バイクインプレッション2013「BOMA D・ORA」 ディスクブレーキ仕様の最新フルカーボンクロス車

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 西も東もシクロクロスシーズン真っ只中。3人のテスターが国産シクロクロスバイク4台を特別インプレッション! 今回はボーマ・ドーラだ。

 ボーマは日本発のブランドで、カーボン素材を熟知し、企画から設計、生産までトータルで管理したカーボンフレームやカーボンホイールを取り扱っている。国内の有力なアマチュア選手や、実業団選手などへ精力的にサポートし、契約選手はトライアスロンにも及ぶ。今回試乗したドーラは、ディスクブレーキを採用した、2013年モデルのニューマシンだ。ボーマにはこの他にも2車種の本格的なシクロクロスバイクがある。

「BOMA D・ORA」 (ボーマ ドーラ)「BOMA D・ORA」 (ボーマ ドーラ)

「BOMA D・ORA」 ボーマ ドーラ
価格:176,400円(フレームセット)
サイズ:S−510、M−540、L-570
カラー:アイスグレー×Mグレー
問い合わせ先:BOMA(ASK TRADING)  http://www.boma.jp

 

スペック

フレーム:T-700ハイモジュラスカーボン
フォーク:カーボン ディスクブレーキ対応
変速機:シマノ・CX(F)、シマノ・アルテグラ(R)
ギヤ:シマノ・CX 46×36T、12-25T(10速)
ホイール:ボーマ・TH-W30D
重量:1,290g(フレーム)、490g(フォーク)

シクロクロスに最適なボーマのディスクブレーキ対応のカーボンホイール。前後で1,395g(チューブラー仕様)と軽量で、リム高は30mmシクロクロスに最適なボーマのディスクブレーキ対応のカーボンホイール。前後で1,395g(チューブラー仕様)と軽量で、リム高は30mm
ドーラはディスクブレーキを採用。確実なブレーキ性能によって走りの速さを限界まで追求できるドーラはディスクブレーキを採用。確実なブレーキ性能によって走りの速さを限界まで追求できる
ワイヤ類は内蔵し、担ぎやすく見た目にもスッキリとした印象。シート部内径はΦ31.6mmだワイヤ類は内蔵し、担ぎやすく見た目にもスッキリとした印象。シート部内径はΦ31.6mmだ

インプレッション BY 江下健太郎・松尾修作・米山一輝

松尾修作 VAX RACING with SAITAMA(バックスレーシング ウィズ 埼玉)所属。Jプロツアーに参戦するレーサーで、脚質はオールラウンダー。スイスでのレース活動経験も持つ松尾修作 VAX RACING with SAITAMA(バックスレーシング ウィズ 埼玉)所属。Jプロツアーに参戦するレーサーで、脚質はオールラウンダー。スイスでのレース活動経験も持つ

松尾 今回試乗したシクロクロスバイク4台の中では、唯一ディスクブレーキを採用しているモデルだったので、個性がありましたね。斜度がある下りを走行した際、力をそれほど使うことなく減速できました。ディスクブレーキの性能には信頼が持てるし、制動が速やかだからすぐに次の動作に集中できる。僕は使いやすいなと思いました!

江下 ロードバイクでもディスクブレーキ採用のモデルが登場しているけど、シクロクロスでも今後主流となるのかと、話題になっているよ。ブレーキの制動力が高い分、それに耐えられるように合わせてフレームの剛性も上がるので、あとは乗り心地さえ損なわなければ、だよ。

米山一輝 数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサー。現在は国内レースを取材で転戦中米山一輝
数多くのトップ選手を輩出した東京の名門クラブチームで15年の選手経歴を持つ元レーサー。現在は国内レースを取材で転戦中

米山 インパクトのある仕様でしたね。ブレーキの台座がなく、ワイヤもフレーム内蔵なので泥詰まり対策には良さそうです。ただタイヤのクリアランスが小さめなのが気になりました。全体的にスタイリッシュで軽量に仕上げられているけれど、乗ると骨太感はありました。

松尾 ホイールもボーマのカーボンリムで、チューブラー仕様でしたね。フレーム、ホイールの軽さからくる動きの軽快さと反応の良さがまず感じられます。ロードバイクと同じく、軽さも優位性の一つとして、大きな要素なのだと確認できました。

江下健太郎 埼玉県日高市の「じてんしゃPit」店主。マウンテンバイクのエリート選手で、シクロクロスの経験も豊富。JMA公認マウンテンバイク・インストラクター、自転車技士、自転車安全整備士の資格を有する江下健太郎
埼玉県日高市の「じてんしゃPit」店主。MTBのエリート選手で、シクロクロスの経験も豊富。ロードでもかつてアイサンなどで活躍した。JMA公認マウンテンバイク・インストラクター、自転車技士、自転車安全整備士の資格を有する

江下 確かに、ロードバイクに似た高剛性でレーシーな感触がいちばん感じられたバイクだったね。反応が良くてスピードに乗せやすいし、実戦で期待通りの性能を発揮するだろう。これといって弱点らしい要素はないけれど、フロントフォークはディスクブレーキ対応で剛性がある分、振動吸収性はやや下がるかな。

米山 全体の印象としてはカーボンフレームらしい振動減衰性があると感じました。そういう乗り味はいまどきっぽいというか、違和感なく受け入れられ、イメージとしては普通でしたね。

江下 まあ、このフレーム性能があれば、あとはホイールやタイヤをコースやコンディションに合わせていくだけだよね。あとは技術的なところ。いいフレームだから微振動は取ってくれるけれど、それ以上にシクロクロスには大きなギャップがつきものだし、バイクが暴れてもそれを乗りこなしてくのがおもしろいからね。

松尾 重量が軽い分、切り返しがラクだったので、テクニカルなコースで実力を発揮できそうですね。国内のシクロクロスシーンは盛り上がっていますし、ディスクブレーキ仕様のフルカーボンクロス車は機材としても注目ですから、攻めの一台としてオススメです。

TEXT BY 齋藤むつみ / PHOTO BY 和田やずか


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