バイクインプレッション2019往年の車名を冠し、ポテンシャルを秘めた1台 ビアンキ「スプリント ディスク」

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 ビアンキから2020年モデルの新作「スプリント」が登場した。70年代に同社が手掛けた往年の車名を冠したカーボンロードバイクで、ディスクとリムブレーキどちらもラインナップ。今回はディスクブレーキ仕様のインプレッションをお届けする。

ビアンキ「スプリント ディスク」 Photo: Masami SATOU

 UCI(国際自転車競技連合)ワールドチームのユンボ・ヴィスマの活躍を中心に好成績を出し続けているビアンキ。衝撃除去素材の「カウンターヴェイル」を用いたバイクが優秀で、選手からの評判も上々だという。カウンターヴェイル自体は他のスポーツでも使用されている素材だが、自転車ではビアンキのみ。創業から130年を超える歴史が育んだ“走るバイク”のノウハウがあるからこそ、カウンターヴェイルを生かせているのだ。

上位モデルからエアロ形状を受け継いだデザイン Photo: Masami SATOU

 今回紹介するスプリントにはカウンターヴェイルは使用されていない。しかし、そのノウハウは各所に詰め込まれている。オーソドックスな外見だが、フロントフォークとダウンチューブの接続部のデザインは上位グレードのオルトレシリーズを踏襲し、エンデュランス系のインフィニートシリーズと似たコンパクトなリア三角形状が採用されている。フレームは完全な新設計となり、イタリアの担当者いわく「この価格でできること全てをやった」と自信を持った出来だと話しているという。

トップチューブやダウンチューブには無数のロゴが配される Photo: Masami SATOU
全天候で安定した制動力を発揮する105のディスクブレーキを装備 Photo: Masami SATOU

優れたバランスと伸びしろが特徴

 ライディングに関しても外見と同様にオーソドックスという印象が強い。しかし、そのレベルは高い。スプリント、クライム、乗り心地に特出した性能はないが、全てを無難にこなし良く走る。カウンターヴェイルは用いられていないものの、ビアンキが手掛けたバイクらしく、走る、曲がる、止まるをストレスなくこなす。この手のバイクは評価が難しく損をしがちなのだが、悪いポイントがないということ自体が良い性能であることは理解していただきたい。

オーソドックスな構成ながらツボを押さえた玄人好みな魅力があった Photo: Masami SATOU

 構成されたパーツをみると、伸びしろを感じさせるスペックであることが分かる。採用されたホイールはフルクラムの廉価グレードのため、アップグレードによる走行性能アップは確実だ。また、27.2mm径のスタンダードなシートポストを用いているため、一般的な社外品にも変更が可能。ポジション調整や、より軽量なポストへの変更も容易だ。ディスクブレーキ仕様は32Cまでのタイヤ幅が装着可能で、乗り心地を重視した構成にも対応している。

 走りはオーソドックスと評したものの、伝統のチェレステカラーを纏ったフレームは抜群の個性を放っている。オリジナリティを重視したいサイクリストにとって良い選択になるのではないだろうか。ディスクブレーキ仕様のバイクは完成車を購入するケースが多数だと思われるので、発展性を持つスプリント ディスクは最適なバイクの1つだ。

■ビアンキ「スプリント ディスク」
税抜価格:278,000円
カラー:チェレステ、ブラック
サイズ:47、50、53、55、57

松尾修作松尾修作

サイクリスト編集部員。10代からスイスのUCIコンチネンタルチームに所属し、アジアや欧州のレースを転戦。帰国後はJプロツアーにも参戦し、現在は社会人チーム「Roppongi Express」で趣味のレースを楽しむ。JBCFのカテゴリーはE1。数多くのバイクやパーツを試してきた経験を生かし、インプレッション記事を主に担当している。

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