「成長を感じたが悔しい結果」與那嶺恵理がロンド・ファン・フランデーレンを38位で完走

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 「クラシックの王様」と称されるツール・デ・フランドル(ロンド・ファン・フラーンデレン)の女子版に4月7日、與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ)が出場し、トップから3分51秒遅れの38位で完走した。「成長を感じたが悔しい結果」と與那嶺は振り返っている。

昨年に続き、ロンド・ファン・フラーンデレンに挑んだ與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ) Photo: Kyosuke TAKEI

 激しい上りやコーナー、石畳が待ち受ける約160kmに挑んだ與那嶺。コーチとともに念入りにコースを試走し本番へと臨んだ。レースでは各チームのエースクラスの選手と肩を並べて走る好走を見せるも、クルイスベルグの上り前の位置取りに苦戦し先頭グループから脱落。昨年からの成長を感じさせるも、悔しさが残る結果となった。

 與那嶺は今後、ホームタウンで開催されるアルデンヌクラシックへ向け調整を続ける。

 本人のリポートは下記の通り。

 最終局面、中切れが埋めきれず、残念な結果となりました。とても悔しいですが、昨年より進歩はしている。しかし悔しいです。

 フランダース・クラシックの王様160kmの距離。数えきれない石畳にコーナー、上り。昨年は何もできずにアシストをして終わったレースでした。今年は自分の成長を感じながらも、あと一歩が埋められず悔しいです。

 金曜日の試走を武井コーチと終え、コースのヤバさに震えました。コーチいわく、今まで見てきたコースでは最も危険でキツイとのこと。私も同感です。土曜日はいつも通り完全休養。前日は全く乗らいない調整方法を試しています。チームの作戦はソラヤと私が残り、あとは全員でフォローをする。とにかく先頭集団へ残り、あとは自分たちで狙えとのこと。

チームプレゼンテーションに立つアレ・チポッリーニ Photo: Kyosuke TAKEI

 天気は曇りのち晴れ。スタートから周りは異常な興奮状態でレースがスタートしました。選手もチームもファンもすごい興奮状態です。

 スタート後から今までにない出入りと位置取りが始まり落車がそこらじゅうで発生しました。私も何度も巻き込まれながら大きく転倒はせず、徐々に集団が落ち着くまでひらひらします。7人の逃げができ、集団はそれを見送ったメイン集団では別のレースが行われている状態。

 とにかくコーナーが鋭角で、選手のツッコミが激しく、自分の位置を維持するだけで相当なパワーを使います。皆がアシストしてくれるので、なんとか位置を維持できるのですが大変。平坦では各チームがトレインを組んで上り口にエースを連れいてく。これが上りごとに繰り返されていきます。

 カペルミュールも全開で上りきり、そして最も緊張したカナリエベルグ。超高速で道幅の広い下りを走りながら、直角に曲がり突入しました。チームのトレインからはぐれてしまい、少し危ない位置で上り始めましたがポジションを上げ先頭集団へ。

 ジェットコースターの下りを終え、なんとか位置を耐えきり、ターインベルグの上り。各チームのエースと肩と肩をぶつけ合いながら上る。やっと自分がここでレースをできる位置に登ってこれたことを少し嬉しく感じました。3番目の位置で上り始めることに成功。今日は行けるかなと感じます。

 そしてクルイスベルクに至る高速の下りと平坦をつなぐ区間。ホッとしたのか位置を下げてしまったところに、ボーエルが先頭で強烈に牽引し集団は棒状一列。教会を抜け細い道が続き全く前に上がれない状態に。

 クロイに無線で「危ない状況だからすぐに上がってきなさい」と言われたのですが、戻り切ることができず、集団が伸び切った状態でクルイスベルクに突入。石畳の上りで前から落ちてくる選手を抜きながら先頭が見える状況まで上がり切る前に、上りが終わってしまいました。

クルイスベルグの上り手前の位置取りに苦戦し、先頭から脱落した Photo: Kyosuke TAKEI

 そして平坦区間で前は強烈に掛かり始め、5人の私の集団。私は5mが埋められず、しかし私と一緒にいたFDJとサンウェブは耐えきって先頭集団へ復帰していました。チームメイトのロミーがローテーションをしてくれたのですが、彼女も私もかなり脚に来てしまっている状態。先頭が見えているのですが追いつかず。そして徐々に先頭は遠ざかりました。ここで私のレースは終わりました。

 クワレモント手前、武井コーチからフィード(補給)を受け取りましたが、その時のコーチは「お前、何やってんだよ…」という顔。ペテルベルグをよじ上り、ゴールへ。

 フランドルでワールドツアーポイントを獲得。私にとってはポイントは意味がないことも理解しています。

 今年は結果を出すために自由を選べるチームでレースができ、ストレスは相当少ないです。自分の能力の向上も感じられています。けど、今回の結果はとても悔しい。得意ではないクラシックですが、どのレースでも(勝負が)できる準備をして、悔しさを味わっています。

 いよいよ再来週がアルデンヌクラシックです。ワールドツアー3連戦。自宅の目の前のホームレースです。チームからも期待されていますし、私も昨年の悔しさを晴らすために。しっかりと準備をして臨みます。

全てを力に変えて
與那嶺 恵理

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