バイクインプレッション2019ディスクブレーキで伝統の走りを進化 タイム「アルプデュエズ01 ディスク」

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 今回のバイクインプレッションはタイムの「アルプデュエズ01 ディスク」。軽量でありながら優れたバランスで高評価だったリムブレーキ仕様に対し、ディスクブレーキ仕様の走りはどう変わったのか試した。

タイム「アルプデュエズ01 ディスク アクティブフォーク仕様」 Photo: Masami SATOU

玄人好みな走りは健在

 名作「VXRS」のカッコよさと性能が強烈に残っている筆者。いつまで当時のイメージを引きずっているのかという話ではあるが、パオロ・ベッティーニが世界選手権ロードを制したゴールスプリントは最高だった。タイムのバイクはクライマーからスプリンターと脚質を選ばず、数多くのプロ選手が絶賛。フレームがアルミからカーボンへと移り変わる黎明期から活躍を収めたタイムは、素材を知り尽くしたマイスターであった。

シャープなデザインになったアクティブフォーク Photo: Masami SATOU

 10年以上の時を経てたが、タイムのラインナップは変わらず玄人好みの味付けがなされたバイクが揃っている。「アルプデュエズ01」もそのうちの1台だ。軽量性をウリにした乗り味ながら、バランスも追及。走りの軸となるフォークは振動減衰システムを搭載した「アクティブフォーク」仕様も選択が可能だ。重量がかさんだとしても、コンフォート性能を高め、ロードレースにおける速さに繋げている。ただ軽いだけ、硬いだけでもないバランスの良さが“走る”ライダーから支持される所以だろう。

旧ロゴが復活!

 そんな万能機に新たにディスクブレーキ仕様が加わった。基本的な仕様をそのままに、スルーアクスルとフラットマウントタイプのディスクブレーキを装備したモデルだ。また重量が増してしまったわけだが、タイムが選択した新たな取り組みには理由があるはず。乗る前から期待は高まった。

「TIME」ロゴが復活 Photo: Masami SATOU

 まず注目のポイントはロゴだ。一時期はダウンチューブから消えていた「TIME」ロゴが復活。世界的には工業デザインはシンプルな方向で、ロゴを小さくする配置する方向にあるというが、タイムのフレームにはTIMEが似合う。ホログラムは光や角度によって色を変え、高級感を演出。ぼてっとしていたアクティブフォークはより洗練された。ディスクブレーキを搭載しつつも、全体的にシャープなデザインだと感じる。

スルーアクスルが走りを引き締める Photo: Masami SATOU

 さて、走りはどうだろうか。やっぱりハンドリングは重々しい。タイムらしいどっしりと構えた安定感がフォークを通して伝わってくる。荒れた路面を走ると顕著で、角が取れた適度なロードインフォメーションしか感じない。スルーアクスルになったからか、コーナリングで粘りもさらに加わった。もうハンドルに手を乗せていればバイクが勝手に走ってくれる、そんなイメージに近い。速度が上がれば上がるほど良い印象が高まっていった。

 前回、リムブレーキ仕様でスプリントを試みた際、1000Wを超えた時にリア付近に軽量フレームが故の若干のしなりを感じた。だが、ディスクブレーキ仕様ではスルーアクスルの採用によって走りが引き締まり、リムブレーキ使用よりもう1歩踏み込んだペダリングが可能となった。物理的に重量が増してはいるが、速さへと変換できたポイントと言えるだろう。

タイムらしい安定感のある走りに磨きがかかり、オールラウンダーとしての性能をアップさせた Photo: Masami SATOU

 ディスクブレーキは新しいトレンドであるが、アルプデュエズ01は伝統的な走りにうまく取り込めていた。長所をさらに伸ばすことで、短所をカバーする好例であった。

■タイム「アルプデュエズ01 ディスク」
税抜価格:650,000円(アクティブフォーク仕様)
サイズ:XXS、XS、S、M、L、XL
カラー:ダークグレイ マット(グロスロゴ)、ダークグレイ グロス(マットロゴ)、レッド グロス(マットロゴ)
重量:840g(サイズS)

松尾修作松尾修作

サイクリスト編集部員。10代からスイスのUCIコンチネンタルチームに所属し、アジアや欧州のレースを転戦。帰国後はJプロツアーにも参戦し、現在は社会人チーム「Roppongi Express」で趣味のレースを楽しむ。JBCFのカテゴリーはE1。数多くのバイクやパーツを試してきた経験を生かし、インプレッション記事を主に担当している。

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