駅直結のサイクリングリゾートが進化プレイアトレ土浦開催の霞ヶ浦ツアー「グリーンライド」を体験リポート

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 茨城県土浦市の「サイクリングリゾートPLAYatré TSUCHIURA(プレイアトレ土浦)」に新たに、食や学びの場を提供する「STATION LOBBY」がオープンし賑わいをみせている。それを記念し、プレイアトレ土浦は霞ヶ浦を巡るイベント「グリーンライド」を5月4日に開催。快晴の空のもと、20人の参加者が霞ヶ浦の魅力を体験した。

霞ヶ浦をバックに集合写真に収まるグリーンライドの参加者たち Photo: Shusaku MATSUO

「サイクルーズ」で愛車ごと船旅を

 イベントのスタート地点となったのはオープンから1周年を迎えたプレイアトレ土浦。東京から電車で約50分のJR土浦駅に直結し、サイクリングの人気スポットである霞ヶ浦や筑波山へアクセスしやすい商業施設だ。地下には広々としたスペースにバイクラックが並び、コインロッカーや更衣室、さらにはシャワールームが完備されている。輪行して土浦周辺を巡るにはうってつけの拠点だ。

地下にはロッカーや更衣室、バイクラックスペースが完備 Photo: Shusaku MATSUO
シャワールームも用意されている Photo: Shusaku MATSUO
出発前には行程を参加者全員で確認 Photo: Shusaku MATSUO

 今回のライドを先導するのは、プレイアトレ土浦1階にあるサイクルショップ「ル・サイク土浦」の新井祥平さんと大澤慶さん。イベント開始に先立ち、大澤さんが集まった20人の参加者に対して、イラストを用いてルートを説明していく。手信号や声出しの重要性などを確認し、一行は土浦港へと向かった。

筆者もライドに参加! Photo: Shusaku MATSUO
霞ヶ浦を渡るクルーズ船には自転車ごと乗車できる Photo: Shusaku MATSUO

 土浦港からは船で行方市へと渡る。乗船する「霞ヶ浦広域サイクルーズ」にはバイクラックが用意されており、自転車をそのまま載せることが可能。往路は船で、復路はサイクリングで、といった楽しみ方ができる。日常生活ではなかなか乗る機会のない船に、参加者たちは写真を撮ったり、流れる湖畔の景色を眺めたりと船旅を満喫した。

船旅を満喫する参加者たち Photo: Shusaku MATSUO

 約50分の乗船を経て、到着したのは玉造港。下船してすぐの場所に行方市観光物産館があり、皆で立ち寄った。館内には地元で採れた新鮮な野菜や名物が並んでいる。なかでも人気を博しているのがご当地グルメ「行方バーガー」だ。鯉、ナマズ、鴨、豚という“変わりダネ”を含む4種で、具が甘辛いタレとふかふかのバンズ、シャキシャキとしたレンコンの調和が絶品。本格的なライドへ向け、参加者たちはご当地グルメでエネルギーを補充していた。

行方市観光物産館に到着 Photo: Shusaku MATSUO
名物を詰め込んだ「鴨ぱっくん」をいただく Photo: Shusaku MATSUO

湖畔を望む絶景サイクリングコース

 一行はいよいよ、霞ヶ浦へとペダルをこぎ始める。最初の目的地はスタートから約5kmの場所にある富士見塚古墳だ。霞ヶ浦大橋を渡り、霞ヶ浦からもほど近く、田園風景を抜けるとすぐに到着。富士見塚古墳は6世紀初頭に築造されたとされる前方後円墳で、中に入ることも可能。参加者の中には自転車を押して上る強者の姿もあった。

霞ヶ浦から一歩外れると田園風景が広がるエリアも Photo: Shusaku MATSUO

 レベルに合わせて2班に分かれた参加者たちは霞ヶ浦沿いにある「つくば霞ヶ浦りんりんロード」へと向かった。総延長約180kmサイクリングコースで、サイクリスト向けの道路標識や案内が行く道を示してくれる。一部区間は自転車専用道路ではないため車の通行もあるが、見通しが良く、交差点も少ないため格段に走りやすい。時間によって風が強く吹くこともあるそうだが、この日は追い風ということもあり気持ちよいペースで進んだ。

ライドはル・サイク土浦店の新井祥平さんが先導 Photo: Shusaku MATSUO
前方後円墳の富士見塚古墳で一休み Photo: Shusaku MATSUO
かすみがうら市交流センターでランチタイム Photo: Shusaku MATSUO

 約6kmを走って到着したのは「かすみがうら市交流センター」。ゴールデンウィーク中ということでテラスに備えられたバイクラックには多くの自転車がかかり、サイクリストたちが集まっていた。中では地元の食材を使ったスイーツやお土産が並んでいる。青々とした芝生が広がる開放的な空間で、グリーンライドの参加者たちはランチを取った。

かすみがうら市交流センターでは地元の名物やお土産が揃う Photo: Shusaku MATSUO
芝生の上でプランク大会も Photo: Shusaku MATSUO
サイクルサポートステーションでもある「茨城県霞ケ浦環境科学センター」に立ち寄り Photo: Shusaku MATSUO

 次に向かったのはかすみがうら市交流センターから約10kmほど走った「茨城県霞ケ浦環境科学センター」だ。ここはサイクルサポートステーションにもなっており、サイクリストがトイレや休憩所を気軽に利用できるほか、空気入れや工具の貸し出しも行っている。走り抜けてきたレンコン畑と霞ヶ浦を背景に、展望台で記念写真をパチリ。その後、りんりんロードに戻った参加者たちは、目の前に筑波山を望みながらゆったりとしたペースで土浦駅へと向かった。

筑波山を望みながら土浦駅を目指した Photo: Shusaku MATSUO

 約30kmのライドを終えた参加者たちは、事故やトラブルもなくプレイアトレ土浦へと到着した。短い時間ではあったが、皆が霞ヶ浦の魅力を堪能したように感じられた。家族4人で千葉県流山市から参加した福嶋さん一家は「私と長男(勇樹さん)はロードバイクを持っていますが、娘(あいさん)はプレイアトレ土浦でレンタルバイクを借りて参加しました。家族皆で楽しめたイベントです」と父の健二さんは振り返る。

完走した全員で記念撮影 Photo: Shusaku MATSUO

 また、地元の参加者の姿もあった。藤沼創さんは「地元に住んでいますが、訪れたことがなかった古墳や、初めて見る景色がとても新鮮でした。遠くから参加する方が霞ヶ浦を楽しんでくれたら嬉しいです」と新たな発見があったと話してくれた。

家族で参加した福嶋さん一家 Photo: Shusaku MATSUO
偶然同級生にも再会したという中西さん親子(左、真ん中)と土屋翔哉さん(右) Photo: Shusaku MATSUO

 レンタルバイクを使ったり、まだ自転車歴が浅いビギナーサイクリストも参加していたが「困ったことがあったとき、スタッフの方が丁寧に教えてくれました」や「のどかな景色の中を走ったり、船に乗ったりと普段できない体験が楽しかったです」など様々な声が聞かれた。

 プレイアトレ土浦とル・サイク土浦店では、今後もライドイベントを中心に様々な自転車関連のイベントを開催していくという。

◇         ◇

 プレイアトレ土浦は4月26日、「STATION LOBBY」の飲食店を中心にアップデートされた。JR土浦駅の改札を出てすぐの場所にあり、サイクリストのみならず多くの人々が訪れ賑わいを見せていた。

2019年4月にオープンしたばかりの「STATION LOBBY」 Photo: Shusaku MATSUO

 3階部にはカフェ「SLOW JET COFFEE Cookie」や中華スタンド&バーの「Hao2 ごはん & Bar」が入るほか、ワーキングスペースや、学生限定の学習スペース、キッチンスタジオが展開されている。

新たにオープンした飲食店にもバイクラックが置かれている Photo: Shusaku MATSUO
「STATION LOBBY」内部は自転車の持ち込みもOK Photo: Shusaku MATSUO
吹き抜けで開放感のあるスペースは週末限定でスイーツビュッフェを楽しめる Photo: Shusaku MATSUO

 2階は吹き抜けの空間となっており、明るさと開放感が広がっている。靴を脱いで卓球ができる一風変わったレストラン「NANAIRO Eat at Home!」がオープンした。各階の床には青いラインが施されており「WALK YOUR BIKE」と“自転車持ち込みOK”と大きく示されている。ロードバイク+サイクルウェアでも気に留めることなく歩けるのは非常に画期的だ。

靴を脱いでくつろげるスペースも Photo: Shusaku MATSUO

 今後は地元でも大人気という焼き芋店「蔵出し焼き芋かいつか」や、ベーカリー「クーロンヌ」、どら焼きの老舗「志ち乃」といった地元グルメの名店が5月31日にオープンする予定だ。さらに、2020年の春以降、自転車をそのまま部屋へと持ち込めるサイクリスト向けのホテルが完成し、“サイクリングリゾート”としてグランドオープンを迎える。

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