATSUO

 橋本社長はこう話す。「サポート選手たちは常にフィードバックを送ってくれます。なるべく良いウェアを作るには彼らの意見は欠かせません。些細な改善点でも、次の製品へと反映できるよう試みます。出来ないことは出来ないと言いますけどね(笑)。彼らに寄り添い、会社に対して意見を言いやすい雰囲気が、製品作りの好循環を生んでいるのかもしれませんね」。

 「サンボルト、いいよ」というリアルな口コミは、レース会場や練習環境で仲間内へと伝播し、着実にユーザー数の拡大へと繋がっている。強豪ホビーレーサーのフィードバックがぎっしりと詰まっているからこそ、結果を求めるサイクリストに支持されているのだ。

◇         ◇

 サンボルトではオーダーウェアだけでなく、1着から購入可能な既製品ウェアもオンラインショップで販売している。オーダーラインのベースとなる高品質ウェアが取り揃えられ、シンプルかつスタイリッシュなデザインが人気を博している。クライマースーツや、セパレートワンピースの半袖や長袖、また、これからの季節に必須となるウィンドブレーカーなどラインナップに富んでいる。

 支払いは各種クレジットカードの他、オンライン決済サービス「PayPay」も対応。午後3時までの注文で当日に発送されるスピード感も魅力の一つだ。

(提供:サンボルト)

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