お台場に集結した国内外のトップ・シクロクロッサー砂に埋れず突き進め! 会場が一体となって盛り上がった「シクロクロス東京2013」レポート

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砂のコース脇は観客で埋めつくされた=東京・お台場海浜公園砂のコース脇は観客で埋めつくされた=東京・お台場海浜公園

 東京・お台場海浜公園で開催された「シクロクロス東京2013」で2月10日、男女のトップカテゴリーのレースが行なわれた。砂浜を猛スピードで駆けて行く国内外の選手らの横では、会場へ詰めかけた観客のカウベルの音と声援が響き渡った。

【速報】男子はジェレミー・パワーズ、女子は豊岡英子が制覇 「シクロクロス東京2013」

日米王者、砂上のバトル!

ジェレミー・パワーズに追いすがる竹之内悠。水しぶきのように砂を巻き上げながら進むジェレミー・パワーズに追いすがる竹之内悠。水しぶきのように砂を巻き上げながら進む

 1周およそ1.5kmのコースには、砂地・森林・舗装路のパートがあるが、もっとも長く続くのが柔らかい砂のビーチだ。男子エリートのトップはそのコースを、5分もかからず1周回する。

 レース前半は、海外招待選手のジェレミー・パワーズ(アメリカ、Team Rapha-FOCUS)、ティモシー・ジョンソン(アメリカ、Cannondale pb Cyclocross World.com)らに対し、迎え撃つ日本チャンピオンの竹之内悠(コルパ・スペラーノハム)が安定した走りで先頭を引っ張り続けた。砂地へ入るパートでは勢いよく距離を広げ、観客をわかせる場面も。

ジェレミー・パワーズはシケインをバイクに乗ったまま越えたジェレミー・パワーズはシケインをバイクに乗ったまま越えた

 中盤になると、竹之内、パワーズが順位を入れ替えつつジョンソンを引き連れて走行。動きがあったのは12周回目、トップの3人がコース前半の砂地でクラッシュし、ジョンソンが離された。

 そして迎えた最終周回、「行けそうだった」と感じた“全米最強シクロクロスライダー”のパワーズが、コース中ごろからアタックを仕掛け、竹之内に6秒の差をつけて優勝を飾った。竹之内は「ラスト2周、落ち着いて行けば勝てると思ったのに…」と表彰台で悔しさをにじませた。

2着でゴールしうなだれる竹之内悠2着でゴールしうなだれる竹之内悠
エリートクラスで表彰台で笑顔を見せる優勝のジェレミー・パワーズ(中央)、竹之内悠(左)、ティモシー・ジョンソンエリートクラスで表彰台で笑顔を見せる優勝のジェレミー・パワーズ(中央)、竹之内悠(左)、ティモシー・ジョンソン

男子トップカテゴリー「エリート」(13周)
1 ジェレミー・パワーズ(アメリカ、Team Rapha-FOCUS) 1時間04分44秒
2 竹之内悠(コルパ・スペラーノハム) +6秒
3 ティモシー・ジョンソン(アメリカ、Cannondale pb Cyclocross World.com) +51秒

豊岡が貫禄のV、ライバル宮内は表彰台でも火花

会場にヒョウ柄が増えた。パナソニックレディースに加わった坂口楓華(手前)、聖香姉妹会場にヒョウ柄が増えた。パナソニックレディースに加わった坂口楓華(手前)、聖香姉妹
バイクを担ぎ砂の上を走り抜ける豊岡英子バイクを担ぎ砂の上を走り抜ける豊岡英子
自転車競技界の“実力派アイドル”福本千佳には、いつも大きな声援が飛ぶ自転車競技界の“実力派アイドル”福本千佳には、いつも大きな声援が飛ぶ

 女子のトップカテゴリー(Women’s L1)では、スタート直後から逃げる“姫”こと豊岡英子(パナソニックレディース)に、福本千佳(同志社大学)が3周回にわたって食らいついたが、中盤戦に入ると宮内佐季子(クラブビエント)が福本をパスし、2番手から豊岡を追走。現日本チャンピオンの意地を見せた。

 しかし独走の豊岡は、バイク交換を何度も繰り返してコンディションとスピードをキープし、最後は宮内に1分以上の差をつけてゴール。ファンからの記念撮影の要求に笑顔で応えつつ、「ラスト2周は足が攣りそうだった。(ワールドカップへ参戦した)代表としての意地もあるかな」と振り返った。

豊岡英子が先頭でゴール! 両手で、片手で…空を仰ぎながら、何度もこぶしを突き上げた豊岡英子が先頭でゴール! 両手で、片手で…空を仰ぎながら、何度もこぶしを突き上げた
L1表彰式。優勝の豊岡英子(中央)、2位の宮内佐季子(左)、3位の福本千佳L1表彰式。優勝の豊岡英子(中央)、2位の宮内佐季子(左)、3位の福本千佳

 表彰台では、豊岡が「思い描いていた展開。(昨年末の全日本選手権で宮内に敗れたが)ヨーロッパで走ってきていたので行けると思っていた」と言うと、宮内が「めちゃくちゃ悔しいです。来年見てろ!」と、次の戦いに向けて早くも火花を散らせていた。

女子トップカテゴリー「L1」(7周)
1 豊岡英子(パナソニックレディース) 43分35秒
2 宮内佐季子(クラブビエント) +1分04秒
3 福本千佳(同志社大学) +1分08秒

ベテラン組、女子2番手、キッズも

 10日にはトップカテゴリーのレースの他にも、40歳以上の男性の「マスターズ」や、女性のトップ以外のカテゴリー(L2)のレースが行なわれ、サイクリストたちが日ごろの練習の成果を発揮した。

マスターズの選手のスタート前マスターズの選手のスタート前
大きな声援を受けて走る安田大サーカスの団長安田さん大きな声援を受けて走る安田大サーカスの団長安田さん
ピンク色の着ぐるみが選手をじっと見つめているが…一体誰?ピンク色の着ぐるみが選手をじっと見つめているが…一体誰?
ピンク色の着ぐるみの正体は小田島(旧姓・片山)梨絵さん。応援していた小田島貴弘さん(左)はマスターズ1位ピンク色の着ぐるみの正体は小田島(旧姓・片山)梨絵さん。応援していた小田島貴弘さん(左)はマスターズ1位
マスターズ表彰式。優勝の小田島貴弘さん(中央)、2位の大河内二郎さん(左)、3位の岡田修一さんマスターズ表彰式。優勝の小田島貴弘さん(中央)、2位の大河内二郎さん(左)、3位の岡田修一さん
日本のダウンヒル女王で世界ランカーでもある末政美緒。持久レースは畑違いだが、見事にL2クラスで優勝を飾った日本のダウンヒル女王で世界ランカーでもある末政美緒。持久レースは畑違いだが、見事にL2クラスで優勝を飾った
女子L2クラスで表彰台。真ん中に立ったダウンヒル女王の末政美緒も笑顔でビールファイト女子L2クラスで表彰台。真ん中に立ったダウンヒル女王の末政美緒も笑顔でビールファイト
会場ではレッドブルガールが選手を応援会場ではレッドブルガールが選手を応援

 また、午前中にコースを短縮して行なわれた2つのキッズレースでは、33人が元気に疾走した。コースサイドでは、カメラを構えたお父さんやお母さんから熱烈な応援が飛び交っていた。

 今年からロードレースチーム「ブラウブリッツェン」に所属しているお笑いグループ「安田大サーカス」の団長安田さんも元気に出走。マスターズカテゴリーで出走し、観客の声援を浴びながら“砂地獄”に挑んでいた。表彰式で賞品のプレゼンターも務めた安田さんは、「来年も出たい。応援に来てね!」としめくくった。

「シクロクロス東京2013」大会HP

文 柄沢亜希・写真 上野嘉之、柄沢亜希

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