個人向け自転車輸送のススメ・その2主要な自転車輸送の特徴 自分にあったサービス利用で快適な移動を

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 遠方のサイクルイベントやレースに参加したり、旅行先でサイクリングを楽しみたい場合、自転車輸送サービスで自転車を送ってしまえば身軽な状態で移動できるため、非常にラクです。自転車輸送を比較する連載の第2回目は、自転車ライターの浅野真則さんが、現在利用できる個人向けの自転車輸送について、各サービスの特徴を紹介します。

各社サービスの特徴とは Photo: Cyclist

◇         ◇

個人輸送サービス4種を徹底比較

 自転車は普通の宅配便では送ることができません。ホイールを外すことでコンパクトになるスポーツバイクでも、梱包時のサイズが大きくなってしまうからです。そこで専用のサービスや大型の荷物を取り扱ってくれるサービスを利用する必要があります。

 現在個人で利用できるサービスは次の4つです。

カンガルー自転車輸送便/カンガルー自転車イベント便

西濃運輸の自転車専用宅配サービスです。通常は「カンガルー自転車輸送便」ですが、特定のイベントの際に利用できるサービス、「自転車イベント便」もあります。「自転車イベント便」は、イベント会場からバイクの発送ができるなど、特別サービスが利用できるため便利です。

【申し込み~配達までの流れ】
①インターネットで注文
②専用ケースに自分で自転車を梱包
③集荷(発送)
④指定場所に配送
【支払】
クレジットカード払い(輪行箱を購入する場合は代引きも可)
【配送料(東京~大阪間)】
7150円(税込):輪行箱をレンタルする場合は別途料金が必要
【利用できる梱包】
・専用の輪行箱(下記の3種類)
① シンプル輪行箱/2900円(税込):フレームやホイール固定のための中敷きなしの段ボール箱
② オリジナル輪行箱/7900円(税込):天地がプラスチック段ボール製でフレームやホイール固定のための中敷きあり
※レンタルあり
③ バイクサンド/2万4760円(税込):フレームやホイールをゴムで固定する高強度自転車輸送ケース
・3辺(幅、高さ、奥行)合計280cm以内、梱包時の重量が30kg以内の段ボールやハードケース
※布製の輪行袋は使用不可
【代理受け取り】
可能(ホテルなど宿泊先に事前配送する場合は先方に確認のこと)
【往復割引や営業所持ち込み割引】
・往復輸送を注文時に指定すると、復路の自転車配送料から500円割引き。
※行きの発送元と帰りの配達先、行きの配達先と帰りの発送元が同じであることが条件。
・営業所持ち込みを注文時に指定した場合、配送料から300円割引き。
・営業所受け取りを注文時に指定した場合、配送料から300円割引き。
※往復割引と営業所持ち込み・受け取り指定の各割引は併用可能。すべて利用すれば、計1100円割引きされる
【特徴】
・オリジナル輪行箱は3,100円(税込)でレンタルも可能。レンタル輪行箱は配達先で回収してもらえる。
【注意】
・賠償限度額50万円まで
・別途配送料が発生

シクロエクスプレス

 2009年にサービスを開始したスポーツ自転車専門の自転車宅配便です。ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクなどが対象で、大会やイベントへの出場、旅行、オークションなどさまざまな用途で利用できます。
【申し込み~配達までの流れ】
①インターネットで注文
②専用ケースなどに自分で自転車を梱包
③集荷(発送)
④指定場所に配送
【支払】
クレジットカード決済・コンビニ決済・銀行振込(ジャパンネット銀行)
【配送料(東京~大阪間)】
5000円(税抜)
【代理受け取り】
可能(ホテルなど宿泊先に事前配送する場合は先方に確認のこと)
【往復割引や営業所持ち込み割引】
なし
【利用できる梱包】
・段ボール製の配送キット
・3辺(幅、高さ、奥行)合計260cm以内の段ボール、またはWEBに使用可能と記されているハードケース
※布製の輪行袋は使用不可。
【特徴】
・最短で申し込みの翌日にケースを配送(ケース受け取りは最短で翌々日)
・条件を満たす段ボールやケースがあれば、最短で翌日集荷
・最短で集荷の翌日に配達
・集荷・配達日時の指定ができ、時間は2時間単位で指定可能
【注意】
・段ボール製の配送キットを購入する場合、送料とは別に3400円(税抜)必要。配送キットは折りたたみ式で、2往復程度利用可能。
※沖縄は5400円(税抜)
・賠償限度額30万円まで。

飛脚ラージサイズ宅配便

佐川急便の大きな荷物を扱う宅配便です。3辺合計が160cm以上・260cm以内・50kgまでの荷物を、飛脚宅配便と同じスピードで宅配可能です。
【申し込み~配達までの流れ】
①自分で段ボールなどに梱包
②集荷依頼または営業所への持ち込み
③指定場所に配送
【支払】
現金のみ
【配送料(東京~大阪間)】
7722円(税込)/260サイズ
【代理受け取り】
可能(ホテルなど宿泊先に事前配送する場合は先方に確認のこと)
【往復割引や営業所持ち込み割引】
営業所持ち込みで100円割引
【利用できる梱包】
段ボール、ハードケースなど(3辺合計260cm以内、梱包時の重量50kgまで)
【特徴】
・着払い指定可
【注意】
・賠償限度額30万円まで

サイクリングヤマト便

日本サイクリング協会(JCA)とクロネコヤマトが提携しているサービスです。JCAの会員限定サービスで、利用する前にサイクリングタッグの購入が必要となります。
【申し込み~配達までの流れ】
①自分で梱包
②集荷依頼または営業所に持ち込み
③指定場所へ配達
【支払】
現金のみ
【配送料(東京23区内~大阪市内間)】
3360円(輪行箱を購入、レンタルする場合は別途料金が必要)
【代理受け取り】
可能(ホテルなど事前配送する場合は先方に要確認)
【往復割引や営業所持ち込み割引】
営業所持ち込みで230円割引
【利用できる梱包】
・輪行袋、ハードケース、段ボール箱(梱包時に3辺合計203cm以内、重さ30kgまで)
【特徴】
・料金はヤマト便60kgサイズが適用される。
【注意】
・JCA会員限定サービス。利用にはサイクリングタッグ(2000円・要事前申し込み)が必要。
※JCA会員でサイクリングタッグを持っていれば何度でも利用可能。
・運送中に縦置きになる場合がある。
・補償金額1万円につき10円(最低50円)

各社のメリットを最大限に生かそう

 こうしてみると、サイクリングヤマト便を除いては、布製の輪行袋が使用できません。

 自転車を発送する場合は、専用の梱包材や段ボール、ハードケースなどを用意する必要があります。ただし、取り扱い可能な最大サイズや重量が会社によって異なるため、注意が必要です。

各社で梱包サイズが異なるので注意したい Photo: Naoi HIRASAWA

 今回紹介したサービスの中で、最大のサイズに対応するのは西濃運輸のカンガルー自転車輸送便。ここはオリジナル輪行箱が非常に使いやすく、レンタル可能な点でもオススメです。オリジナル輪行箱は、後輪を付けたまま箱に収納できるので、輸送中にリアディレイラーが破損するリスクが減らせます。また、ハンドルやステムなどを分解しなくても収納できます。メカに弱い人やハンドル回りのポジションが微妙に変わるのを避けたい人でも安心です。

カンガルー自転車便は分解するパーツが少なく、初心者に優しい Photo: Masanori ASANO

 料金の安さではサイクリングヤマト便が一歩抜けています。JCA会員限定のサービスでサイクリングタッグを購入する必要がありますが、輪行の頻度が高い方であれば十分元が取れるでしょう。布製の輪行袋に唯一対応している点も魅力です。

 自宅で集荷してほしいけれども不在がちな人には、配達時間が2時間単位で指定できるシクロエクスプレスも魅力です。オークションなどで利用するなら、着払い指定が可能な佐川急便の飛脚ラージサイズ宅配便も使い勝手がいいでしょう。

 自分のニーズに合ったサービスを選び、賢くサイクルライフを楽しみましょう。

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