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出先でも自分でできる パンク修理の方法とコツ

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 自転車の機材トラブルとして最もポピュラーなのは、スポーツタイプの自転車でも、ママチャリなど一般車と同じく、「タイヤのパンク」です。スポーツ車が少し違うのは、パンクを自分で修理するのが一般的である、ということ。最初は難しく感じるかもしれませんが、経験を積むことでスムーズに対処できるようになります。

スポーツバイクのパンク修理について知ろう Photo: Shusaku MATSUO

そもそもパンクとは何か、その原因とは

 自転車のタイヤは空気が中に充填されていますが、何らかの原因によりタイヤ内の空気を保持できなくなり、タイヤが潰れてしまう現象をパンクと呼びます。一般的な自転車用のタイヤは、外側のタイヤ部分と、空気を保持するためのチューブに分かれています。つまり、チューブに大小の穴が開いて空気が漏れてしまうことで、パンクが起きるわけです。

ミリ単位の小さな穴でも走り続けることはできなくなる Photo: Shusaku MATSUO

 チューブが破損する原因はいくつかあります。一つは外から尖ったものがタイヤを貫通して刺さってしまう場合。釘や押しピンのような“いかにも”なものだけでなく、数mmしかないガラス片や尖った砂粒が、タイヤの奥深くまで潜り込んでチューブに傷を付けてしまう場合もあります。

空気が抜けた状態では全く走れなくなる Photo: Shusaku MATSUO

 代表的なもう一つは、段差などの強い衝撃を受けた際に、タイヤが瞬間的に潰れ、地面とリム(ホイール外周の金属部)の間にタイヤが挟まれてしまい、チューブに穴を開けてしまう現象です。チューブに蛇の噛み跡のような2つの穴が並ぶことから「スネークバイト」とも呼ばれ、タイヤの空気圧が十分でないと起こりやすいパンクです。このほか、チューブがタイヤ内で削れて薄くなってしまうパンクもありますが、スポーツ車ではあまり多くないでしょう。

パンクは「自分でその場で修理」が基本

 一般車であれば自転車店まで自転車を押していったり、パンクしたまま走っていったりして、修理してもらうことが多いでしょう。一方でスポーツ車は、パンクが分かった瞬間停止して、その場で自分で修理することが基本になります。近くにサイクルショップがない状態でパンクすることが多いことと、軽量な(あまり頑丈でない)ホイールが付いているスポーツバイクは、パンクした状態で走行を続けるとホイール自体を破損してしまう可能性が高いからです。

パンクした穴はパッチとゴムのりで修理が可能 Photo: Shusaku MATSUO
予備のチューブはコンパクトにまとめ、携帯しておくとベター Photo: Shusaku MATSUO

 出先の場合、チューブの穴をパッチを貼り付けて塞ぐ本格的な修理は、手間も時間もかかるため、その場ではチューブ全体を交換してしまうのが良いでしょう。サイクリングに出かける際は、予備チューブを2本程度携帯しておくと便利です。パンクしたチューブは持ち帰って、家でゆっくり修理しましょう。

パンク修理の道具とコツ

 パンク修理(チューブ交換)には、予備チューブの他に、タイヤを外すためのタイヤレバーという工具が必要です。他には携帯用の空気入れが必須。あとは予備チューブを使い果たした際の、緊急用パッチセットもあれば安心でしょう。

てこの原理を利用して、タイヤレバーでタイヤをリムから外していく Photo: Shusaku MATSUO

 タイヤレバーをタイヤとリムの間に入れ、タイヤの“へり”をてこの原理で持ち上げることで、タイヤを外すことができます。タイヤが外れてチューブを取り出したら、一度パンクしたチューブに空気を入れて、どの場所にどのような穴が開いているかをチェックしましょう。タイヤの同じ位置に、原因となるものが刺さったままになっていないか、よく確認してください。

クリンチャータイヤを外す際に便利なタイヤレバー Photo: Shusaku MATSUO

 新しいチューブ(少しだけ空気を入れてあげると扱いやすいです)をタイヤ内に収めたら、タイヤをリムにはめ直していきます。このとき、チューブがタイヤに噛みこまないよう、しっかりタイヤ内に収まっているかを確認しましょう。タイヤをもんで動かしたり、バルブを押し込んだりすることで、噛み込みを解消することができます。最後はタイヤに空気を入れていきますが、携帯ポンプを激しく動かすと、バルブ口を破損させてしまうことがあるので、焦らず丁寧に空気を入れましょう。

プロショップで相談してみよう

新しいチューブを入れる前、異物が残っていないか触って確かめる Photo: Shusaku MATSUO

 何度やってもパンク修理のコツがつかめない場合は、プロショップで相談してみるのもいいでしょう。「自分で修理したらショップの仕事がなくなっちゃうのでは?」と心配になるかも知れませんが、プロショップでは初心者向けにパンク修理講習会を開いたり、納車時にチューブ交換まで教えてくれる場合もあったりと、「パンク修理はサイクリスト本人が身に付けるべき技術である」という考え方のショップが多いです。馴染みのショップでは、予備チューブや修理キットを購入することで貢献しましょう。

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