全校児童240人が参加キナンがホームタウン・三重県いなべ市で自転車安全教室 安全運転の啓蒙しTOJでの活躍を約束
自転車プロチーム「KINAN Cycling Team」(キナンサイクリングチーム)が5月15日、ホームタウンである三重県いなべ市の小学校を訪問し、ウィーラースクール(自転車安全教室)を実施した。国内最大級のステージレース「NTN presents 2019 ツアー・オブ・ジャパン」(TOJ)の開幕を前に、選手たちが講話と実演を行いながら、安全な自転車の乗り方をレクチャー。児童たちと今後も安全運転を誓い合うとともに、TOJいなべステージでの活躍を約束した。
自転車の操縦、交通法規をおさらい
今回チームが訪問したのはいなべ市立山郷小学校。全校児童240人を対象とした講義には、椿大志、雨乞竜己、中島康晴の3選手をゲスト講師に据え、中西健児アカデミーコーチと加藤康則ゼネラルマネージャーが進行役として、自転車の操縦方法や交通法規について確認していった。


選手たちのバイクパフォーマンスで大盛り上がりの中始まったスクールでは、自転車は基本的に車道の左側を走行することや、歩道を走行する場合は車道側を走ることなどをスライドを用いて解説。また選手たちのデモンストレーションを通して、「話をしながら」「スマートフォンを見ながら」といった“ながら”運転に潜む危険の大きさを伝えた。危険を回避する手段としてのブレーキングについても、前後輪それぞれのブレーキの役割を確かめ、その効果について解説した。

講話による座学が終わると、いよいよ実技の時間。今回は5~6年生の4クラスが代表して自転車操縦に挑戦し、一本橋やシーソー、ジグザグ走行など複数の障害物が設置されたコースを走行した。慎重に走るあまり、思わずバランスを崩してコースアウトしてしまう児童の姿もあったが、その都度選手たちが的確にアドバイス。1つひとつの障害物をクリアしていくためのコツや、走行時の目線の位置などを教えていくうちに、児童たちの自転車スキルはあっという間に向上し、ほどなくして、スピードに乗った状態でスムーズにコースをクリアしていく様子が見られるようになった。
講習の最後には数メートル先のフィニッシュラインまで、バランスを保ちながらいかにしてゆっくり進めるかを競うスクール恒例の「おそのり競争」を実施。全校を代表してトライした児童たちも、プロライダーに勝利するまであと一歩のところまで迫ったが、今回のゲームは椿が勝利。会場となった体育館は児童たちの熱狂に包まれた。


最後は5月21日に開催される、いなべステージ本番での活躍を約束してお開き。児童からのお礼の言葉や、各クラスとの記念撮影などを行い、和やかなムードのもとスクールを終えることとなった。