レース前にさっと塗れる手軽さウォームアップから身体のケアまでカバーするケアオイル 「スポーツバルム」を実戦レビュー

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 オランダのスポーツ用ボディケアオイル「スポーツバルム」は4つのラインから構成され、ウォームアップや体をケアするシーンをサポートしてくれる。実際に2日間のステージレースを走って試したスポーツバルムの各種レビューをお届けする。

サイクリングやレースの前後に身体をケアするオイル「スポーツバルム」 Photo: Shusaku MATSUO

 スポーツバルムは低温時や雨天に最適な「レッドシリーズ」、春夏秋と多くのシーンで活躍する「イエローシリーズ」、体をケアするシーンに最適な「グリーンシリーズ」、肌をウェアの摩擦を低減させる「ブルーシリーズ」の4ラインが揃っている。それぞれ、状況と用途に合わせた成分の強さの商品が展開されている。

やる気にさせる“レース会場の香り”

 スポーツバルムを試したレースは4月13、14日に福島県葛尾村で開催された「ツール・ド・かつらお」。1日目にはロードレースと山岳タイムトライアル、2日目にはロードレースと強度の高い競技が立て続けに行われる。この時期の福島県は朝方に0度近くまで気温が落ち込むなど、寒暖差が激しくウェア選びが難しい天候となった。

ウォームアップ用や体のケアなど用途に合わせて選べる豊富なラインナップ Photo: Shusaku MATSUO

 1日目の午後から開催されたレースに合わせ、会場で準備をチームメートと進めた。気温は10度を超え、刺すような日差しが暑ささえ感じさせるが、風が吹くと寒い。皆で着用するウェアについて悩みに悩んだ。結果的に薄手の長袖ジャージやベストを着用したが、下はビブショーツで脚は露出させることにした。

 この日選択したのはスポーツバルムの「イエロー01」。オイルは透明でさらさらとしており、脚へと塗布するとスッと肌へと馴染みつつ、薄く伸ばしやすい。筋肉へのマッサージも滑りが良くなり、摩ると温かい。ウォーミングアップ効果を感じた。また、レモングラスの強い香りがあたりに立ち込める。レース会場に訪れたなら一度は嗅ぐであろう「これからレースだぞ!」とやる気にさせてくれるあの匂いだ。

 イエローシリーズのオイル自体に肌を温める効果はないが、レース前のストレッチや筋肉のもみほぐしをスムーズに行ううえで必要なアイテムだと感じた。

「イエロー01」は無色透明でサラサラとしたオイル Photo: Shusaku MATSUO
肌によく馴染み広がる Photo: Shusaku MATSUO

 レース後のシャワーでは水を弾き、さらさらとしたオイルながらしっかりと皮膚に密着していたことが分かった。石鹸で2回ほど洗うとベトつきもなくなり、とても扱いやすい印象があった。

筋肉をケアしたいシーンに

 レースを終えた夜には体をケアするシーンに最適な「グリーン」を使用した。01はローションタイプ、02と03はジェルタイプとなっている。

身体をケアするグリーンシリーズ Photo: Shusaku MATSUO
サラサラと肌に馴染み、マッサージにも有効 Photo: Kairi ISHIKAWA

 2レースを終え、翌日に1レース残した初日は「グリーン01」をチョイス。サラサラとして肌に瞬時に馴染み、べたつきは感じない。衣類にも付着しないようだ。クールな肌感覚と、ハッカやローズマリーなどが混じった甘くウッディな香りがリラックス効果を感じさせた。オイルほどではないが滑りも良くなるため、マッサージにも効果的であった。

ホットに攻めたい時のレッド

 レース2日目。空には晴れ間が広がったが、出走は朝9時過ぎのため気温はまだ低い。この日は低温時や雨天に最適とされるレッド02をチョイスした。レッドは01から03までラインナップされており、数字が上がるごとに温かく感じるようになる。イエローに比べて粘り気があり、オイルというよりはジェルに近い粘度がある。伸びにくいので、しっかりと肌へと刷り込む必要があった。香りは強いメンソール系だ。

秋冬の寒い季節に最適な「レッド02」 Photo: Shusaku MATSUO
高岡亮寛(Roppongi Express)は「レッド02」をチョイス Photo: Shusaku MATSUO

 塗布した直後はさほど感じなかったが、次第にオイルが馴染み温かく感じた。前日と同様に脚を露出させてレースに挑んだが、風が当たっても寒さは感じない。レース直後から長い上りが始まったが、遅れることなく越えることができた。「寒さが苦手」と話すチームメートの高岡亮寛選手(Roppongi Express)もレッド02を使用していた。01~03まで、体調や好みに合わせて選べる豊富さが魅力の一つである。高岡選手はこの日、序盤の高い強度がかかる展開から積極的に走り、6位入賞を果たしている。

 注意したいのがレース後の入浴だ。しっかりとオイルを落とさないと、湯船に入った際に強烈なヒリヒリ感に襲われる。レース後でもしっかりと皮膚に残っていたので、3回は石鹸とぬるま湯で洗い落としたいところ。裏を返すと、冷たい雨から身体を守ってくれる頼もしい存在と言えるだろう。

 イエローとレッド共通して、レース前の忙しい時間帯でもさっと塗れる手軽さがあった。レッグウォーマーをつけると暑い、つけないと寒いという中途半端な気温であったが、塗ることで温かさを感じたので脚を出して走ることができた。

■スポーツバルム「イエロー」シリーズ
税抜価格:2100円(各1本)

■スポーツバルム「レッド」シリーズ
税抜価格:2100円(各1本)

■スポーツバルム「グリーン」シリーズ
税抜価格:3100円(各1本)

股ずれを防止するブルー

 今回のレースでは、袋から出したばかりの新しいウェアを着用した。筆者は股ずれになりにくい体質ではあるが、新品のビブショーツをおろすと、馴染みが出てないパッドに違和感を感じることもある。そこで衣類と肌の摩擦を低減させる「ブルー01」をパッドに塗布してレースに挑んだ。

股ずれを防止する「ブルー」シリーズ Photo: Shusaku MATSUO
「ブルー02」は肌に直接塗布するタイプ Photo: Shusaku MATSUO

 レース中はコースは厳しい上りあり、ハイスピードな下りありと様々なライディングフォームを用いて走行したが、アンチフリクション(低摩擦)を謳う通り肌との摩擦をさほど感じさせない。結果的に股ずれや痛みは全く生じなかった。個人差はあるだろうが、股ずれに悩むサイクリストにとっては必需品ではないだろうか。肌に塗るタイプ「ブルー02」もラインナップしているので、普段着でライドする際はこちらも選べる。

■スポーツバルム「ブルー」シリーズ
税抜価格:2000円(各1本)

松尾修作松尾修作

サイクリスト編集部員。10代からスイスのUCIコンチネンタルチームに所属し、アジアや欧州のレースを転戦。帰国後はJプロツアーにも参戦し、現在は社会人チーム「Roppongi Express」で趣味のレースを楽しむ。JBCFのカテゴリーはE1。数多くのバイクやパーツを試してきた経験を生かし、インプレッション記事を主に担当している。

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