バイクインプレッション2019拡張性の高さで未舗装路からアーバンスタイルまでマッチ キャニオン「グレイルAL 7.0」

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 未舗装路に適したグラベルロードにも力を入れるキャニオン。今回はアルミバイクの「グレイルAL 7.0」のインプレッションをお届けする。油圧ブレーキやダボ穴など、ジャンルとしてのツボをしっかり押さえた仕様ながら、価格はリーズナブルに設定。乗り手のスタイルに応じて自在にマッチする拡張性に優れた1台を試した。

キャニオンのアルミグラベルバイク「グレイルAL 7.0」 Photo: Masami SATOU

R7000系油圧コンポを搭載

 グレイルは“2階建てハンドル”で知られるカーボンフレームモデル「グレイルCF」シリーズと、今回紹介するアルミフレームを用いた「グレイルAL」が展開されている。際立った個性のCFシリーズと比べ、ALシリーズはシンプルで堅実な造りとなっているのが特徴だ。

油圧式のR7000系「105」のSTIブレーキが装備 Photo: Masami SATOU
キャリアや泥除けの取り付けが容易なダボ穴 Photo: Masami SATOU

 形状こそオーソドックスだが、細部は様々な用途に適応する設計が各所に散りばめられている。ツーリングにはマストと言えるキャリアや、通勤通学で便利な泥除けの取り付けを想定したダボ穴がフロントフォークやシートステーに施され、長距離ライドで嬉しいボトルケージ用のボルトがダウンチューブ下にも設定されている。2つはボトル用、1つは輪行袋入れなどといった使い方も想定できる。

 アッセンブルされたコンポーネントは、登場して間もないシマノR7000系の「105」だ。油圧ブレーキが採用され、軽い力でも十分な制動力を得られるほか、環境に左右されない安定した性能を発揮できる。フロントチェーンリングが50-34T、リアスプロケットが最大34Tというワイドレシオかつ最大1:1のギア比となっており、足場が悪いオフロードの上りなどで活躍するだろう。

ボトルケージはダウンチューブ下にも装着可能 Photo: Masami SATOU
バッグ類を取り付ければツーリングスタイルに Photo: Shusaku MATSUO

乗り手が求めるスタイルへ

 実際に乗って未舗装路を走ると、走行性能の面はグレイルCFシリーズに軍配が上がる。しかし、グラベルを走り抜ける楽しさはグレイルALも変わらない。このジャンルのバイクは走行性能がどうかという評価軸よりも、いかに楽しく、求めるスタイルに合わせられるかが重要だと感じる。

遊び方を限定しない、拡張性に優れたグラベルロードバイクだ Photo: Masami SATOU

 グレイルAL 7.0は前述の通り、グラベルロードとしての基礎的なスペックを備えたバイクである。アルミのフレームに華美な装飾はないが、用途を限定しない拡張性がウリだ。完成車に装着されたタイヤ、シュワルベ「G-ONE BITE」の細かな凹凸のトレッドパターンは未舗装路でもグリップするほか、40Cと幅が太く、エアボリュームの調整幅も広いので、走るフィールドに合わせてセッティングしても面白いだろう。どこにでも突っ込んでいけるので、走行中に幾度となくその走破性を楽しむことができた。

 また、今回試したシルバーカラーの発色がとても鮮やかで、無機質で都会的な雰囲気がいい。太いスリックタイヤを履かせ、街を流すアーバンスタイルもマッチするだろう。とはいえ、バッグをハンドルやシートポストに括り付けたツーリングスタイルも決まる。他人と競うシーンではなく、乗り手が遊びたい歩調に合わせてくれる懐の深いグラベルロードバイクだ。

キャニオン「グレイルAL 7.0」
税抜価格:169,000円(別途送料19,200円が必要)
サイズ:2XS、XS、S、M、L、XL、2XL
カラー:シルバー、オートバックオリーブ
重量:9.4kg(Mサイズ平均)

松尾修作松尾修作

サイクリスト編集部員。10代からスイスのUCIコンチネンタルチームに所属し、アジアや欧州のレースを転戦。帰国後はJプロツアーにも参戦し、現在は社会人チーム「Roppongi Express」で趣味のレースを楽しむ。JBCFのカテゴリーはE1。数多くのバイクやパーツを試してきた経験を生かし、インプレッション記事を主に担当している。

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