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山田美緒の「旅する満点バイク」<3>アフリカ自転車旅の1カ国目、ケニア 丸坊主になってスタート!

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 アフリカを自転車で旅するため、2004年8月、私は関西国際空港を旅立ちました。降り立ったのは、ゴール地点の南アフリカ。いきなりケニアに行ってスタートを切るのではなく、まずは下見をすることにしたのです。

 日本でできる限りの準備をしてきたものの、やはり最後に自分の目で確かめよう。そしてもし「危険だ、無理だ」と思ったら、諦めようと考えていました。

 下見の途中、ジンバブエで頭を丸坊主にしました。ほかにも、胸にさらしを巻いた上にダボダボの服を着て体型を隠し、テントで寝るときや治安の悪そうなところではヒゲもつけました。パッと見て女性だとわからないようにするための、私なりの工夫です。

と丸坊主の記念撮影を子供たちと=ナミビアと丸坊主の記念撮影を子供たちと=ナミビア
ヒゲ面でポーズをとる=ナミビアヒゲ面でポーズをとる=ナミビア

 そんな対策を練っている間に、「早く走りたい!」という気持ちが高まるのを感じました。自転車を担いでトラックや電車、バスに乗り継いでいるうちに、ふつふつと。

 こうなれば、決行です。

◇      ◇

アフリカでの走行スタイルアフリカでの走行スタイル

 約1ヶ月の下見の後、ついに到着したケニアのナイロビ。ここで1年半前、アフリカ自転車旅行を心に決めたのです。出発の2日前には、その時に出会ったケニア人の友達も皆集まってくれました。「ほんとにやるの?」と半信半疑ではありましたが…。

 出発前日は、緊張して眠れなかった…なんていうことは全くなく熟睡。気持ちよく朝を迎えられました。自転車の前輪にカバンを2つ、後ろの荷台にはテント、寝袋、マットをくくりつけ、いざ出発!

 高層ビルが立ち並び、通勤する人と車で混み合うメインロードを走りはじめると、「いつも乗っている自転車と同じなんだ」と少し戸惑いながらも、ほっとした感覚に包まれました。日本で想像していたような不安や恐怖はなんだったのだろう。

地平線が見える道地平線が見える道

 30kmも走ると、そこはもうサバンナです。どこまでも見渡せる乾いた草原に伸びる一本道。

 気がつけば、キリンやシマウマ、ダチョウなどの野生動物がこちらを不思議そうに見ています。「アフリカ」といってイメージするような、ライオンや象にはそう頻繁にお目にかかれるものではありませんが、念のため地元の人からの出没情報を常にチェックすることを心がけました。

 ケニアとタンザニアの国境には、「マサイ」という民族が多く住んでいます。赤い服を着て、牛追いの長い棒を持った姿で知られています(「マサイの戦士」というドリンクもありましたね!)。伝統的な生活を続ける孤高の民族ですが、今は携帯電話や衛星放送が普及していますし、旅行者も多く、かなり多様化が進んできていると思います。

「どこ行くの?」と声をかけられ話している間に鳥が出現し、猛烈に追いかけるマサイ「どこ行くの?」と声をかけられ話している間に鳥が出現し、猛烈に追いかけるマサイ
元気よくあいさつして通過するマサイ。約2kmの道のりを4台連なって勢いよく走る元気よくあいさつして通過するマサイ。約2kmの道のりを4台連なって勢いよく走る
「弟をちょうだい」といったマサイの女の子と=ケニア「弟をちょうだい」といったマサイの女の子と=ケニア

 自転車に乗っているマサイはたくさんいますし、私が仲良くなった人は皆、携帯電話を持っていました。「日本人と結婚したいから弟をちょうだい!」と言われたこともありました。私自身も、「結婚して!」と何回も言われましたよ。


文・イラスト 山田美緒

山田美緒山田美緒(やまだ・みお)
大阪府生まれ。サイクリストとして世界中を旅してきたほか、一般社団法人コグウェイを設立し、「四国ディスカバリーライド」などを主催。著書に、アフリカ大陸縦断記をまとめた『マンゴーと丸坊主』、女性サイクリストたちとの旅や交流の体験記『満点バイク』がある。ブログURL(http://mantem.exblog.jp/)

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