プロリーダージャージを堅守雨の石川ロード、岡篤志がスプリントを制して今季3勝目 Jプロツアー第12戦

by 小森信道 / Nobumichi KOMORI
  • 一覧

 国内最高峰のロードレースシリーズ、Jプロツアー第12戦「第18回JBCF石川サイクルロードレース」が7月14日、福島県の石川町と浅川町にまたがる公道に設定された1周13.6kmの特設周回コースで開催され、20人ほどの集団に絞られたゴールスプリントを制した岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が優勝した。岡は今季Jプロツアー3勝目となり、ツアーリーダーの証であるプロリーダージャージを堅守した。

20人ほどの集団スプリントを制した岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が今季Jプロツアー3勝目となる優勝を飾った Photo: Nobumichi KOMORI

毎年サバイバルのアップダウンコース

 厳しいアップダウンのコースと開催時期特有の高温多湿な天候で、毎年サバイバルな展開になる名コースとして知られる石川サイクルロードレース。しかし、今年は梅雨空に覆われた雨模様の天候にくわえ、気温も20℃を少し上回る程度。例年とは異なる展開になることが予想された。

毎年、高温多湿の中で開催されるレースだが、今年は梅雨空が広がり気温も低い中での開催になった Photo: Nobumichi KOMORI
スタートを前に、塩田金次郎・石川町長が選手たちに激励の言葉を送る Photo: Nobumichi KOMORI
ランキング上位選手を先頭に、選手たちがパレードスタート地点の学校法人石川高校に整列する Photo: Nobumichi KOMORI

 学校法人石川高校をパレードスタートしたレースは、3kmのパレードランの後にリアルスタート。すると早速、激しいアタック合戦となった。何度かのアタックと吸収が繰り返されたが、最終的に徳田優(チーム ブリヂストンサイクリング)、小森亮平(マトリックスパワータグ)、入部正太朗(シマノレーシング)、武山晃輔(チームUKYO)、新城雄大(キナンサイクリングチーム)、雨澤毅明(JCF強化指定選手チーム)の6人の逃げが1周目から形成される展開になった。一方のメイン集団は、昨年もコントロールから終盤の猛攻を経て勝利を掴んでいる宇都宮ブリッツェンがコントロールを開始。タイム差を1分程度に保ってレースは一旦、落ち着きを見せた。

1周目から徳田優(チーム ブリヂストンサイクリング)、小森亮平(マトリックスパワータグ)、入部正太朗(シマノレーシング)、武山晃輔(チームUKYO)、新城雄大(キナンサイクリングチーム)、雨澤毅明(JCF強化指定選手チーム)の6人の逃げが形成される Photo: Nobumichi KOMORI
メイン集団は昨年も同様の戦い方で勝利を収めている宇都宮ブリッツェンがコントロールを開始 Photo: Nobumichi KOMORI
脚のある選手がそろった6人の逃げ集団が快調に逃げ続ける Photo: Nobumichi KOMORI

宇都宮ブリッツェンが集団を統率

 4周目に入ると、コントロールラインを過ぎた後の上り区間で石橋学(チーム ブリヂストンサイクリング)がメイン集団からアタック。この動きで活性化したメイン集団からは15人程度の選手が抜け出して先行する逃げ集団を追う展開になったが、引き続きメイン集団をコントロールする宇都宮ブリッツェンがきっちり吸収。6人の逃げ集団と宇都宮ブリッツェンがコントロールするメイン集団という展開のまま、その後もレースは進んでいった。

宇都宮ブリッツェンがコントロールするメイン集団から石橋学(チーム ブリヂストンサイクリング)がアタックを仕掛ける Photo: Nobumichi KOMORI
石橋学(チーム ブリヂストンサイクリング)のアタックで活性化したメイン集団から次々に選手たちがアタックを仕掛ける Photo: Nobumichi KOMORI
追撃の動きを封じた宇都宮ブリッツェンが再びメイン集団のコントロールを開始する Photo: Nobumichi KOMORI

 レースも残り3周となる5周目に入ると、メイン集団をコントロールする宇都宮ブリッツェンが少しずつペースアップを開始。1分程度あったタイム差を6周目に入る段階で20秒程度にまで縮め、同周の中盤には逃げ集団を吸収した。そのままペースを上げ続けてコントロールラインへと向かう上りへと入り、昨年同様に攻撃を開始。しかし「昨年ほど暑くなかったからか、集団が思った以上にバラけなかった」とレース後に岡が語った通り、集団はブラッシュアップされはしたものの完全崩壊にまでは至らず。30人程度の集団から補給所の手前で木村圭佑(シマノレーシング)がアタックを仕掛けて単独先行した状態で、レースは最終周に入った。

上りスプリントを制した岡が2週連続優勝

30人ほどに絞られた集団から木村圭佑(シマノレーシング)がアタックし、単独先行して最終周に入る Photo: Nobumichi KOMORI

 最終周に入っても快調に逃げる木村は一時、集団とのタイム差を25秒程度にまで広げたが、ほどなくして吸収のために集団から飛び出してきた選手たちに吸収され、さらに後方からは選手たちが次々に合流。最終的に20人程度の集団となった。

 最後の上りに差し掛かると木村が再びアタックを仕掛けて抜け出しを狙ったが、これは集団が許さず、勝負は集団でのゴールスプリントに持ち込まれた。先頭にホセビセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ)、その番手に岡という並びで最終コーナーへと向かっていく中、その後方から再び木村が勢いをつけてスプリントを開始。その動きに「変速を変える音が聞こえたので、後ろを振り返らずに合わせてスプリントを開始した」という岡がしっかり反応。わずかに空いていたインを逃さずに突いて木村をかわすと、そのまま差し切って岡が先着した。

木村圭佑(シマノレーシング)のスプリントにしっかり合わせた岡篤志(宇都宮ブリッツェン)がインを突いて先頭に躍り出る Photo: Nobumichi KOMORI

 岡は前週に行われた第10戦東広島サイクルロードレースに続いて2週連続の優勝を飾り、今季Jプロツアーの勝利数を3に伸ばした。この結果、ツアーリーダーの証であるプロリーダージャージは岡が、23歳未満のランキングトップの選手が着用するネクストリーダージャージはこの日は未出走だった今村駿介(チーム ブリヂストンサイクリング)がともに堅守している。

Jプロツアー表彰式。左から2位の吉岡直哉(チームUKYO)、優勝の岡篤志(宇都宮ブリッツェン)、3位の木村圭佑(シマノレーシング) Photo: Nobumichi KOMORI
敢闘賞は序盤から逃げてレースを作った雨澤毅明(JCF強化指定選手チーム)が獲得 Photo: Nobumichi KOMORI
岡篤志(宇都宮ブリッツェン)は前週に奪還したプロリーダージャージを堅守した Photo: Nobumichi KOMORI

 次戦、第13戦は7月27日に「JBCFチームタイムトライアルチャンピオンシップ」が栃木県栃木市の渡良瀬遊水地で開催される。

石川サイクルロードレース P1結果
1 岡篤志 (宇都宮ブリッツェン) 2時間36分46秒
2 吉岡直哉 (チームUKYO)
3 木村圭佑 (シマノレーシング)
4 ホセビセンテ・トリビオ (スペイン、マトリックスパワータグ) +01秒
5 中井唯晶 (シマノレーシング)
6 安原大貴 (マトリックスパワータグ)
7 前田公平 (弱虫ペダルサイクリングチーム) +02秒
8 近谷涼 (チームブリヂストンサイクリング)
9 増田成幸 (宇都宮ブリッツェン)
10 中島康晴 (キナンサイクリングチーム)

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

Jプロツアー Jプロツアー2019 ロードレース

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載