シェフ緒方稔さんが代表「チームナクレ」直木賞作家・熊谷達也さんがGM、ミシュランレストランがスポンサーの超豪華自転車チームが仙台に誕生

by 目黒誠子 / Seiko MEGURO
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 宮城県仙台在住の直木賞作家・熊谷達也さんがゼネラルマネージャー(GM)を務め、ミシュラン星付きフレンチレストラン「nacrée」(ナクレ)のオーナーシェフ緒方稔さんが代表を務める自転車ロードレース実業団チーム「Team nacrée」(チーム・ナクレ)が仙台に誕生し、5月9日、「チームナクレ発足記念パーティー」がレストラン「nacrée」で開かれた。新聞社やテレビ、ラジオなどのメディアや関係者が集まりチームの正式なお披露目となった。チームの所属人数は16人。うち8人が実業団登録選手となる。

仙台に実業団チーム「チームナクレ」が誕生 Photo: Seiko MEGURO

自転車小説「エスケープ・トレイン」が現実化!?

直木賞作家のGM熊谷達也さんがあいさつ Photo: Seiko MEGURO

 熊谷さんはサイクルロードレースと人間ドラマを題材にし、仙台が舞台となる小説「エスケープ・トレイン」を出版したばかり。緒方さんとは仙台のプロサイクルショップ「ベルエキップ」を介した自転車仲間で、2018年暮れの忘年会で自転車チーム構想ができあがり、2019年1月下旬にチームが発足。熊谷さんも緒方さんも、自転車をフックにしたそれぞれの夢が実現した。

緒方さんのロードバイク。「カラーズデザイン」によるオリジナル Photo: Seiko MEGURO
よく見ると、フランスの国旗が!だまし絵みたい! Photo: Seiko MEGURO

 代表となる緒方さん自身も選手として実業団登録。チームの構成は20代の大学生から60代の社会人まで幅広く、ロードレースばかりでなくシクロクロスの選手も所属する。監督は東北工業大学職員の半沢勝之さんが務める。

 ナクレ以外のスポンサーはなく、自転車も各自のものでメーカーもまちまち。緒方さんの自転車には「カラーズデザイン」によるオリジナル塗装が施されていた。シックな黒のチームジャージには「ナクレ」のロゴと「ミシュラン」の星つきロゴ、そしてナクレのゆるキャラ「ナクレボーイ」しか入っていない。

シンプルでクールなナクレのジャージ。ミシュランの星が入る(前面) Photo: Seiko MEGURO
チームジャージの背面もシンプル Photo: Seiko MEGURO

3年前に競技開始

 「僕の職業は変わっていません」と笑いながら語る代表の緒方さんはイタリアに3年、フランスに2年の修行経験がある。自転車の本場ヨーロッパであるが、「通勤用に買ったばかりの自転車が盗まれてしまって。それからは全く乗ってなかったです」。ヨーロッパではあまり自転車に触れていなかった。帰国し、仙台にナクレをオープン。自転車に乗り始めたのは3年前。ニセコクラシツクに参加し「グランフォンド世界選手権に出場したい」と目標を話す。

この牡蠣!これまで食べた中で一番おいしかったです! Photo: Seiko MEGURO
フルーツ一つとってもさすがの美意識です Photo: Seiko MEGURO
瞬時になくなったローストビーフ。中央右はちらし寿司 Photo: Seiko MEGURO

 「走れば走るほど強くなる。こんなにわかりやすいことはないからおもしろい。走るからには負けたくない。忙しい毎日の中でいかに時間を見つけるかというタイムマネジメントも含めて、哲学的な部分は仕事と共通する。協力してくれるスタッフや家族に感謝しながら両立し、相乗効果となっていけばよい」と語る。「チームの目標は全員がE1に上がること。全国のレースに参戦していきたい」と今年はJBCF E3(エリート)東日本を中心に10レース程、「ニセコクラシック140km」や「ツール・ド・おきなわ 市民210km」などを中心に参戦していく予定だ。

「早く食べた方がいいですよ~」と笑う緒方さん Photo: Seiko MEGURO
ベルエキップの遠藤社長(左)と元U23アジアチャンピオン木下智裕さん(右)もかけつけた Photo: Seiko MEGURO

グランツールのお抱えシェフも目標

 「今日はオーナーの人生で一番大切な日なので気合を入れました」と笑いながら話すナクレのスタッフ。世界的なタイトルであるミシュランの星がついたレストラン(2017年に1つ星を獲得)のフードは言わずもがなお墨付きである。「いつかグランツールでプロチームのお抱えシェフとしてヨーロッパに凱旋したい」と夢を持つ。この夢もいつか叶う日が来ることであろう。

福光俊介
目黒 誠子(めぐろせいこ)

宮城県丸森町生まれ。元CA。マナー講座講師。心理セラピスト。2006年ジャパンカップサイクルロードレースに業務で携わってからロードレースの世界に魅了される。2014年よりツアー・オブ・ジャパンでは海外チームの招待・連絡を担当していた。自身もロードバイクでのサイクリングを楽しむ。広報系の仕事にも携わり、ツール・ド・フランスの裏側や文化を取材、サイクルコラム執筆中。自転車とまちづくり・クリーン工房アドバイザー、宮城県丸森町において「自転車と旅の日~MARUVÉLO(マルベロ)」主催。

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