チームUKYOの走りも支えたGPSリアルタイムでタイム差や集団のスピードを表示 TOJ中継をサポートしたブライトンの技術 

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 台湾の電子機器ブランド「Bryton」(ブライトン)が、日本最大のステージレース「NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン」(TOJ)でテクニカルパートナーを務めた。同社は中継映像に走行中のデータを表示。レース中の臨場感を視聴者へ伝えるとともに、よりスムーズな大会運営をサポートした。

あらかじめTOJコースが取り入れられており、MOTO1とMOTO2に端末が備えられている Photo: Shusaku MATSUO
昨年のツール・ド・台湾から用いられたブライトンの中継サポート ©Bryton

 ブライトンはGPS付きのサイクルコンピューターで知られている。価格帯を抑えたエントリーグレードから、プロ選手が使う多機能なモデルまで多数取り揃えており、TOJでもチームUKYOの選手らが使用。レイモンド・クレダー(オランダ)の区間勝利や、ベンジャミ・プラデス(スペイン)の個人総合2位の走りを支えた。

ブライトンのサイクルコンピューターはチームUKYOの走りを支えている Photo: Shusaku MATSUO

 小石祐馬はエアロダイナミクスを考慮した形状を持つ「エアロ60」を愛用している。背面が整流効果を持つディンプル加工されており、風を全面で受けるサイクルコンピューターのデメリットを解消。5種類の位置情報衛星システムや地図表示機能、また、速度やパワーという基本的な表示機能に加えて、シマノDi2とも同期が可能になったブライトンのフラッグシップモデルだ。小石は「バッテリーの持ちが32時間とタフな点がお気に入りです。レースやトレーニングでも視認性が良く、見たい情報をすぐに読み取れるのがいいですね」と太鼓判を押す。

バイクに装着された「エアロ60」 Photo: Shusaku MATSUO
小石祐馬は32時間というバッテリー寿命とエアロ効果が気に入っているという Photo: Shusaku MATSUO

ツール・ド・フランスと同様の技術

 ブライトンはハードからソフト面まで、自社で一貫して作り上げる体制が整っている。選手の意見を聞いてから、ソフトに反映するまでのレスポンスも素早く、選手からも好評を得ているという。その技術力とスピードを生かしたものが、今回TOJの中継でも用いられた技術だ。

レース前に設定をするベンジャミ・プラデス(スペイン、チームUKYO) Photo: Shusaku MATSUO

 中継ではメイン集団と逃げ集団の距離とタイム差、速度をリアルタイムで表示。視聴者がレースで何が起きているのかを素早く把握できる施策だ。昨年のツール・ド・台湾から始まった試みで、TOJでは初めて取り入れられた。予めコースマップがインストールされた端末がMOTO1、MOTO2という2台のコミッセールバイクに装着されており、その位置情報をブライトン本国にあるサーバーへ送信。その後、中継映像へと反映される仕組みだ。規模こそ違うものの、ツール・ド・フランスで用いている技術と変わらないという。

示される現在位置に誤差はほぼなかったという Photo: Shusaku MATSUO

 ここで表示されるタイム差にはほとんど誤差はないといい、リアルタイムでMOTO1とMOTO2との距離が端末のマップ上にも表示されるため、コミッセール側からもスムーズな運営ができたと好評を得ていた。ブライトンのプロモーションを担当するアマンダ・リーさんは「TOJは周回コースが殆どということもあり、細々したコース取りに苦労した点もありました。しかし、問題もなく運営できたことで技術力を示せたと思います」とアピールする。

 ブライトンは今後もレースのサポートに意欲を持っているといい、北米などのレースにも進出していく予定だ。

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