運営会社が撤退NIPPO ・ヴィーニファンティーニ・ファイザネが解散 2019年を持ってチーム活動終了

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 イタリア大手新聞「ガゼッタ・デッロ・スポルト」が7月16日付で、プロコンチネンタルチームNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネが2019年末をもって活動を終了し、解散することになったと報じた。イタリアと日本のメインスポンサーを持ち、多くの日本人アスリートとイタリア人の若手を育ってきたチームの解散の知らせは以前から囁かれていたが、ついに現実となった格好だ。

2019年のジロ・デ・イタリアに出場したNIPPO ・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ Photo:Yuzuru SUNADA

 解散の理由についてチームマネージャーのフランチェスコ・ペロージは、「UCI (国際自転車競技連合)が進める『2020年改革』に向けて、プロフェッショナルチームは(グランツールに参加できる)より少ない保証にもかかわらず、これまで以上に高額な予算が必要となります。 選手やスタッフの増加、そしておそらく有料となるであろうUCIプロシリーズレースへのアクセスをカバーするために、我々はチームの年間予算として280万ユーロ~450万ユーロを確保しなければならないことになります。 これでは活動を継続することができません」と語った。

 一方で、ペロージ氏は「私たちは日本のスポンサーとトップのイタリアのスポンサーと真のパートナーシップを築いてきました。可能であれば、東京オリンピック以降もヨーロッパで日本人選手の才能を伸ばしたいと考えていますし、その夢を捨ててはいません」とも続けた。

「予兆にしか過ぎない」

 女子のワールドツアーシリーズの成立など、自転車競技のグローバル化のために多くのルールが導入される反面、現行のプロコンチネンタルチームにとっては、ワイルドカードの数が減ることで、スポンサー離れをもたらす。ヨーロッパではグランツールへの参加はスポンサーにとって死活問題だ。テレビ放映時間が長く、その経済効果は計り知れない。グランツールに参加できないのであれば、スポンサーシップを取り下げることが自然の流れだ。

 今年のジロ・ディタリアでは、NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネはイタリア国内外のファンを賑わせた。初山翔の劇的な逃げとマリア・ネーラ獲得、ダミアーノ・チーマのステージ優勝でこのチームの遂げた成長と進化を証明している。しかしUCIのルール改定によるこの最初の犠牲は、「予兆にしか過ぎない」と多くの関係者は語っている。トレック・セガフレードのチームマネージャー、ルカ・グエルチレーナが6月29日付でイタリア大手自転車ニュースサイト「トゥット・ビーチ・ウェブ」に話した内容によると、「多くのプロフェッショナルチームが消える運命にある」と語っている。

マルコ・ファヴァロMarco FAVARO(マルコ・ファヴァロ)

東京都在住のサイクリスト。イタリア外務省のサポートの下、イタリアの言語や文化を世界に普及するダンテ・アリギエーリ協会や一般社団法人国際自転車交流協会の理事を務め、サイクルウエアブランド「カペルミュール」のモデルや、欧州プロチームの来日時は通訳も行う。日本国内でのサイクリングイベントも企画している。ウェブサイト「チクリスタインジャッポーネ

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