物件の様子を動画でも紹介サイクリスト期待の設備を完備、賃貸マンション「ルブリカント」を見てきた

by 大澤昌弘 / Masahiro OSAWA
  • 一覧

 サイクリストのために考案された新築賃貸マンション「ルブリカント アラカワベース」のメディア向け内覧会が3月26日に開催された。自室にロードバイクを持ち運び可能で、メンテナンスや洗車スペース、さらにはオンラインサイクリングの「Zwift」(ズイフト)ができるなど、サイクリスト向けの様々な設備やスペースを備えた物件となる。完成したばかりの物件を見てきた。

サイクリスト専用のマンションとはどのような物件なのか Photo: Masahiro OSAWA

全室サイクリスト向けのチャレンジングな物件

サイクリスト向けの新築賃貸マンション「ルブリカント」 Photo: Masahiro OSAWA

 ルブリカントは準大手ゼネコンの長谷工グループでマンションの分譲と賃貸事業を手掛けるジョイント・コーポレーション、ジョイントプロパティが企画・提供するサイクリスト向けのマンションだ。バイシクルクラブ編集部も物件の監修に携わっており、サイクリストへの配慮が隅々まで届いた物件として期待される。

 ルブリカントがあるのは東京都江東区東砂7-11-16。最寄り駅の東京メトロ東西線の南砂駅までは徒歩14分と時間はかかるものの、荒川サイクリングロードまでは約340mの距離、わずか数分で辿り着ける場所に建てられた。部屋数は全38戸。独身向けの物件となり、部屋の広さは全室25.19㎡で統一されている。家賃は月10万1500円~10万9500円(別途管理費月額1万5000円)となっており、同エリアの家賃相場から見れば、割高とされるものの、サイクリストならば住んでみたいと思わせるだけの魅力があった。

自転車乗りへの様々な配慮

 マンションでは自室へのロードバイクの持ち込みを禁止するところもあるが、ルブリカントは持ち込みを前提にしたマンションとなる。各戸には、ミノウラ製のバイクスタンドが備わっており、自室でしっかりと保管できる。

 自室に至るまでもしっかりと配慮された造りになっており、エントランスはスマートキーで持っているだけで自動的にドアが開閉、通路は自転車を押して歩くのにストレスのなさそうな幅が確保されている。エレベーターは奥行きがあり、バイクを立てることなく最大2台が入る広さだ。自室の入口から備え付けのバイクスタンドまでは通路幅が狭く、少し気を使いそうだが、そこを差し引いても便利なマンションだと思える。

メインエントランスを抜けた風除室 Photo: Masahiro OSAWA
奥行きのあるエレベーターはバイクを立てることなく最大2台入る Photo: Masahiro OSAWA

 1階の共用スペースは、さらに便利さを実感できそうだ。共用スペースには、ズイフト用に3台分のスペースが確保されている。うち1台は誰でもすぐにトレーニングが行えるように、ロードバイクにローラーが設置済み。残り2台は自分のロードバイクを部屋から持ち出して、ローラー台(共用スペースに常設)に設置する仕組みだ。

1階のトレーニングスペース。ズイフト用に3台分のスペースを確保 Photo: Masahiro OSAWA

 平日夜遅くに帰宅しても気兼ねなくズイフトで汗をかくことができる。マンション住まいは両隣、階下への配慮からローラー台を使った練習が難しいが、ルブリカントならばその心配はなさそうだ。

 このほか、各種レンチセットから振取台まで、約50種類の工具が置かれたメンテナンススペースもあり、メンテナンスツールには困らない。付近のプロショップ「サイクルショップよしだ・吉田ルーム(木場店)」が専属サイクルコンシェルジュになっており、ロードバイクに不具合があった際に引き取りサービスや相談にも応じてくれるという。

1階のメンテナンススペース。ParkToolの工具一式が置かれていた Photo: Masahiro OSAWA
1階の共用スペース外には洗車スペースが用意されていた Photo: Masahiro OSAWA

 外に出れば、洗車スペースがあり、そこでロードバイクを洗うことができる。マンション住まいだと洗車場所の確保はなかなか困る問題。それが最初から用意されているのは、嬉しい配慮だ。

ルブリカント最大の魅力は?

 ルブリカント最大の魅力は、2階にあるコミュニティラウンジ(共用スペース)かもしれない。ここには50インチサイズの大型モニターが置かれ、ここでサイクルロードレース観戦などを通じて、居住者同士のコミュニケーションを促進させようという狙いがある。ルブリカントに住めば、ライド仲間ができるのはほぼ確約されたようなもの。休日はルブリカントでできたライド仲間と朝から晩まで自転車三昧の楽しい一日を過ごせるわけだ。仲間を増やしたいというサイクリストには望まれた物件と言えるだろう。

コミュニティラウンジは居住者同士が親睦を深めるスペース。サイクルロードレース観戦などを想定 Photo: Masahiro OSAWA

 もうひとつ面白いのは、ルブリカント自体がサイクリストが集まるスポットになろうとしていることだ。現段階ではイメージとしつつも、共用スペースを活用したトークイベントや講習会、ルブリカントを起点にした初心者向けガイドツアーや自転車ブロガーとの走行会、試乗会やサイクルジャージ説明会・試着会なども行っていきたい考えだ。

 ただし、共用スペースの収容人数は最大20人ほど。主催者のコストとリターンを考慮すると、開催可能なイベントの種類や招聘できるゲストなどはかなり限定的にものになりそうだ。

 そうした課題はありながらも、自分の居住空間で自転車イベントが行われるというのはかなり画期的。住むだけでライド仲間が増やせるという点にも期待が溢れる。居住者のコミュニティは時間の経過とともに、どのように変化していくのかなど、先々の姿も気になる物件だった。

関連記事

この記事のタグ

ズイフト

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載