『Cyclist』緊急アンケート「ツール・ド・フランス2019」開幕直前アンケート結果発表 読者の3賞予想は意外な結果に?

by 大澤昌弘 / Masahiro OSAWA
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 7月6日の明日開幕する「ツール・ド・フランス2019」。『Cyclist』では開幕直前大予想と題して、個人総合優勝(マイヨジョーヌ)、山岳賞(マイヨアポワ)、スプリント賞(マイヨヴェール)の三賞ジャージの獲得者を予想する読者アンケートを6月28日から7月2日まで実施しました。342人から得た回答の集計結果をここで公表します。ご協力いただいた皆様、この場を借りて厚くお礼申し上げます。

2019年のツール・ド・フランス3賞受賞者は誰に? 写真は左から2018年大会で個人総合優勝したゲラント・トーマス、山岳賞獲得のジュリアン・アラフィリップ、スプリント賞獲得のぺテル・サガン Photo : Yuzuru SUNADA

個人総合予想は意外な結果に!?

 まずは個人総合優勝(マイヨジョーヌ)から。獲得票数119票で3人に1人はこの人の名を挙げた形です。1位はエガン・ベルナル(コロンビア、チーム イネオス)。昨年のツール覇者で同じチームのエースとなるゲラント・トーマス(68票)をあっさり抜き去り、アンケート結果1位になりました。

読者予想の個人総合優勝はエガン・ベルナルに Photo: Yuzuru SUNADA

 22歳の新星を読者が選んだ理由、それはチーム力の高さ、ツール前哨戦での実績だったようです。「去年のツールでは3週間走れることを証明し、パリニースでは総合もさることながらTTでも上位にくい込んでいて安定感、他のアシスト陣も含め最強だと感じた」「ツールドスイスでの高い安定感。2位に位置していたローハン・デニスの攻めに対して上手く立ち回りが出来ていて、山岳での強さが際立っていたし、タイムトライアルも遅れを最小限にとどめていて隙がないから」などの回答がありました。

 2位は68票獲得のゲラント・トーマス(イギリス、チーム イネオス)。トーマスはベルナルに比べて今季、目立った成績がなく、かつツール・ド・スイスで落車リタイアをしており、推し難かったようです。読者回答も今季の成績については触れず、昨年覇者の実績に加え「彼個人の力とベルナルをセカンドエースに据えられる程のチーム力は圧倒的だから」などと、チーム力も考慮して選定された形になりました。

昨年の覇者ゲラント・トーマスは2位に!? Photo: KARLIS/SUNADA
3位は春のクラシックから好調を維持するヤコブ・フルサング Photo: STIEHL/SUNADA

 3位は29票獲得のヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ プロチーム)。彼を推す理由のすべてを網羅していたのが次の回答でした。「春のクラシックから仕上がりの良さを感じさせる。チーム力も備わって充実している。ドーフィネを制した。の3点」。

 今季はUCIワールドツアー「リエージュ〜バストーニュ〜リエージュ」で優勝、その他の春のビッグレースで何度も名を轟かせており、ツール前哨戦となるクリテリウム・ドゥ・ドーフィネで総合優勝。ステージレースでも結果を残せるならば、おのずとツール総合優勝への期待は高まるはずです。昨年までツールでの個人総合トップ争いで聞くことのなかったフルサングの名前が出てきたことに、違和感はないのではないでしょうか。

個人総合優勝予想トップ10

1.エガン・ベルナル(コロンビア、チーム イネオス) 119票
2.ゲラント・トーマス(イギリス、チーム イネオス) 68票
3.ヤコブ・フルサング(デンマーク、アスタナ プロチーム) 29票
4.ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアール) 22票
5.ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム) 17票
6.プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) 13票
7.トム・デュムラン(オランダ、チーム サンウェブ) 12票
8.ティボー・ピノ(フランス、グルパマ・エフデジ) 10票
9.リッチー・ポート(オーストラリア、トレック・セガフレード) 9票
10.クリストファー・フルーム(イギリス、チーム イネオス) 8票

マイヨヴェールはサガンで決まりか

 スプリント賞(マイヨヴェール)はぺテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ)が297票獲得で他を圧倒して1位に。すでにマイヨヴェールを6回獲得しており、誰が見ても最有力と考えていいかと思います。

 読者からは「今シーズンの成績は良くないが、史上最多7度目のマイヨヴェール獲得は、これまでの実績と実力から考えて確実であると思う」「圧倒的なスプリント力と立ち回りの巧さ、厳しい山岳コースも乗り越えられるから」などの回答がありました。

読者が選んだスプリント賞はぺテル・サガンに。スプリント賞を獲得できれば、歴代最多の7回目の受賞 Photo: STIEHL/SUNADA

 2位はわずか10票となりますが、スプリンターと呼ぶには違和感のあるワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ)でした。ファンアールトはシクロクロスの元世界王者であり、ピュアスプリンターではありません。しかし、「ある程度山も登れる、スプリントもある、とんでもなくタフで若い」といった読者回答に代表されるように、上りもこなせないと、ツールのスプリント賞獲得は厳しいというのが大方の見方です。さらに「クリテリウム・ドゥ・ドーフィネにおける鬼のような活躍ぶり」といった声もあり、こちらも前哨戦での動きを選定理由にした人もいました。

2位はシクロクロスの元世界王者のワウト・ファンアールト Photo: STIEHL/SUNADA
3位はピュアスプリンターのエリア・ヴィヴィアーニ Photo: STIEHL/SUNADA

 3位は9票獲得、エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ)。「今年はクイックステップのチーム力も有り、ヴィヴィアーニが獲るのでは。山岳コースを超えて生き残れれば。だけれども」と条件付きですが、ピュアスプリンターを推す声も。またサガンの動きを不安視した結果として、ヴィヴィアーニを選んだというコメントもありました。

スプリント賞予想トップ10

1.ペテル・サガン(スロバキア、ボーラ・ハンスグローエ) 297票
2.ワウト・ファンアールト(ベルギー、ユンボ・ヴィスマ) 10票
3.エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ) 9票
4.マイケル・マシューズ(オーストラリア、チームサンウェブ) 8票
5.ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) 4票
6.アンドレ・グライペル(ドイツ、アルケア・サムシック) 2票
7.アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAE・チームエミレーツ) 2票
以下省略

山岳賞は2年連続でアラフィリップに!?

 最後は山岳賞ですが、こちらはジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ)が66票獲得で1位になりました。アラフィリップはピュアクライマーではありませんが、昨年の実績に加えて、前哨戦のクリテリウム・ドゥ・ドーフィネでも山岳賞を獲得したことが決め手になったようです。「クリテリウムドゥドーフィネで山岳賞を獲得したうえ、先日、第18ステージの超級山岳ガリヴィエ峠の試走を行うなど、マイヨアポワを獲得するための準備が完璧。落車などによる怪我さえなければ2年連続のマイヨアポワは確実であると思う」といったパーフェクトなご意見を頂戴しました。

山岳賞1位のジュリアン・アラフィリップ Photo: STIEHL/SUNADA

 2位は51票のワレン・バルギル(フランス、アルケア・サムシック)。2017年に山岳賞を獲得しており、「フランス選手権に勝利しているから」という直前レースの好調さを考慮すると十分ありえそうです。

2位は2017年山岳賞を獲得したワレン・バルギル Photo: Yuzuru SUNADA
3位はピュアクライマーのラファル・マイカ Photo: Yuzuru SUNADA

 3位は31票のラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ)。「高高度山岳争いでオールラウンダー、パンチャーより純クライマー」、「実績」という回答がありました。マイカは2014年、2016年にマイヨアポワを獲得していますし、実績は十分です。ピュアクライマー的な選手であって、パンチャー色の強いアラフィリップとは対照的な予想と言えるのではないでしょうか。

山岳賞予想トップ10

1.ジュリアン・アラフィリップ(フランス、ドゥクーニンク・クイックステップ) 66票
2.ワレン・バルギル(フランス、アルケア・サムシック) 51票
3.ラファル・マイカ(ポーランド、ボーラ・ハンスグローエ) 31票
4.エガン・ベルナル(コロンビア、チーム イネオス) 12票
5.トマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル) 9票
5.ヴィンチェンツォ・ニバリ(イタリア、バーレーン・メリダ) 9票
7.アレハンドロ・バルベルデ(スペイン、モビスター チーム) 8票
7.ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム) 8票
9.プリモシュ・ログリッチェ(スロベニア、ユンボ・ヴィスマ) 6票
10.ジュリオ・チッコーネ(イタリア、トレック・セガフレード) 5票

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