個人向け自転車輸送のススメ・その1遠征を楽にする自転車の輸送方法とは 輪行・車載・配送サービスを比較してみた

by 浅野真則 / Masanori ASANO
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 遠方のイベントやレースに参加する場合、自転車をどうやって運ぶかは悩ましい問題です。車載や輪行するなどの手段が一般的ですが、最近では個人向けの自転車輸送サービスも、各社充実してきています。それぞれの輸送方法のメリットやデメリットを、自転車ライターの浅野真則さんが比較してみました。

様々な自転車輸送方法があるが、果たしてどれが楽なのか Photo: Naoi HIRASAWA

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運び方で変わる注意点

 レース・イベントなどの遠征時や、旅行先でサイクリングを楽しみたい時に、どうやって自分の自転車を運ぶか、これはサイクリストにとって永遠の課題と言えるでしょう。ポピュラーな方法としては、車に積むか公共交通機関での輪行が挙げられます。

遠征の時に自転車をどう運ぶかはサイクリスト永遠の課題だ Photo: Kenta SAWANO

 自動車の車内に積む場合、複数人で行動するのに荷物と自転車の十分な積載スペースが確保できない可能性がありますし、汚損が気になる方は車内の養生が必要です。キャリアを使った外積みは、移動中の自転車の汚損に気を遣います。また、走り終えて疲れていても、車を運転して帰らなければなりません。

輪行は様々なことに気を配る必要がある Photo: Naoi HIRASAWA

 輪行は移動中に自分で自転車を持ち運ぶ必要があり、旅行日程が交通機関の運行状況と、目的地までの所要時間で制約されます。さらに混雑時を避け、車内で自転車の置き場所を確保する必要があるなど、気苦労が絶えません。

 そこで第3の選択肢として挙げられるのが、運送業者の自転車輸送サービスで自転車を発送するという方法です。スポーツサイクルに対応する個人向けの自転車輸送サービスもいくつかあります。車に積む場合や輪行する場合のデメリットの多くが解消され、身軽に移動できるのは魅力です。しかしサービスによって梱包用の箱を自分で用意する必要があるか、輪行袋を利用できるか、対応可能な荷物のサイズや料金など、違いががあります。

 もっと具体的にそれぞれのメリットやデメリットを見てみましょう。

自動車に積む場合(マイカー・レンタカー)

○メリット
・自分で自転車を管理できる。
・公共交通機関のように発車時間や乗り換えを気にしなくていい。
・荷物の受け取り日時を気にしなくていい。

×デメリット
・キャリアを使った外積みだと自転車が汚れたり、ゲートなどにうっかり引っかけるなどして破損する恐れがある。
・車内積みだと多人数での移動に制約が出る。コンパクトカーだと積載量に不満も。
・車内の汚損が気になる場合、養生の方法も考えなくてはならない(レンタカーでは特に)。
・レースやイベントで疲れても自分たちで運転して帰らなくてはならない。

公共交通機関での輪行(電車・飛行機など)

○メリット
・レースやイベントで疲れても公共交通機関にさえ乗れば目的地に移動できる。
・指定席で座って帰れば長距離移動も楽。

×デメリット
・出発時間や乗り換え時間、混雑時は輪行を避けた方がよいなど、旅行日程が時間に縛られてしまう。
・自転車や荷物を自分で持ち運ぶ必要がある。大きなターミナル駅などで乗り換える場合、結構歩くケースがあるためつらい。
・地方では電車・バスとも本数が少なく、利用しにくい。
・路線バスや高速バスなどでは利用を断られるケースも多い。

自転車輸送サービス

○メリット
・自転車を自分で持ち運ばなくていいので身軽な状態で移動できる。
・レースやイベントで疲れても自転車を送ってしまえばあとは帰るだけでいい。

×デメリット
・移動のお金以外に自転車の送料がかかる。
・発送時と受け取り時にスケジュールを空けなくてはならない。
・発送のルールが各サービスごとにまちまちでややこしい。

自転車輸送サービスの魅力とは

 こうしてみると、自転車輸送サービスを利用して発送するメリットは、「圧倒的に身軽でラク」だということに尽きます。

会社によっては前輪を外すだけで輸送してくれるサービスが提供されている Photo: Masanori ASANO

 特に長距離走って帰る際に、輪行のように重い荷物を携えて移動する必要がなく、車を運転して帰らなくてもよいというのは大きなメリットです。お酒が好きな人なら、帰りの電車や飛行機で本日のライドをつまみにお酒を飲むことだってできます。

 デメリットとして挙げた発送のルールが各サービスで異なることに関しては、一度覚えてしまえばそれほど難しいものではありません。また、自転車の発送は遠征時だけでなく、オークションなどで自転車を個人売買する際にも使えるので、覚えておくと何かと便利です。

 次回は主な個人向けの自転車輸送サービスの特徴を紹介します。

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