ゴールデンウィークで環島1000kmチャレンジ!人も食も一期一会 “その日の出会い”を楽しむ11日間の台湾一周自転車旅<前編>

  • 一覧

 乗り物を問わず台湾を一周する旅、「環島」(ファンダオ)。近年は自転車で走るスタイルがブームになっており、日本でもその人気が高まっています。その環島に、11連休だった今年のゴールデンウィークをフルに使って、会社員の高嶋浩子さんが挑戦してきました。観光では何度も訪れている“台湾マスター”の高嶋さんですが、自転車で台湾全土を走るのはもちろん今回が初めて。鋭い嗅覚で見つける台湾グルメや、オープンな人柄が作り出す人との出会い。自転車一貫で飛び込んだ11日間の環島リポートを、高嶋さん本人の手記で2回にわたって紹介します。

リブ台北店から環島スタート!

◇         ◇

 今年のゴールデンウィークにかねてから挑戦したかった「環島」を自転車で走ってきました。ルートは台北を出発して西側から最南端を目指し、東側を通って台北に戻る「反時計回り」の約1000km。行程は11日間。9日間で完走し、1日は予備日、最終日1日は台北観光というスケジュールを組みました。

環島のおおまかな日程とコース

 はじめに旅の装備を簡単に説明すると、まず自転車はカーボンのロードバイク。雨の走行を考えて太いタイヤのグラベルロードも考えたのですが、アップダウンに備えて「軽い方がいい」というアドバイスでロードバイクにしました。装備はサドルバッグとダブルボトルのみ(工具は旦那と共有)! 荷物は極力減らし、着替えも最小限。ジャージは一式のみを毎日洗って着ていました。

 雨対策でレインウェアは上下用意。靴下も防水靴下で、雨用のシューズカバーも用意しました。普段着のTシャツや下着は2セットで、これも毎日洗濯していました。宿は1泊目と2泊目と最終日の台北のみ予約。3泊目以降の宿は進み具合や天気予報を見ながら到着当日に手配するという、“その日暮らし”な計画を敢行しました。

思い出の地、リブ台北店からスタート

DAY1・台北~龍潭(57km、344m up)

 今回の旅のスタート・ゴール地点は、台湾を代表する自転車ブランド・ジャイアントの女性ブランド、Liv(リブ)の台北店にしました。

到着後すぐにバイクを組み立ててくれました。バイクチェックも含め、スタート地点がバイクショップというのは安心です

 台北松山空港から至近にあるこのお店はオープンが2009年で、今年ブランドの発足10年目を迎えるリブの1号店。実は私が2010年に初めてのロードバイクを買ったのがこの店舗でした。当時まだ日本では女性用モデルが充実しておらず、カーボンフレームの女性用バイクを店頭で見ることは少ない時代でした。

 その後、年に1~2回は訪店するようになり、2台目となるロードバイクも昨年こちらで購入。その縁で店長のアレックスに環島計画を相談したところ、とても好意的に全面協力していただけることになりました。

 現地の友人も駆けつけてくれて、台湾到着から約2時間後の15時に出発! 初日の距離は体慣らしも含めて50kmほど。ちょっとした丘越えはありましたが、目的地の龍潭(りゅうたん)に午後6時半頃無事到着。龍潭のホテルではカウンター近くのカーテンで仕切ったところで自転車を管理してくれました。

予想外に快適なラブホテル

DAY2・龍潭~彰化(139km、493m up)

 2日目は台中よりさらに南にある彰化(ショウカ)が目的地。この日から本格的に走り出したのですが、日差しが強く、暑さが続きました。この日は追い風にうまく乗れて、アベレージ28.3km/hと調子よく進みました。今回「Wahoo」のトラッキングシステムを使ってリアルタイムで周囲に走行状況を公開していたのですが、それを見たリブ台北店店長のアレックスが「今日は速かったね!」とメッセージをくれるほど速く走れました。

台湾のラブホテルのジャグジー。しっかり疲れがとれて快適でした!

 この日の宿泊は「汽車旅館」と呼ばれる、いわゆるこちらの「ラブホテル」(予約時に気がつかなかった!)。でも、ジャグジーが付いていたりとむしろ設備が充実していて、お風呂がゆったり入れて快適でした。

 たまたまですがスタッフのお兄さんが日本で働いていたことがあるそうで、日本語が話せてとても親切にしてくれました。また自転車置場には防犯カメラが付いていて、24時間管理されていたのでとても安心でした。

台湾のラブホテルの朝食。これから走る!という前に嬉しい朝ごはん

 このホテルは朝ごはんが付いており、時間も指定できるとのことでお願いしたら、朝6時にドアの前に買ってきてくれたハンバーガーとフレンチトースト、温かい豆乳と紅茶が用意されていました。清潔でアメニティも充実していて、なかなか良かった台湾のラブホテル! また泊まってみたいと思うくらい、おすすめです。

環島ならではの一期一会

DAY3・彰化~台南(155㎞、109m up)

 3日目は環島で一番きつい日となりました。距離も長かったのですが、それよりも暑さにやられてしまいました。雨に降られなかったのは良いのですが、台湾の西側は街中が多く、陽を遮るところがあまりない。この日の後半はこまめに休憩をとりました。

 110km走ったところで休憩していると、同じく環島中の男女3人組に会いました。女性は上海出身の名古屋で働いている陳さん。男性2人は台湾人の方でしたが、年配の方は日本語が話せる方でした。

休憩中に一緒になった台湾人2人と中国人1人のグループと。環島ならではの一期一会
上海出身の陳さんとおしゃべりしながらゆっくり走行。陳さんはなんと四国一周もすでに完走済だそう!

 この3人組は前日のホテルが一緒で、目的地も同じだからとこの日一緒に走っていたそう。ここから20kmの間は私達も合流して、日本語でおしゃべりしながらゆっくりとライド。途中でお別れし、台南に到着しました。環島ならではの嬉しい一期一会でした。

 台南は、宿泊する町としては初めての大きな町。ここでも、ホテルではカウンター横の仕切りのあるところで自転車を預かってもらいました。

 夕飯は「台南に来たら絶対食べよう」と決めていた虱目魚(サバヒー)粥のお店へ。サバヒーは熱帯地域で穫れる白身魚。脂がのっていて、台湾では人気の魚だそうですが、日本ではほとんど食されていません。台南の名物と聞いていたので、宿からは少し遠かったのですが、味に定評のあるお店「阿憨鹹粥」へと向かいました。

台南名物の虱目魚(サバヒー)を使った虱目魚粥
台湾定番のデザート、マンゴーかき氷!

 ここのお母さんも日本語が話せ、私たちに食べ方など教えてくれました。そしてお味はというと、実に日本人好みの味! 脂が乗っているのにさっぱりしていて、とても美味しかったです。お粥の後は定番のマンゴーかき氷を食べて終了。大きな町だと飲食店がたくさんあるので、そういう場所では事前に行きたい場所をチェックしておくことをおすすめします。食の楽しみは旅の疲れを癒やす重要な要素です。

安くて美味しい台湾グルメ

DAY4・台南~恒春(151km 403m up)

 この日も一日暑くて辛い日でした! 3日連続で約150km走ったことも大変でしたが、それよりもとにかく暑さが辛かった…。スタートして5kmも走らないうちに美味しそうなお店を見つけていきなり休憩。蝦仁飯(シャーレンハン)という蝦の炊き込みご飯のようなものと、定番の魯肉飯(ルーローハン)をいただきました。

台南名物蝦仁飯。これで20台湾ドル(80円)!
台湾名物魯肉飯。これで10台湾ドル(40円)!

 このお店がセール期間中(?)でどちらも10台湾ドル引きだったのもありますが、蝦仁飯が80円弱(20台湾ドル)、魯肉飯が40円弱(10台湾ドル)と破格の安さで、なおかつ美味しかった! 台湾は安くて美味しい食べ物が多いので、それも楽しみのひとつです。蝦仁飯は初めて食べましたが、これは台南名物だそうで、機会があったら現地で定評にあるお店でも食べてみたいと思いました。

 この日は高雄を抜けて墾丁(ケンティン)の手前、恒春(コウシュン)まで。墾丁まで行っても良かったのですが、墾丁はビーチリゾートで宿泊費が高かったこともあり、その手前の恒春に泊まることにしました。

南下すると、次第に南国情緒溢れる景色に。パイナップル畑もそこかしこに

 高雄を抜け、少し山を上り、どんどん南下していくとパイナップル畑、マンゴー畑がたくさん出てきて景色が一気に南国ムードに。途中でパイナップルを食べたいと思ったのですが、この日の道中では丸ごと売っている店しか見つからず、パイナップルジュースを飲みました。

 ゴール地点の恒春には映画『海角七号』のロケ地があり、以前も訪れたことがありました。古くから商店街があり、城壁が残っている町。この日は暑さと、街のあちこちで行われていた道路工事で宿の場所が見つけづらく、午後7時過ぎに宿に到着しました。

台湾最南端、恒春に到着! ここから折り返し地点です

 この日で500km突破。全行程の半分を走ったことになりますが、後半は山もあるし、天気も崩れる予報…。少し幸先不安な折返しです。

(写真提供:高嶋浩子)

<後編へ続く>

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

ツーリング 台湾

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載