バイクインプレッション2019用途に縛られないマルチパーパスのエントリーグレード フェルト「VR60」

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 走る場所を選ばないマルチパーパス「VR」シリーズを揃えるフェルト。今回は最も安価な「VR60」を試した。アップライトなポジションで、安定した走りを実現するスペックを備えたエントリーグレードのインプレッションをお届けする。

フェルト「VR60」 Photo: Masami SATOU

 VRシリーズは速さを求めたバイクではなく、エンデュランスロードのDNAを受け継ぐオールラウンダーモデルだ。高品質なカーボン素材を用いた上位モデルから、手の届きやすいアルミモデルまでディスクブレーキを採用しているのが特徴。確実な制動力を確保しているほか、クリアランスを生かして太めのタイヤやセミブロックタイヤなどの装着が可能で、選択肢を広げているのも魅力の一つ。必然的に走るフィールドが広がるうえ、エアボリュームの調整幅が増す分、快適性や走破性も申し分ない。

ボトルケージ穴がいくつも設けられ、優れた拡張性を擁する Photo: Masami SATOU

 VR60はシリーズのコンセプトを形にしつつ、税抜きで10万8000円に価格が抑えられたエントリーモデルだ。変速機はシマノの「クラリス」をメインコンポーネントとして採用。リアの変速は8速となるが、フロントで50/34T、リアは12-34Tという歯数となっており、インナー/ローでは1:1という非常に軽いギヤ比のため、かなりの急な上り坂でもカバーできるだろう。

アップライトなポジションを実現するヘッドチューブ長 Photo: Masami SATOU
前後とも機械式ディスクブレーキ Photo: Masami SATOU

 前後に搭載したディスクブレーキは機械式で、ローター径は160mm。雨や、路面の水はねがあれど、安定した制動力を発揮できる。車体のシートチューブ、トップチューブ上、さらにはダウンチューブに2カ所のボトルケージ穴が設けられているほか、ダボ穴が各所にあり、キャリアや泥除けなどの取り付けが可能。拡張性の高さも好ポイントである。

拡張性の高さを生かしたカスタムを

 走行性能だが、VRの名を冠している通り、上位モデル譲りの高い安定性を受け継いでいる。低重心のため、ダンシングでは体重をペダルに預けると自然と左右に車体が振れ、金属フレームの重さは薄まる。ホイールベースも長く、28Cというタイヤの太さもあり、直進時のスタビリティは上々。バイクに身を任せてしまえば心地よいスピードでクルージングができる。

通勤からロングライドまで活躍する手が届きやすいマルチパーパス Photo: Masami SATOU

 変速機が8速ということもあり、大幅なコンポーネントやホイールのアップデートは車体の価格が抑えられているため見合わないかもしれない。それよりも、キャリアやフェンダーといったプラスアルファの拡張性を生かした使い方にカスタムの方向性を振りたいところ。セミスリックタイヤが標準で装着されているが、溝が深いものに変え、未舗装路に挑戦してみてもいいだろう。

■フェルト「VR60」
税抜価格:108,000円
サイズ:43、47、51、54、56
カラー:エレクトリックブルー

松尾修作松尾修作

サイクリスト編集部員。10代からスイスのUCIコンチネンタルチームに所属し、アジアや欧州のレースを転戦。帰国後はJプロツアーにも参戦し、現在は社会人チーム「Roppongi Express」で趣味のレースを楽しむ。JBCFのカテゴリーはE1。数多くのバイクやパーツを試してきた経験を生かし、インプレッション記事を主に担当している。

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