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「おおやようこの自転車あそび」<7>“立ちゴケ”する人には原因があった! 実践、傾向と対策【動画あり】

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 こんにちは、おおやようこです。皆さん“立ちゴケ”をしたことはありますか? 立ちゴケとは、自転車に跨ったまま停止している時に転ぶことです。「立っている時に」+「コケる」ので「立ちゴケ」。停止する直前の低速域で落車した場合も「(ほぼ)立ちゴケ」と言うことがあります。初心者の方だけでなく、実はベテランサイクリストでも数年ぶりに「ガシャーン」と倒れてしまうことがあります。以前、初心者の方が「なぜかよく立ちゴケをしてします」と言っていました。原因が分からないと不安になりますよね。実は、立ちゴケが起きるには2つの要因があるんです。今回はその原因と対策についてお話をしたいと思います。

自転車に跨ったまま停止している時に転ぶ「立ちゴケ」。よくやってしまう、という人には要因があります Photo: Yoko OYA

原因は停車中の重心の置き方

 走行中の落車ほどではありませんが、立ちごけは膝を擦りむいたり、ブラケットやペダルに傷がついたりと地味にダメージがあります。そして、大抵は意図せずいきなり転ぶので自分も仲間も「えっ!」「どうしたの?」と唖然とし、本人は痛み以上に恥ずかしい思いでいっぱいになります…。転ぶ場所が、クルマの往来が少なく、安全な場所であれば笑い話で済みますが、幹線道路の路側帯であれば事故にあう危険も大いにあります。たかが立ちゴケ、されど立ちゴケです。

 もちろん、両足を付いている時に立ちゴケは起こりません。立ちゴケは大抵、片足はビンディングペダルとシューズのクリートを固定し、もう片足を地面に下ろしている状態で起こります。この状態の時にクリートを固定している側に重心が傾くとバランスを制御できなくなり、それに対して咄嗟にペダルから足を離すことができないため足がつけず、クリートを固定している足側(右側)にバタンと倒れてしまうのです。「頻発してしまう」という人は、この重心の置き方にまだ体が慣れていないと考えられます。

不安定な状態 Photo: Yoko OYA
バランスがとれている状態 Photo: Yoko OYA

 対策のポイントは「重心位置を地面についている足側に寄せること」です。自分の体を傾けるだけでもよいですが、バイクもついている足側に傾けるとより安定します。逆に、バイクを立てたり重心がトップチューブ上に近づくと不安定になります。また、ペダルに固定している側の脚を伸ばしていると不意に体重がかかってしまい、バランスを崩すことがあります。

重心は体の不意な動きで崩れる

 さらにもう1つ、「ハンドルを真っ直ぐにしておくこと」も重要です。ハンドルを左右どちらかに切っていると、前輪がふらつきやすくなり、そこからバランスを崩してしまうことがあります。

ハンドルを切ってしまっている状態 Photo: Yoko OYA

 立ちゴケや不安定さに不安を感じるうちは、無理せず両足をつくように心がけましょう。両足のクリートをはめるのにかかる時間はたったの数秒です。

 「いやいや、そこまでしなくても大丈夫だよ」と思うかもしれませんが、バイク上で片足を下ろして停車している時は、信号待ちに限らず、スマホを確認していたり、仲間と立ち話をしていたりすることがあります。他に意識が向き、よそ見をしたり、落としたものを拾おうとしたり、仲間へ体を向けたり…体がわずかに動く時にバランスを崩し、立ちゴケが起こることも多々あります。私も直近の立ちゴケは、バックパックから落ちた補給食を拾おうとした時でした。何か作業をする時は横着をせずに一度自転車から降りることも大切です。

 立ちゴケが起きる機序を知り、停車時に安定した体勢をとるように心がけることで立ちゴケをかなりの確率で防ぐことができます。頭の片隅に入れて、安全にサイクリングを楽しんでくださいね。

大宅陽子大宅陽子(おおや・ようこ)

自転車情報番組NHK BS1『チャリダー☆』で結成された「坂バカ女子部」メンバーとして出演。坂を上ることをこよなく愛する。2013年まえばし赤城山ヒルクライム大会年代別1位。また、ヨガインストラクターとして、サイクリストへのヨガレッスン「サイクリストヨガ」を提供している。Facebookページ

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