様々な機能設定で愛車を守る盗難防止デバイス「オルターロック」はどういうシーンで活躍するのか 性能をチェック

by 石川海璃 / Kairi ISHIKAWA
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 スマートフォンと連携し、愛車を盗難から守る、ネクストスケープの最新IoT(Internet of Things)デバイス「AlterLock」(オルターロック)はどういうシーンで活躍するのか。Cyclist編集部のインプレッションを交えながら紹介します。

デバイスとスマートフォンアプリを連携して使用する「オルターロック」 Photo: Kenta SAWANO

オルターロックとは

 自転車でサイクリングする際、何かと心配なのが自転車の盗難だ。補給のためコンビニに立ち寄る時「愛車が盗まれてしまうのではないか」と、内心冷や冷やしながら駐輪するサイクリストは多いはず。もちろん筆者もその一人だ。

 コンビニに限らず、サイクリング中にどこかに寄る時は自転車に必ず施錠をするし、短時間で用事を済ませるなど、盗まれないための努力をしている。なぜなら自分の目が届く範囲に自転車が駐輪できないケースが多く、盗難の心配があるからだ。しかし、サイクリング中の小休止くらいは落ち着いて少しだけのんびりしたい思いもある。

ほんの少しのコーヒータイムでも自転車が盗難されないか心配になる Photo: Shusaku MATSUO

 今回は見えないところにおいても自転車の異常がすぐに察知でき、サイクリストの一抹の不安を和らげる最新アイテム「オルターロック」を紹介する。

製品を購入すると、デバイス、取付ボルト、ステッカー、説明が付属する Photo: Kairi ISHIKAWA
デバイスは大体スマートフォンと同じような大きさ。非常にコンパクトだ Photo: Kairi ISHIKAWA

 「オルターロック」は、IT企業のネクストスケープが手掛けた商品。「モノのインターネット」と呼ばれるIoT通信技術を駆使したデバイスと、スマートフォンアプリを連携して使う盗難対策サービスだ。

 デバイスには、所有者が自転車から離れると自動的に見守りを開始する「オートガード」、自転車の振動・移動を検知し、警告を出して持ち主に知らせる「アラーム&スマートフォン通知」、離れた自転車の位置を追いかける「GPS追跡&通信機能」を搭載し、盗難やいたずらを抑止する性能を持つ。

多彩な設定で愛車を守る

 デバイスは長さ150mm、幅47mm、厚さ8mmのサイズで機器の3分の1が少し曲げ加工がされた縦長の形状だ。IP66規格の防塵・防水性を備えている。曲げ加工がされたデバイスは、取り付けるとチューブに沿う空気抵抗を意識した作り。ドライブ側から見ると、何か機器が付いているのかどうか分からないくらい馴染んでいる。写真撮影しても露骨に目立たないのは、愛車を撮影するユーザーにとって非常にありがたい配慮だ。

遠くから見てもデバイスは目立たない Photo: Kairi ISHIKAWA

 「オルターロック」アプリをインストールし、サービス(年額3900円)に加入したら、専用フォームに車体の写真、メーカー名、モデル名、特徴、車体番号、防犯登録番号を登録するとデバイスと連携する。

反ドライブ側はチューブに沿って折れ曲がった形状だ。そこまで目立つ感じはない Photo: Kairi ISHIKAWA
ドライブ側は一見すると、付いているか分からないくらいだ Photo: Kairi ISHIKAWA

 通信が切断される距離は5段階の電波強度に応じて5~75m程度で、切断に要する時間は約10秒ほど。駐輪するシーンは毎回変わるため、状況に応じて電波強度を調整できるのはありがたい。

車体情報は万が一の時に備えて事細かく入力する Photo: Kairi ISHIKAWA
使い方に応じて自由に設定できる  Photo: Kairi ISHIKAWA

 自転車の動きに反応する振動検知感度は3段階の調整ができる。どの感度でも横の振動より縦の振動にシビアに反応する印象を受けた。自転車を盗難され、乗っていかれたシーンを想定してテストしたところ、どの感度でも自転車で走り去る前にアラームが鳴り響いた。一番感度が高い設定では、自転車に触れて動かそうとしただけで反応する。自転車の置き方によっては、風などの影響を受けて誤検知する恐れがあるため、低か中の感度で運用するのがおすすめだ。

 アラームの鳴動時間は5~120秒の範囲で5秒間隔ごとに選べるため、自分の愛車の異常を周囲に知らせたい場合は、長時間鳴らす方がイタズラや盗難を防止できるだろう。

プッシュ通知で異変を知らせる

 オルターロックは自転車の異常を検知するために、様々な機能を自由に選べる魅力的なデバイスだということが分かった。しかし、特徴はこれだけではない。

移動を検知するとスマートフォン上に通知。マップで移動した情報は定期的に記録される。 Photo: Kairi ISHIKAWA
別の地図アプリに位置情報を飛ばすこともできる。 Photo: Kairi ISHIKAWA

 ガート機能を有効化している時に自転車の異変が起きた場合、アラーム音を発すると同時に、スマートフォンに通知する機能を持つ。「オルターロック」のアプリを使用せずとも、デバイスの更新を知らせるプッシュ通知によって、自転車の異常がユーザーにいち早く伝わるのだ。他のアプリを作動している時やスマートフォンがロック状態でも画面上に表示されるため、自転車の持ち主は離れた場所にいても何が起こっているかを理解できる。

 また、万が一盗難されてしまった場合は、GPSでおおよその位置情報を取得できる。GPS追跡中は、振動を検知する度に数分間隔で位置情報がアプリに送信。さらにSNSですぐに拡散できるようなテンプレート文や、5日間限定で公開される位置情報マップのURLが表示される。

サイクリングの楽しさを引き出す

 これら便利な機能を備えたオルターロック。このデバイス、サービスはどういった場面で活躍するだろうか。

 最近では自転車の施錠をしていても、サイクルショップやカフェなど、自転車乗りが多く訪れるスポットでも盗難が発生している。そのため、ほんの少し休憩に立ち寄り、自分の目が離れるだけで「盗まれてしまうかも」という不安を抱えずにはいられない。

建物内に入るなら電波強度を強くするなど、自由に設定できる。また、自転車が見えないところにいても、プッシュ通知で自転車の異常がすぐに分かる Photo: Shusaku MATSUO

 しかし、オルターロックを利用すれば、自分が自転車から目を離す間の異常をアラーム音やスマートフォンの通知によって、速やかに知ることができる。仮に盗まれた場合でも、GPS機能によってデバイスが検知した日時や位置情報を確認できるほか、アプリに登録した情報によって、スムーズに盗難届を提出したり、情報を拡散できるのも心強い。

 サイクリングのお供として自転車用ロックと併用すれば、コンビニやカフェに立ち寄る時に抱えていた一抹の不安は解消されるはず。デバイスを一度購入してしまえば、年間のサービス利用料3900円(月額は390円)を支払うだけで、ちょっとした心の安寧を手にいれられるのだ。

 安心感があることで、盗難が心配で素通りしていたカフェに気軽に立ち寄れるようになる。盗難の不安でホロ苦かったコーヒーだって味わい深い1杯に変化するはずだ。

 また、立ち寄れる場所が増えれば、今度は長距離のサイクリングにだって挑戦できる。そうして見知らぬ土地に足を伸ばせば、新しい休憩スポットや美しい景色を発見できるかもしれない。オルターロックはイタズラや盗難防止の役目を果たす一方で、サイクリングの楽しさ引き出す側面を持っているのだ。

オルターロックがあれば、ちょっとしたコーヒータイムも気軽に楽しめる Photo: Shusaku MATSUO

 デバイスはインターネット通販サイトや全国の取り扱い店で販売中だ。実店舗で購入する場合は、デバイスを盗難から守る「特殊ボルト」の取付けサービスが提供されるという。楽しくサイクリングするお供として、「オルターロック」を使ってみてはいかがだろうか。

 また、オルターロックの公式ホームページでは、より細やかな製品説明のほか、盗難対策のトピックスを公開している。そちらもぜひ参考にしていただきたい。

■オルターロック デバイス
希望小売価格:8,900円
サイズ:長さ150mmx幅47mmx厚さ8mm
重量:約60g
バッテリー:リチウムポリマー
充電端子 USB (Micro-B)
稼働時間:最大1.5ヶ月
※利用状況により異なります。
通信方式 Bluetooth Low Energy/Sigfox
防水/防塵:IP66
付属品:取付用ボルト2本

■オルターロックサービス料
サービス利用料:月額390円または年額3900円 

※記事中の料金表示はすべて税込

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