アルプス山脈を異常気象が襲うツール・ド・フランス第20ステージのコースが59kmに短縮 大雨と地崩れによる緊急措置

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
  • 一覧

 ツール・ド・フランスを主催するA.S.O.(アモリ・スポル・オルガニザシオン)は現地時間7月26日午後9時過ぎ、翌27日に行う同大会第20ステージのコースを短縮すると発表した。現在レースが行われているアルプス山脈周辺は雷雨に見舞われており、山岳地帯では地滑りも発生。第20ステージのコースの一部でも土砂が流れ込む状態となっており、選手・関係者の安全を最優先し緊急の措置をとることとなった。

ツール・ド・フランス2019第20ステージステージプロフィール。このうち前半と中盤の2つのカテゴリー山岳を回避し、超級山岳ヴァル・トランスのみを上る新ルートとなる ©︎A.S.O.

 第20ステージは当初、アルベールヴィルを出発したのちレース序盤に1級山岳ロズラン峠(登坂距離19.9km、平均勾配6%)を越え、中盤には2級山岳コート・ド・ロンジュロワ(登坂距離6.6km、平均勾配6.5%)を通過。そして、今大会最後の山岳となる超級山岳ヴァル・トランス(登坂距離33.4km、平均勾配5.5%)を上って頂上にフィニッシュする130kmのルートが設定されていた。

 しかし、26日から続くアルプス山脈周辺の悪天候に加え、ロズラン峠で地崩れが発生。レース通過が不可能な状況となった。

 これを受け、主催者A.S.O.はスタート地アルベールヴィルから、ロズラン峠とコート・ド・ロンジュロワを通過せず、直接ヴァル・トランスへ向かう新たなルートを設定。アルベールヴィルから見て東に位置する2つの山岳へは行かず、ヴァル・トランスへ向かって南へショートカットするイメージだ。これにより、第20ステージは59kmで争われることに。そのうち、半分以上となる距離はヴァル・トランスの上りが占める。

 レース開始時間も変更になり、現地時間午後1時35分から午後2時30分(日本時間午後9時30分)にニュートラルスタートが切られることになった。

7月26日に行われた第19ステージでは降雹と地崩れによりレース終盤部分がキャンセルとなっていた。写真はキャンセル決定後に選手・チームカーを止めて状況を確認する様子 Photo: A.S.O./Alex BROADWAY

 この悪条件に関連して、26日に行われた第19ステージでも降雹とそれに起因する地崩れが発生。レースは打ち切りとなり、終盤部分がカットされる形となっていた。

 ここまでの個人総合争いでは、エガン・ベルナル(コロンビア、チーム イネオス)がトップに立ち、第20ステージをマイヨジョーヌで走ることが決まっている。さらには、最終の第21ステージが慣例として総合争いを行わないことから、第20ステージを終えた時点でマイヨジョーヌに袖を通した選手が事実上、今大会の総合王者となる。いわば「最終決戦」の舞台が大幅に変わることになった。

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

UCIワールドツアー ツール・ド・フランス2019 ツール2019・レース情報 ロードレース

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載