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ツール・ド・Jプロライダー<3>S級競輪選手とJプロ・ロード選手 2足のわらじを履く群馬グリフィンの渡辺正光選手

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 ツール・ド・Jプロライダー4人目の選手は、個性的な経歴を持つ群馬グリフィンの渡辺正光選手。ロードレースと対極に思われる競輪選手として活躍しながら、Jプロツアーに参戦しています。2足のわらじを履く渡辺選手にインタビューしました。

競輪選手とJプロ選手、2足のわらじを履く渡辺正光選手(群馬グリフィン) Photo: Shusaku MATSUO

ロードのプロになりたかった

 渡辺選手は福島県出身の31歳。95期に競輪選手としてデビューし、現在はS級2班で活躍。現在までに通算6回の優勝、1着は100回入っています。ロードレースでは昨年、エリートカテゴリーのチームLink TOHOKUに所属し、平坦レースを中心に好リザルトを獲得。今年から群馬グリフィンの一員となり、Jプロツアーに参戦し始めました。

宇都宮クリテリウムを走る渡辺正光選手(群馬グリフィン) Photo: Shusaku MATSUO

 一般的には、短距離種目の競輪に対し、長距離種目のロードレースは対極にあるとされ、選手の体つきや走り方も全く異なります。しかし、Jエリートツアーのロードレースでも上位に入り、海外のプロ選手も参加するジャパンカップクリテリウムでの完走するなど活躍。渡辺選手はどのようにレースに対応しているのでしょうか。練習環境や私生活について伺いました。

◇         ◇

ロード選手から競輪選手に転向するケースは今までにあったかと思いますが、競輪選手がロード選手になる例は珍しいと思います。どうしてロード選手も掛け持ちしようと考えたのでしょうか

自分が初めてのケースだと思います。自転車競技は高校時代から始めていて、当時は中長距離の日本代表にも選ばれていました。本当はロードのプロになりたかったんです。夢を捨てられず、ロードレースにも出場するようになりました。

今年からJプロツアーに昇格しましたが、Jエリートツアーと比べてどう違いがありますか

やはりチーム戦が凄い! なかなかトレインに入り込めないですね。集団の前まで上がっても蓋をされるし、脚を使います。厳しいレースが続いていますが、クリテリウムなら戦えるかなと思います

競輪のプロでも競技が違うと苦戦するんですね…。同じ自転車に乗るスポーツなのに興味深い!

でも、まったく違うということはなく、通じていることもありますよ。競輪選手になってから身に着けた技術が生きているのか、ロードバイクに乗り始めたら昔より速く走れました

スペシャルチームの一員としてジャパンカップクリテリウムを走った(2018年10月撮影) Photo: Shusaku MATSUO

Jエリートツアーではクリテリウムだけでなく、群馬サイクルスポーツセンターのようなアップダウンがあるコースでも活躍してましたね。実はいつも僕はスプリントの際、渡辺選手の番手を取っていたのですが、ゴール前で座ったままの加速で目の前から離れていく渡辺選手がとても印象的でした(笑)。逆にロードレースでの経験が競輪に生きることはあるのでしょうか?

コンディションに左右されなくなりました。疲れていても走れる。今までは調整して競争していましたが、練習して疲れてもパフォーマンスが変わらないように思います。ロード競技がそれほどまでにきついからでしょうか。確実に相乗効果があると思いますよ!

ストレス溜めずにパワーアップ

ロード選手は体脂肪を落とすため、節制することがよくありますが、競輪選手はパワー重視ですよね。どうやって両立していますか?

ストレスを溜める方がダメなので、食事は全く気にしません! ラーメンと中華料理の繰り返しです(笑)。パワーの源なので、食べただけ力になります。あとは脚と技術でカバーですね。好きなことをしてパフォーマンスを上げるタイプです

豪快だ…。「好きなことをして」とおっしゃいましたが、自転車に乗る以外は普段どのようにして過ごされていますか

乗らない間もパーツを組みかえたり…なんだかんだ自転車をいじってますね!大好きなので。あとは車が好きなのでドライブでしょうか。

ちなみに、どんな車に乗っているのでしょうか

マツダの「RX-7」や「RX-8」、フェラーリの「550マラネロ」も買いました。直線番長で面白くなくて手放しましたが。

フェラーリ!!!

あとはスズキの「カプチーノ」※軽スポーツカー

えぇ…その逞しい身体でもあの小さな車体に入るんですね

やっぱりパワー不足に感じたので、いまはロータス「エリーゼ」に乗っています。軽量スポーツカーで、ロードバイクにも通ずる乗り味ですね。キャリアで自転車を積んで移動していますよ!

個性的なスタイルですが、これもかっこいい…

最後に、今季の目標を教えてください

上りのコースは厳しいですが、クリテリウムでは表彰台を。本業の競輪S級で優勝を目指します!

◇         ◇

 渡辺選手はインタビューの最後に「ロードレースと競輪の橋渡しとなるパイオニアとして両水準を上げ、どこまで高められるのかチャレンジしたいですね」と締めくくりました。今季のJプロツアーではゴールスプリントに賭ける渡辺選手のパワフルな加速に大注目です。

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