女子ジュニアは岩元杏奈全日本ロード 男子ジュニアは津田悠義が圧勝 男子U17は岩田聖矢が制する

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 全日本選手権ロードレース大会2日目となった6月28日は、ジュニアカテゴリーを中心にロードレースが開催された。男子ジュニアは厳しいマークを受けた津田悠義(三好高校)が圧巻の独走勝利で、前年のU17に続きクラスをまたいでの全日本2連覇を達成し、ナショナルチャンピオンジャージを獲得した。女子ジュニアは岩元杏奈(日本体育大学)がマッチスプリントで優勝、男子U17は岩田聖矢(榛生昇陽高校)が勝利した。

津田悠義(三好高校)が後続を約2分離し、独走勝利を飾った Photo: Shusaku MATSUO

約2分差をつけ独走

 男子ジュニアは高校2、3年生が中心となったカテゴリー。各高校の自転車競技部やクラブチームに所属する選手160人がスタートラインに立った。コースは富士スピードウェイと外周路を繋げた1周10.8kmの特設サーキットで、11周する計119kmで行われた。

中盤から逃げた寺田吉騎(ビバーチェ掛川・磐田北)と五十嵐洸太(横浜高校) Photo: Shusaku MATSUO

 アクチュアルスタートが切られると、有力選手が前方に固まりレースをリード。道が狭い外周路の上りでは松山城南高校やエカーズ、そして優勝候補に挙げられていた津田らがペースメイクし、集団の隊列を縦に伸ばした。集団後方では序盤から遅れる選手が続出するサバイバルな展開になった一方、先頭では有力どころによるアタックが散発した。

メイン集団から抜け出しを図る津田悠義(三好高校) Photo: Shusaku MATSUO

 中盤にかけて逃げを成功させ、抜け出したのが寺田吉騎(ビバーチェ掛川・磐田北)と五十嵐洸太(横浜高校)だ。2人は後続に1分弱のタイムギャップを築いて逃げを打つも、後続では津田がアタックを仕掛けて逃げを吸収。そこから川野碧己(慶應義塾高校)と仮谷和駿(日本大学)と津田の3人で逃げグループを新たに形成し、メイングループを引き離しにかかった。

終盤は川野碧己(慶應義塾高校)と津田悠義がレースをリード Photo: Shusaku MATSUO
ラスト周回を全力で踏み切った津田悠義(三好高校) Photo: Shusaku MATSUO

 フィニッシュを目指す3人だが、仮谷が粘りを見せるも最初に脱落する。先頭は2人に減ったもののペースは落ちず、追走からは1分近いタイム差を維持し続けた。津田だけでなく、川野も積極的な走りを披露し、先頭を牽引。しかし、終盤に川野も力尽き、津田が独走状態でファイナルラップへと突入した。

2位争いは天野壮悠(千里高校)に軍配が上がった Photo: Shusaku MATSUO

 津田は最終周回に入っても力を抜くことなく全力でフィニッシュを目指した。ようやくホームストレートで後続を確認し勝利を確信した津田は、安堵の表情とともに、彼のファンでもある元乃木坂46の生駒里奈さんの定番ポーズを決めてゴールラインを切った。後続に1分54秒の大差での圧勝だった。2位争いは7人でのスプリントとなり、天野壮悠(千里高校)に軍配が上がった。

 津田は「最後のストレートは後ろを振り返り、誰もいないことを確認したら力が入らなくなってしまいました。出し切ったんだなぁと実感し、今はほっとしています」と振り返った。優勝候補に挙げられていた津田は他選手から激しいマークにあったものの、自力でこじ開け、昨年のU17からステップアップしたカテゴリーでも勝利を掴んだ。今後について問われると「海外のレースで日本人として何か結果を残すことが目標です。何をすべきか明確にしてうえで、一つ一つ着実に取り組んでいきます」と力強く述べた。

男子ジュニア表彰。左から2位の天野壮悠(千里高校)、優勝した津田悠義(三好高校)、3位の大河内将泰(南大隅高校) Photo: Shusaku MATSUO
ナショナルチャンピオンジャージを纏い、元乃木坂46の生駒里奈さんのポーズを決める津田悠義(三好高校) Photo: Shusaku MATSUO

 津田を指導するエカーズの浅田顕監督は津田の走りを「仕掛けが早すぎることもないし、待っても後手に回ってしまうので今日の展開で良かった。積極的に力を使っていましたが、あれで潰れてしまっては世界で通用しません。本人もテストしたのではないでしょうか」と評価。また、一方で「ネイションズカップではまだ今の力では歯が立ちません。早くパワーとスピードをつける必要がありますね」と課題をあげた。

■男子ジュニア結果
1 津田悠義(三好高校) 3時間4分5秒
2 天野壮悠(千里高校) +1分54秒
3 大河内将泰(南大隅高校)
4 留目夕陽(八王子桑志高校)
5 寺田吉騎(ビバーチェ掛川・磐田北)
6 西本健三郎(八王子桑志高校)
7 石橋慧悟(南大隅高校)
8 川野碧己(慶應義塾高校)
9 海野晋作(東京ヴェントス) +3分6秒
10 堀川敬太郎(祐誠高校) +3分28秒

マッチスプリントで決着

 女子ジュニア+WU17カテゴリーは同コースを5周する計54kmで争われた。U19(19歳未満)とU17(17歳未満)が混走する28人での出走となったが、序盤から人数が絞られ、レースが折り返しを迎えるとメイン集団は10人ほどまで小さくなった。

持ち前の瞬発力でマッチスプリントを制した岩元杏奈(日本体育大学) Photo: Shusaku MATSUO

 ここから抜け出したのは岩元と渡部春雅(駒澤大学高校)。快調に飛ばす2人に対し、後続のメイングループは差を詰めることはできなかった。最終局面でも拮抗した走りを見せた両者の勝負はホームストレートのマッチスプリントに持ち込まれた。

女子ジュニア+U17表彰。左から2位の渡部春雅(駒澤大学高校)、優勝した岩元杏奈(日本体育大学)、3位の内野艶和(祐誠高校) Photo: Shusaku MATSUO
先行する2人を追うメイン集団 Photo: Shusaku MATSUO

 先に仕掛けたのは先行していた岩元。昨年、インターハイの女子500mタイムトライアルで優勝したこともある岩元は、持ち前のスプリント力を発揮して先着。ナショナルチャンピオンジャージを獲得した。

■女子ジュニア+WU17結果
1 岩元杏奈(日本体育大学) 1時間37分38秒
2 渡部春雅(駒澤大学高校) +2秒
3 内野艶和(祐誠高校) +2分18秒

榛生昇陽がワン・ツー

 男子U17(17歳未満)+U15(17歳未満)はコースを6周する計64.8kmで行われた。早生まれを除くと高校1年生と中学生が対象のカテゴリーで、79人の選手がエントリーしていた。中盤、数を揃えた強豪校の松山城南高校が集団前方でペースアップを試みるなど積極的な走りを見せたが、岩田が最終ラップに抜け出して独走で勝利。2位にも同校の山下虎ノ亮が入り、榛生昇陽高校がワン・ツーフィニッシュを果たした。

岩田聖矢(榛生昇陽高校)が優勝 Photo: Shusaku MATSUO
2位は山下虎ノ亮が入り榛生昇陽高校がワン・ツーフィニッシュ Photo: Shusaku MATSUO
男子U17+U15表彰。左から山下虎ノ亮(榛生昇陽高校)、優勝した榛生昇陽高校)、3位の篠島瑠樹(福井県自転車競技連盟) Photo: Shusaku MATSUO

■男子U17+U15結果
1 岩田聖矢(榛生昇陽高校) 1時間40分49秒
2 山下虎ノ亮(榛生昇陽高校) +6秒
3 篠島瑠樹(福井県自転車競技連盟)
4 山崎開登(松山城南高校)
5 小泉響貴(浦和北高校)

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