イタリア文化会館で展示会「カレラ」はブランド代表が世代交代 初公開フィッティングシステム「idマッチ」にも注目

by 石川海璃 / Kairi ISHIKAWA
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 イタリアのバイクブランド「CARRERA」(カレラ)の展示会が6月19日、東京・千代田区のイタリア文化会館で開催された。展示会ではカレラの新代表が挨拶したほか、グラベルロード「GAEDANHA」(ガイダーニャ)など、2020年最新モデルが初披露。輸入・販売元のポディウムが取り扱う他のブランドも展示され、初公開されたフィッティングシステム「idmatch BIKELAB」(アイディーマッチバイクラボ)に注目が集まった。

カラーリングにこだわった「エラクルエア」を持つカレラ創業者のダビデ・ボイファヴァ氏(写真左)とシモーネ・ボイファヴァ氏 Photo: Kyoko GOTO

新しく生まれ変わる「カレラ」ブランド

 カレラの大きなトピックは経営者が交代することだ。カレラを長年率いた創業者のダビデ・ボイファヴァ氏から、息子のシモーネ・ボイファヴァ氏にバトンタッチ。イタリア・ロンバルディア州にあるオフィスを閉鎖し、新たに会社に立ち上げて再スタートを切る。

 新たにカレラの代表となるシモーネ氏は「これまでカレラの培ってきた技術や精神を大切にしながら、新たなものを生み出していきたい。そのために父の会社を畳んで、新しく生まれ変わります」と意気込んだ。

「新体制後もカレラ一筋でやっていく」と語るシモーネ・ボイファヴァ氏 Photo: Kyoko GOTO
参考展示されたグラベルロード「ガイダーニャ」 Photo: Kyoko GOTO

 カレラは会社の新体制移行と世界市場の動向を考慮し、最新モデルの追加はグラベルロードの「ガイダーニャ」のみで、大幅なラインナップ更新は見送った。

 「ガイダーニャ」は荒れた路面も舗装路も走れるように設計されたグラベルロード。日本での販売時期や価格、車体構成は未定だ。参考展示されていた車体はマットオリーブカラーで、コンポーネントは105組、ホイールはライトウェイトの「ヴィグヴァイザー クリンチャー ディスク」という構成だった。

ブルーの「エラクルエア」はダウンチューブにマットメタリックを施した

 そのほか既存モデルはカラーリングを刷新。「ERAKLE AIR」(エラクルエア)に「クロモベラート」と呼ばれるメタリックカラーをラインナップした。カレラの通常モデルの塗装は2~3時間ほどの作業だが、クロモベラートは1日がかりだ。

 また、カラーを4層に塗る必要があるため、乾かす工程などを含めると約2週間ほど。塗装へのこだわりがうかがえた。

関東・関西で体験スペースの設置を検討中

 会場の中で販売店スタッフの注目を集めていたのがフィッティングシステムの「アイディーマッチバイクラボ」だ。

大がかりなマシーンが会場に展示されていた Photo: Kyoko GOTO

 同システムは、スポーツサイエンスとバイオメカニクスを研究するプロダクトマネージャーのマテオ・パガネリ氏が、医学出身のパートナーとともに4年かけて開発したもので、2017年2月にローンチ。身体的特徴や動作から適切なクランク長、サドルなどのパーツが選択でき、最適なポジションを導きだすという。

 フィッティングを始めるにあたっては個人情報を入力。すでにスポーツサイクルに乗っている場合は、現在のポジションで生じる体の違和感・不調をヒアリングし、画面に記入する。

フィッターとユーザーの間でヒアリングが行われる。展示会ではマテオ・パガネリ氏がフィッターを担当した Photo: Kyoko GOTO
ユーザーが感じている痛みやレベル、その期間もコンピューター上に入力する Photo: Kyoko GOTO

 その後、身長や前屈姿勢などをXboxの3Dカメラで前後左右上下を撮影し、フィッティング対象者を3Dデータ化。専用の什器を使って適切なクリート位置を探る。

身体データを3Dカメラでスキャン Photo: Kyoko GOTO
レーザーでペダリングの癖を見極める Photo: Kyoko GOTO

 ここまでの測定を終えると、自分に適切なパーツが浮き彫りになる。特にサドルの特定が重要で、マテオ氏は「サドルが定まらないとポジション出しが進まない」という。

各パーツはサイズや形状に応じて細かくカテゴライズされる Photo: Kyoko GOTO
筆者の推奨パーツが決まった Photo: Kyoko GOTO

 パーツの選定が決まったあとは、バイクフィッティングを行う「スマートバイク」上に、現在使っているバイクのポジションを再現。乗車してケイデンス60~70を目安にペダリングする。この時、全ての関節の動きは画面上に映し出され、その動きを見て、適切なポジションどうかが判断される。不適切な場合は自動で調節が行われる仕組みだ。

ユーザーの動きが画面上で記録される Photo: Kyoko GOTO

 マテオ氏は「従来のフィッティングだとフィッターが2、3時間かけて調整する必要がありました。しかしこのシステムはフィッターの知識・技術の有無にかかわらず、45分もあれば調整可能です」とアピールした。

測定後、各メーカーの適正サイズの自転車が表示される仕組み Photo: Kyoko GOTO
計測したデータの一部。データは個人情報登録時に入力したEメール宛てに送信される(データファイルよりキャプチャ)

 「アイディーマッチバイクラボ」は現在、欧州を中心に世界で60店舗以上が導入し、1万人以上がフィッティングを受けたという。欧州では平均的にフィッティング1回あたり150€で実施。日本での料金は未定だが、代理店のポディウムは「今年の秋までに関東・関西で各1カ所ずつ、体験スペースの設置を検討中です」とコメントしている。

ライトウェイトとセラミックスピードがコラボ

究極の回転体の異名を持つ「ライトウェイト」のホイールに、セラミックスピードのベアリングとプーリーがセットになった Photo: Kyoko GOTO

 軽量なカーボンホイールメーカーとして知られる「ライトウェイト」からは、チューンアップブランド「CERAMIC SPEED」(セラミックスピード)とコラボした限定モデルが登場した。

 48mmのリム高を持ち、クリンチャー仕様ながら1290gと軽量な「マイレンシュタイン」に、セラミックスピード製ベアリングを組み込み、同社のビッグプーリーをセットにしたものが限定150セット販売される。

 また、「マイレンシュタイン」をベースに軽量化と高剛性化を果たした「マイレンシュタイン・オーバーマイヤー」も、同様の組み合わせが99セット用意される。

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