選手もマネージャーも22歳若手選手2人の“異色”MTBチーム「フカヤレーシング」が発足 「日本のMTB界を変えたい」

by 後藤恭子 / Kyoko GOTO
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 自転車関連製品の卸・輸入などを行うフカヤが4月4日、同社がメインスポンサーを務めるマウンテンバイク(MTB)チーム「FUKAYA RACING」(フカヤレーシング)を結成したと発表した。メンバーは、プロライダーの竹内遼選手(22)とチームマネージャーを兼務する松本佑太選手(22)の2人。2019年のワールドカップ(U23)の出場を皮切りに、2024年のパリ五輪を目指して主に海外を舞台にレースを転戦する。

「フカヤレーシング」の竹内遼(写真左)と松本佑太。互いの健闘を讃える“いつもの”ポーズで。レース機材はフカヤオリジナルブランドの「ギザロ」のプロトタイプ(発売未定)。ハードテ-ル、フルサスペンション、それぞれに2台ずつ提供される Photo: Kyoko GOTO

松本「海外レースへの道を拓きたい」

 竹内選手は、ミヤタメリダバイキングチーム、ドゥロワーザレーシングの所属歴をもち、2015年のアジアMTB選手権(U23)で優勝、2018年の全日本選手権(XCO-U23)で3位に入賞している。一方の松本選手は現役の大学生で、2018年の全日本選手権(XCE)で4位入賞、世界大学選手権で17位、ポルトガルMTBツアーで15位という戦績を修めている。

松本佑太選手兼マネージャー Photo: Kyoko GOTO

 選手、マネージャーともに弱冠22歳という異色のチーム編成。チーム結成のきっかけは、松本選手が送った竹内選手へのラブコールだった。

 「夢を挑戦する人を支えたい」という思いから大学でスポーツ科学を専攻している松本選手。MTBのレースを通じて竹内選手と知り合ったことを機に、彼を主力とするチームを組んで海外でレース活動を展開することで「衰退の一途をたどる日本のMTB業界を活性化できるのでは」と立ち上がった。

ハードテールモデルの「GHISALLO 500」(プロトタイプ) Photo: Kyoko GOTO
フルサスモデルの「GHISALLO 501」(プロトタイプ) Photo: Kyoko GOTO

 チームの立ち上げにあたっては、フカヤをメインスポンサーに選手2人が自ら機材供給などのサプライヤーを募った。これについて松本は「スポンサー主導のチームでなく、選手が中心となってチームを運営し、自分たちの意志で動ける新しいスタイルのチームを作りたかった」としている。

竹内遼選手 Photo: Kyoko GOTO

 チームのミッションにはまず第一に「若者が作るチームとしての成功」を掲げ、2024年のパリ五輪出場に向けて毎年ワールドカップや世界選での具体的な目標順位を設定。直近の2019年のワールドカップ(U23)では、25位を目指すとしている。戦績だけでなく、レースを含めた活動の様子も動画などを駆使し、SNSやメディアを通じて発信していく予定だ。

 一方で、「若者の挑戦の支援」というユニークなミッションも掲げる。「スポーツの発展は先人たちの努力の結晶で、僕らはその上に立たせてもらっている」という松本選手。自分たちが現地に行き、多くのレースに出場することで道を作り、次に続く若手ライダーを牽引したいと、22歳にしてすでに次の世代を見据えている。

フォークはFOX 32 FACTORY SC、グリップはSPACAZを使用 Photo: Kenta SAWANO
フレームはフカヤのオリジナルブランド「GHISALLO」(プロトタイプ)、タイヤはIRCのMYTHOS XC 29と、MIBRO 29の2種類を使い分ける Photo: Kenta SAWANO
クランクとハンドル、ステム周りはRACEFACE Photo: Kenta SAWANO
チームジャージのサプライヤーはパールイズミ。襟元のバックには日の丸を入れた。「日本人として海外に出るからにはその誇りをもって戦いたい」という2人 Photo: Kyoko GOTO

近藤社長「若者の挑戦、応援したい」

 竹内選手は「松本はコーチングにおいても人としても、僕がもっていないものをもっている。メンバーとして活動をともにするなかで、彼から色々なことを吸収していきたいし、僕自身も選手として、人として成長していきたいと思っている」とコメント。松本選手は、「プレッシャーはあるが自分が決めたこと、やりたいことを具現化した形なので、自分の人生をかけてやろうと思っている。プレッシャーもあるが、それに押しつぶされない覚悟はもっている」と意欲を示した。

フカヤの近藤正勝・代表取締役社長 Photo: Kyoko GOTO

 メインスポンサーであるフカヤの近藤正勝・代表取締役社長は、「MTB業界も衰退しており、国際競争力もまだまだ、海外レースで競技する人も少ない。そんな日本のMTBを彼ら若手選手が牽引して変えていきたいという思いに共感した。我々もMTBのノウハウを得てきたなかで、若い2人の実現可能な夢をメインスポンサーとしてバックアップしたいと思っている」とエールを送った。

※産経デジタル「Cyclist」もメディアパートナーとして、2人のレポート記事を掲載していきます。

フカヤの近藤正勝・代表取締役社長(中央)をはじめとするスポンサーの皆さんと Photo: Kyoko GOTO

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