「メリットの方が大きいパーツ」上手に乗りこなしたいサイクリストこそ「ディスクロード」 女性初心者とホビーレーサーが体験

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 「ディスクブレーキってリムブレーキと何が違うの?」。素朴な疑問を持った女性ビギナーサイクリストと、「上手に乗りこなしたい!」と目下成長中のホビーレーサーがディスクブレーキロードを初めて体験しました。取り扱い方や注意点もショップからしっかり教えてもらい、ディスクブレーキが持つメリットの本質に迫りました。

ディスクブレーキに初挑戦し「上手くなった!」と性能を体感した吉武将也さん(右)と遠藤恵理子さん Photo: Shusaku MATSUO

注目されるディスクブレーキの性能とは

 今回が初めてディスクブレーキロードに乗る機会だという遠藤恵理子さんは、ロードバイク歴約1年の“ビギナーサイクリスト”。週末のライドを中心にサイクリングを楽しんでおり、先日は1日100kmという距離に挑戦。見事に完走しました。現在はビンディングペダルにも挑戦中です。

ディスクブレーキに初挑戦した遠藤恵理子さん(左)と吉武将也さん Photo: Shusaku MATSUO

 遠藤さんの悩みは、長距離ライド時の腕の疲労だといいます。「特に長い下りではブレーキレバーを握り続けるので、握力が弱くなってしまいます」。一般的に手が小さい女性サイクリストに共通する悩みです。

 「ディスクブレーキに触ったことはあるけど、しっかりと乗って試すのは初めてです」と話すのは吉武将也さん。ロードバイク歴は約4年で、ここ最近エンデューロやクリテリウムレースにも参加し始めたホビーレーサー。速さとテクニック向上に余念が無く、最新機材の投入や、スクールへの参加などを積極的に行っています。

多摩川サイクリングロードすぐ横にある「ワイズロード府中多摩川店」 Photo: Shusaku MATSUO

 そこで遠藤さんと吉武さんが共通して興味を持ったのがディスクブレーキでした。「ブレーキ性能が良くなるのは何となく知ってるけど、何が違うの?」という2人に疑問を解決してもらうべく、スポーツサイクル専門店の「ワイズロード府中多摩川店」に向かいました。ここはディスクブレーキロードに詳しいスタッフが在籍しているほか、専門のコーナーも展開。まずは店長の福田佑二郎さんに話を聞きました。

ディスクブレーキについて説明してくれた千田隆明さん(左)と店長の福田佑二郎さん Photo: Shusaku MATSUO
店内にはシマノのディスクブレーキ用STIを試せるコーナーも Photo: Shusaku MATSUO
まずはディスクブレーキの概要について解説 Photo: Shusaku MATSUO

 店内に設置されたデモ用レバーを握る遠藤さんは「太すぎず、私でも長時間握れそう」と気に入った様子。自身も最新のディスクブレーキロードに乗る福田店長は「メリットの方が大きいパーツです」と切り出しました。小さい力でもブレーキを掛けられる構造で「人気の油圧システムは手が小さい人でもしっかりと制動力を発揮し、当て利きといった微調整も容易で、コントロール性が高いです」と説明しました。

「どういう構造なんですか?」と興味津々の遠藤さん Photo: Shusaku MATSUO
軽いタッチでしっかりと握れます! Photo: Shusaku MATSUO
「メリットの方が大きいですよ」と話す福田店長。自らもディスクブレーキロードを所有している Photo: Shusaku MATSUO

 「ディスクローターをパッドが挟んで制動力を発揮するので、天候にもあまり左右されません。車のブレーキと同じ構造ですね。グッと強く握りこまなくてもブレーキが効くので、初心者や女性にも特におススメしています」と福田店長。

 メンテナンスの頻度が少ないことも見逃せません。「シマノの場合、普段はメンテナンスフリーですが、一般的に2年に1回くらいホース内のオイル交換をしてあげましょう。ホイールをよく外すことがある方は、注意点としてローターを曲げないよう、しっかりと保護して取り扱うことが挙げられます。輪行の際は気を付けてください」と話し、ローターの保護グッズを教えてくれました。頻繁に車載して郊外へライドに出かけることが多い吉武さんは「これなら安心してホイールを外して運べますね」と納得した様子です。

クイックリリースではなく、より軸が太い12mmスルーアクスルが主流 Photo: Shusaku MATSUO
「剛性が上がり、安定感が増すのが魅力です」と千田さんは説明 Photo: Shusaku MATSUO

 スタッフの千田さんはブレーキ本体以外のメリットも教えてくれました。「近年のディスクブレーキロードバイクは、クイックリリースではなくスルーアクスルを採用しています。軸が太くなったことと、フレームへの取り付け方法が変わったことで格段に剛性とコントロール性能が上がりました。必ず体感できるはずです」と話し、スルーアクスルを外して2人に見せます。「クイックリリースの調整は難しいですけど、回すだけの脱着はわかりやすいし、締め付けも確実で安心できます」と遠藤さんがうなずきます。

「制動力アップのほか、スルーアクスルがコントロールに直結する副産物を生みます」と説明する千田さん Photo: Shusaku MATSUO
パッドを保護するグッズも販売されている Photo: Shusaku MATSUO

ディスクブレーキのメリットと注意点

【メリット】
・軽い力でもブレーキが利く
・メンテナンス回数が少ない
・天候に左右されない制動力
・スルーアクスルによって剛性アップ

【注意点】
・ローターを歪めないように保護を
・ローターへ油を差すのは厳禁!
・ホイールを外した際は、キャリパーにダミーパッドを挟むこと
・長い下りの後は熱を持っているのでローターには触らないこと
・メンテナンスは専門店で行うこと

次の1台はディスクロードに

 ディスクブレーキの概要を理解した2人は、自ら性能を体験すべく、吉武さんがピナレロ「ドグマF10 DISK」、遠藤さんはピナレロ「プリンス DISK」に跨り、アップダウンが連続するワインディングロードへと向かいました。

峠道でディスクブレーキロードバイクを実走 Photo: Shusaku MATSUO
下りでも優れたコントロール性を発揮 Photo: Shusaku MATSUO

 上り坂に差し掛かり、ダンシングを始めた吉武さんは「いつもよりもホイール周りがかっちりしてるように感じます! 剛性が上がって振りやすいですね」と語り、軽快に上りをクリアしていきます。下りの林道は落ち葉や荒れた路面で、決していいコンディションではありませんでしたが「いつもより簡単にバイクコントロールしている気がする!」と驚きます。コースに合わせた繊細なバイクコントロールを披露しました。

剛性が高いので「ダンシング時にホイール周りが安定していました」と吉武さん Photo: Shusaku MATSUO
吉武さんは「次のロードバイクはディスクブレーキにしたい!!」と総評 Photo: Shusaku MATSUO

 一方の遠藤さんは慎重に下りを走ります。「本格的な山道にはまだあまり来たことがありません。速いスピードやくねくね道が苦手なので、いつもブレーキレバーに手をかけて下っています」と話し、ゆったりとしたマイペースで下り始めます。

「ブラケットも大きすぎず、当て利きも楽です!」と感想を話す遠藤さん Photo: Shusaku MATSUO

 最初は肩に力が入っているように見受けられた遠藤さんですが、次第に変化が現れます。「ギュッとレバーを握らなくてもしっかりブレーキが効くし、腕がいつもより疲れません!!」と油圧ディスクブレーキの恩恵をすぐに感じたよう。終盤には景色を楽しむ余裕も生まれていました。

ゆとりあるブレーキングは、景色を楽しむ余裕も生まれライディングが楽しい Photo: Shusaku MATSUO
長い下りでも腕が疲れにくく、ビギナーでも安全にライドができた Photo: Shusaku MATSUO

 最新のディスクブレーキ搭載モデルに乗った2人はそのメリットを実感しました。リムブレーキを長年使用してきた吉武さんは「確かに気をつけるべきポイントはいくつかあるけど、それを差し引いてもメリットが勝っていました。次のバイクはディスクブレーキロードに決まりです!!」と言い切りました。遠藤さんも「苦手だと思っていた下りも、ディスクブレーキがサポートしてくれて、余裕を持って下れました。よりサイクリングを楽しむためのマストアイテムだと思います」とコメント。女性にもメリットが多い製品だと感じたようです。

 ディスクブレーキを搭載したロードバイクは今、各メーカーから続々と完成車や専用フレームが発売されています。シマノではエントリー~ミドルグレードまでに採用されるコンポーネント「SHIMANO 105」でもディスクブレーキ仕様をラインナップしており、手の届きやすい価格帯のラインナップも拡張中です。これから始めようとスポーツバイクを考えている人も、こだわりのカスタムロードバイクでも、次の1台はディスクブレーキを選ぶのはいかがでしょうか。

(提供:シマノセールス)

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