コースも競技レベルも会場も桁違いMTB・フカヤレーシングの竹内遼と松本佑太がW杯初出場 「全てが初めて見る未知の世界」

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 マウンテンバイク(MTB)チーム「FUKAYA RACING」(フカヤレーシング)の竹内遼と松本佑太の両選手が8月11日、スイスのLenzerheide(レンツァーハイデ)で開催された「UCI マウンテンバイク(MTB)ワールドカップ」に出場しました。チーム発足から5カ月が経ち、「これからが本番」と意気込む2人でしたが、圧倒的なレベルの差を突きつけられ「別の競技を行っているような感覚」に陥ったそうです。当日のレース模様を、同チームの選手兼マネージャーの松本佑太のリポートで紹介します。

レース中のドロップオフ直後。果敢に攻める松本佑太 © FUKAYA RACING

◇         ◇

日本とは比較にならない高難度のコース

 これまでの遠征やレースはこの大会のための準備といっても過言ではない。ここから勝負していきたい当チームとして、そして両選手個人としてもこのワールドカップは初の挑戦となった。

コースを試走する竹内 © FUKAYA RACING

 しかし、その競技レベルの違いは早くもコースにあらわれていた。ナショナルシリーズのコースとワールドカップのコースのレベルが違うのは当たり前のことだが、日本のコースを走っているだけの人間には足を着かずに一周するのもやっとの状態。クロスカントリーのコースでは難易度の高いセクションがコースの中に何カ所か存在し、それらの道がつながって構成されている。

コース序盤のセクション © FUKAYA RACING
ジャンプセクション © FUKAYA RACING

 そのセクションの数が圧倒的に多い。走っていると次々とセクションが現れ、日本のコースのように一息つく間がない。それらをつなぐ道がテクニカルなのだ。しかもあえてテクニカルに作られているのではなく、むしろ日本のコースがきれいに整備されすぎているのだと思った。ただペダルを回すだけでは絶望的に前に進めない。根っこと岩が乱立し、フラットの場所がほとんどない。これが“縦の動き”を大いに必要とした。

たくさんの観客で溢れかえる会場

 さらに驚いたのは会場の雰囲気だ。会場には、日本ではまず見ることのない来場者の数。万単位で会場に人が溢れかえり、先頭の選手が通れば野球でホームランが出たかのような歓声が沸き上がっていた。

ワールドカップショートサーキットの様子 © FUKAYA RACING

 会場の構成も観戦のことを考えた飲食店の配置や、観客が歩いて見に行きやすいコースレイアウトになっており、夜にはDJが登場してパーティーが行われていた。コースのサークルの中に飲食店があり、そこにいればビールを片手に2、3分歩いて3カ所のセクションを見ることができる。そして、一般の来場者は約2000円の入場料を支払うことになっていた。

惨敗の中に見つけた「不足」

レース開始直前のスタートゲート © FUKAYA RACING

 レースがスタートし、竹内は最初の上り坂で30番台をキープして最初のシングルトラックに突入するが、これがオーバーペースとなり一気に後退。松本もなすすべなく、結果的に竹内が95位、松本が98位(108人出走中)と2人してほぼ最下位でゴールすることとなった。

 集団についていくテクニック、荒れた路面のこなし方、周りの選手たちのパワーすべてが初めて見る「未知の世界」。想像をはるかに超えた、まるで別の競技を行っているような感覚に陥った。

レース中のドロップオフ区間 © FUKAYA RACING
ペースが落ち始める竹内 © FUKAYA RACING

 いくら体力があっても、テクニックがあってもここでの走り方に慣れない限りは戦うことができないと感じた。歴代のワールドカップで戦ってきた日本人が海外を拠点にするのも納得がいく。

立体交差を超える竹内 © FUKAYA RACING

 初のワールドカップは、我々の第一歩として強烈な記憶となった。ただ、実際に走ったおかげで、自分たちの不足を埋めていく方法も同時に発見できた。この不足を埋めてまたチャレンジする。その繰り返しだ。

 まだまだこれから、長い長い挑戦が続いていく。

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