8日間、総走行距離767.6kmのドラマ昨年優勝のガルシア、期待の増田ら有力選手が意欲 あす大阪で開幕「ツアー・オブ・ジャパン」

by 小森信道 / Nobumichi KOMORI
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 日本最大のステージレース「NTN Presents 第22回ツアー・オブ・ジャパン」(TOJ)の前日記者発表が5月18日、大阪府堺市の「さかい利晶の杜」で開催され、前年の個人総合優勝選手であるマルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム)のほか、中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)、雨澤毅明(リュブリャナ・グスト・サンティック)、小林海(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)、黒枝咲哉(シマノレーシングチーム)らがレースに向けての意気込みを語った。

個人総合優勝の証であるグリーンジャージを手に記念撮影に応じる6選手 Photo: Nobumichi KOMORI

 UCI(国際自転車競技連合)アジアツアー1クラスに国内で唯一ランクされるTOJは、今年で22回目の開催。5月19日の堺ステージを皮切りに、27日の東京ステージまで8日間8ステージ、総走行距離767.6km、総獲得標高1万2854mで争われる。今年は期待されたUCIワールドチームの出場はなく、UCIプロコンチネンタルチームがNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネの1チーム、海外コンチネンタルチーム6チーム、国内コンチネンタルチーム8チーム、日本ナショナルチームの計16チームが出場。出場メンバーの顔ぶれを見ると確実に格上と言えるだけのチームがない状況で、近年まれに見る大混戦となることも予想される。

前日記者発表は、堺ゆかりの千利休のもてなしや与謝野晶子の創作の原点を紹介するさかい利晶の杜で行われた Photo: Nobumichi KOMORI
会場には各賞ジャージも展示。それぞれのジャージを今年獲得するのは誰か? Photo: Nobumichi KOMORI
前日記者発表に臨む右から黒枝咲哉(シマノレーシングチーム)、雨澤毅明(リュブリャナ・グスト・サンティック)、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)、マルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム)、中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)、小林海(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)の6人 Photo: Nobumichi KOMORI

 昨年、富士山ステージで築いたリードを守り切り、チームに初となるTOJ個人総合優勝をもたらしたガルシアは「昨年は勝つことができてうれしかったし、今年もチームメートと一丸になって臨みたい。TOJは毎年同じという訳ではなく、違った展開を見せる。連覇は簡単ではないが、優勝を目指して頑張りたい」と控えめながらも自信をうかがわせるコメント。唯一のプロコンチネンタルチームであるNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネの中根は「チームにとって大事なレースのひとつ。ジロ・デ・イタリアを走っている初山翔選手に勇気付けられたので、僕らも負けないように良い結果を残したい」とコメントした。

控えめな発言を残しつつも、連覇に対して意欲を見せるマルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム) Photo: Nobumichi KOMORI
「ステージ優勝、総合優勝のどちらも狙っていく」と意気込みを語った中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ) Photo: Nobumichi KOMORI

 初のTOJ出場となる小林は「ヨーロッパのレースでこのような記者発表を前日にやることがない。ぼちぼちレースに入りたいタイプなので、このような場があると逆に緊張する」と口にしながらも、「このチームに移籍する段階からTOJに出たいという話はしていた。ブランクはあるが、このレースで結果を出せるように時間をかけて準備をしてきたし、チームメートも強い選手が多いのでリザルトは残せると思う」と覚悟の表情を見せた。

小林海(ジョッティ・ヴィクトリア・パロマー)はTOJに合わせて7kgの減量をしてレースに臨む Photo: Nobumichi KOMORI
過去に何度も個人総合日本人最上位になっている増田成幸(宇都宮ブリッツェン)は東京五輪も見据えて着実にUCIポイントを加算することを狙う Photo: Nobumichi KOMORI

 昨年は2日目の京都ステージで落車リタイアとなってしまった増田は現在、2020年東京五輪の代表選考ランキングでトップに立つ。「昨年は第2ステージで去っているので、今年は転ばない、安全にゴールを目指すことが第1目標。その上でより良い成績を残したい」と、このTOJでのさらなるポイント積み上げに意欲を見せた。昨年増田が落車した第2ステージで当時チームメートとしてステージ優勝を飾った雨澤は「今年もステージ優勝を狙いつつ、東京五輪の選考にも関わってくる重要なレースなので、個人総合でも上位に絡めるように頑張っていきたい」と、昨年は富士山ステージで失速して順位を落とした個人総合での躍進を誓った。

「チームメート全員がそれぞれの持ち味でステージを狙える。チームの走りにも期待してほしい」と語った雨澤毅明(リュブリャナ・グスト・サンティック) Photo: Nobumichi KOMORI
地元チームとして第1ステージはもちろん、同日に開催される堺国際クリテリウムでも結果を残したい黒枝咲哉(シマノレーシングチーム) Photo: Nobumichi KOMORI

 明日の第1ステージがホームステージとなる黒枝は「シマノという文字を堺では良く目にしますし、明日はサイクルロードレースを知らない人も含めてみなさんがシマノを応援してくださると思いますので頑張りたいと思います」と地元での活躍を宣言した。

記者発表後、毎年恒例となった茶の湯体験をする6選手 Photo: Nobumichi KOMORI
マルコス・ガルシア(スペイン、キナンサイクリングチーム)も抹茶と和菓子を楽しんだ Photo: Nobumichi KOMORI

 会見後は、千利休ゆかりの地となる会場にちなみ、選手たちが茶の湯を体験。手ほどきを受けながら、和菓子とともに日本の文化に触れた。

 第1ステージとなる堺ステージは、大仙公園を1周する2.6kmの個人タイムトライアルで争われる。

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