次戦はツール・デ・フランドル與那嶺恵理、UCI女子ワールドツアー「ヘント~ウェヴェルヘム」でタイム差無しの64位

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 與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ)が3月31日、UCI女子ワールドツアーのクラシックレース「ヘント~ウェヴェルヘム・イン・フランダースフィールズ」の女子版に出場し、トップとタイム差無しの64位でレースを終えた。チームで勝利を目指したが、思うような結果を得られなかったという。

「ヘント~ウェヴェルヘム」の女子レースで石畳を上る與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ) Photo: Stéphane Majorczyk

 イタリアで行われた「トロフェオ・アルフレード・ビンダ」(ビンダ杯)から一週間。体調不良を訴えていた與那嶺だが、今回はコンディションをあわせてレースに臨んだ。ヘント~ウェヴェルヘム・イン・フランダースフィールズはベルギーで開催される歴史的なクラシックで、石畳や激坂が登場する136kmのハードなレースだ。

UCIウィメンズツアー3戦目に挑む Photo: Kyosuke TAKEI

 アレ・チポッリーニはソラヤと與那嶺が先頭集団に残り、上位を狙う作戦に。與那嶺はチームのオーダー通り、積極的にレースを展開し一時逃げるなど、コンディションの高さを示した。レース後半にはクロイも合流し、チームとしてスプリントで上位を目指すも、バンチスプリントで最上位は21位。チームが思い描いたリザルトを出すことができなかった。

 與那嶺は翌週に開催されるツール・デ・フランドルへの出場を予定している。

ワールドツアー3戦目。歴史あるクラシックレース「ヘント~ウェヴェルヘム・イン・フランダースフィールズ」に参加しました。きつい石畳の登りが中盤に続くのですが、終盤の40kmがほぼ平坦なので集団スプリントになりやすいコース。チームとしては結果が出ず、悔しいです。

 前回の「トロフェオ・アルフレード・ビンダ」(ビンダ杯)での不調の原因を探りながら丁寧に調整をし、コンディションはしっかり合わせられました。チームはエースのクロイが不調で、攻撃の決め手が足りない状況。作戦はソラヤと先頭集団へ残り、あとは自分たちで狙えとのこと。

アレ・チポッリーニはソラヤと與那嶺で勝利を狙う作戦に Photo: Kyosuke TAKEI

 天気は快晴。風が少し強い感じ。今回はフランスのマリさん、ワタナベご夫妻の応援もありやる気満々。

 レースはスタート後から落車が続きます。ニュートラル時にも大きな落車があり、リアルスタート直後にも再び大きな落車。レースは珍しく赤旗が振られ、一時停止。そして再びスタートが切られました。

 道幅が広く、風もあり、ギクシャクしながらプロトンは進みます。チームはロミーとアンナでの攻撃をしながら、登りのセクションへ。コース視察をしっかり行ったので程よいポジションでソラヤと上りに入ります。ここで武井コーチとワタナベご夫妻の熱烈な応援。一番のTシャツ!!! 頑張らねば。

 そうでした、上り口の突入する時のセレクションの熾烈さ。これは各チームがトレインを組んでエースを送り出します。毎回上り口ごとにゴールスプリントに近い負荷が出ます。

事前にコース視察も入念に行った Photo: Kyosuke TAKEI

 1回目ケンメルベルグの上り。25%を超える石畳です。バイクが進まない感覚がありますが耐えます。下りはとても危険です。車がギリギリ一台通過できる幅、先が見えない生け垣。全力で突っ込みますが怖くて千切れます。集団は40人ほど。繋ぐ区間で遅れた選手たちが戻り60人ほど。

 ここでロミーが攻撃をして逃げに成功、集団は安定したペースで追走します。クロイにコンディションを確認。「どう? 今日行けそう?」「Not good」

 2回目ケンメルベルグの上り。脚の感触もよく、ソラヤと共に前方で上り集団には25人ほど。応援がすごく、とても嬉しいです。これで決まればよかったのですが…。残り40kmでも25人ほど。各チームのエースが入る先頭集団。向かい風が強烈でなかなか協調が取れません。

 私はソラヤと話しました。「どうする? クロイを待つ?」「とりあえず前方に行こう」

 残り30km。キャニオンスラムのカシアの攻撃に合わせて5人ほどで抜け出しますがこれは当然周りが許さず、吸収され、集団が止まってしまいました。遅れた選手たちが戻り始め、集団は更にストップ。

メイン集団内前方で走る與那嶺恵理(アレ・チポッリーニ) Photo: Kyosuke TAKEI

 私が後ろに戻ったとき、モビスタートレインが落車。私も巻き込まれましたが、ペダルを外してオットット。かなり危なかったです…。本当に転びたくない。幸いクロイが戻り、ここで私のチームはクロイのために準備を始めます。

 残り20km、10kmとポジションを上げながらクロイのフォローを続けます。70人ほどに膨らんだ集団。残り40kmから平坦、下り基調なのでどうしても遅れた選手たちが戻ってきます。

 アタックのフォローをしながら残り1km。ここでお仕事終わり、あとは落車しないようにゴール。クロイは掛からず21位でした。うーん。とても悔しいです。私は自分のコンディションが前回のビンダ杯より良く、普通の状態に。が、チームの結果が出せず、本当に悔しい。

 次の日曜日はツール・デ・フランドルです。160kmの厳しい石畳、そして20%を超える上りが続くクラシックの王様。ソラヤと共に上位を狙っていきます。

全てを力に変えて
與那嶺 恵理

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