ツール・ド・とちぎ2019 第1ステージ3日間・272kmの戦いが真岡でスタート オセアニア2冠王者ダイボールが緒戦TTを制す

by 小森信道 / Nobumichi KOMORI
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 栃木県を舞台にした3日間の国際ステージレース、「ツール・ド・とちぎ」(UCIアジアツアー2.2)が3月22日に開幕。初日の個人タイムトライアル(TT)をベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、チーム サプラサイクリング)が制してステージ優勝。総合リーダーの証であり、栃木県の県木トチノキをイメージしたグリーンジャージに袖を通した。

ただ一人3分45秒台を叩き出したベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、チーム サプラサイクリング)がステージ優勝を飾った Photo: Kensaku SAKAI

15チーム88選手がスタート

 今年で3回目の開催となったツール・ド・とちぎ。全ステージがスタート地点とゴール地点が異なる「ラインレース」での開催となった一昨年の第1回大会と、第1ステージが個人TTとなった昨年の第2回大会の2年間で、栃木県内の全25市町を走破。3回目の開催となる今年は、2日目の第2ステージが矢板市の周回コースでの開催となり、また異なるコース設定が加わることになった。3日間の総走行距離は約272kmで、海外5、国内8のUCIコンチネンタルチームと、国内大学2チームの計15チーム、88人の選手がスタートリストに名を連ねた。

イチゴの生産量日本一を誇る真岡市が舞台とあり、会場には真岡市のイチゴをPRするブースが。シマノレーシングチームの選手が呼び止められる Photo: Nobumichi KOMORI
ステージイベントでは安田大サーカスの団長安田さんも登壇し、JBCF(全日本実業団自転車競技連盟)GMの廣瀬佳正さんや那須ブラーゼン運営会社の若杉厚仁さんらと会場を盛り上げた Photo: Nobumichi KOMORI
チームプレゼンテーションでは地元チームの那須ブラーゼンに大きな声援が飛んだ Photo: Nobumichi KOMORI
スタート地点にも多くの観戦客が詰めかけた Photo: Nobumichi KOMORI

 初日の第1ステージの舞台となったのは、栃木県真岡市にある井頭公園の特設コース。公園内のボート池と釣池を囲むように設定された約3kmのコースは、大まかに行きが緩やかなアップダウンを含む上り、帰りが下り基調のレイアウト。決して難易度が高いコース設定ではないだけに、アップダウン区間のペースメイクや全体を通してのライン取りなどが決定的なタイム差につながりかねない。レースが始まる頃には薄曇りとなったが、気温は20℃以上まで上昇。快適な気候の中、午後1時40分に第1走者がスタートを切った。

開会セレモニーには福田富一栃木県知事も駆けつけ、選手たちに激励の言葉を贈った Photo: Nobumichi KOMORI
石坂真一真岡市長による号砲でレースがスタートした Photo: Nobumichi KOMORI

最終走者のダイボールが最速タイム

 3分50秒台後半から4分台のタイムを記録する選手が続く中、序盤に好タイムを記録したのはアンガス・ライオンズ(オーストラリア、オリヴァーズリアルフード レーシング)。3分48秒13をマークして暫定首位に立った。その後、ライオンズのタイムを上回る選手がなかなか現れない状況が続いたが、各チームの第5出走者がコースインすると、ようやく順位が動き始めた。

好タイムで暫定首位に立ったアンガス・ライオンズ(オーストラリア、オリヴァーズリアルフードレーシング) Photo: Nobumichi KOMORI
日本人選手で最上位となったのは、3分52秒95を記録した近谷涼(チーム ブリヂストンサイクリング) Photo: Kensaku SAKAI
長らく暫定首位だったアンガス・ライオンズ(オーストラリア、オリヴァーズリアルフードレーシング)のタイムを塗り替えたオールイスアルベルト・アウラール(ベネズエラ、マトリックスパワータグ)はステージ2位 Photo: Kensaku SAKAI

 先日のJプロツアー修善寺ロードレースDay1で衝撃的な国内デビューを果たしたオールイスアルベルト・アウラール(ベネズエラ、マトリックスパワータグ)が、ついに3分46秒65でライオンズのタイムを上回る。またマリオ・ヴォクト(オーストラリア、チーム サプラサイクリング)も、アウラールを上回れなかったものの僅差で暫定2位となった状態で、レースは各チームの最終出走者を迎えることになった。

 昨年までUCIワールドチームのボーラ・ハンスグローエに所属していたアレクセイス・サラモンティス(ラトビア、インタープロサイクリングアカデミー)、個人タイムトライアルアジアチャンピオンのチェン・キンロ(香港、HKSIプロサイクリングチーム)、昨年の第1ステージでも3位表彰台を獲得しているパク・サンフン(韓国、LXサイクリングチーム)など、各チームのエース級の選手が名を連ねた最終出走者だったが、アウラールが記録したタイムを上回る者はなかなか現れない。そんな中、全体の最終出走者となったダイボールが、最後の最後にただ一人3分45秒台のタイムを叩き出してトップに立ち、ステージ優勝と個人総合首位の座を勝ちとった。

ステージ3位となったマリオ・ヴォクト(オーストラリア、チーム サプラサイクリング)がスタートを切る Photo: Nobumichi KOMORI
個人TTアジアチャンピオンのチェン・キンロ(香港、HKSIプロサイクリングチーム)は思うようにタイムが伸びずステージ19位 Photo: Nobumichi KOMORI
全体の最終走者としてスタートするベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、チーム サプラサイクリング) Photo: Nobumichi KOMORI

日本のレースでも優勝の実力者

 この日優勝したダイボールは、2013年ツアー・オブ・ジャパンの富士山ステージで当時のコースレコードを塗り替えて優勝を飾った経歴を持つ選手で、今大会直前に行われたオセアニア選手権でも、ロードレースと個人TTの2冠を達成。万全の状態で来日しての勝利となった。

個人総合リーダーの証であるグリーンジャージを着用するベンジャミン・ダイボール(オーストラリア、チーム サプラサイクリング) ©︎ 3rdTdT
23歳未満の総合トップの選手が着用するホワイトジャージはライアン・シュルト(オランダ、オリヴァーズ・リアル・フード・レーシング)が獲得 ©︎ 3rdTdT

 翌23日に開催される第2ステージは、大会初となる周回コースを使ってのロードレース。栃木県矢板市の道の駅やいたをスタート・フィニッシュ地点に、1周14.8kmのコースを8周回する約119kmで争われる。1位から6位までが4秒差とタイム差も僅差なことから、中間スプリントやフィニッシュでのボーナスタイム獲得に向けて、各チームの動きが活発になることが予想される。

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