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づれづれイタリアーノ<127>自転車最後のフロンティア、南アフリカ プロレーサーとアマチュアを虜にする大陸

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 本格的にレースシーズンが始まり、UAEツアー、パリ~ニース、ストラーデビアンケ、ティレーノ~アドリアティコで興奮を覚えた人は少なくないと思います。しかしヨーロッパから近い、そして急速に自転車人気が高まっている大陸があります。それは南アフリカです。

自転車最後のフロンティア、アフリカ ©Absa Cape Epic

経済の好調でメディアが注目

 ヨーロッパから近く、急速に自転車人気が高まっているアフリカ。クリストファー・フルーム(チーム スカイ)とダリル・インピー(ミッチェルトン・スコット)の登場に加え、アフリカ初のワールドツアーチーム、MTN・クベカ(現ディメンションデータ)の誕生で、アフリカでも自転車を使ったスポーツの人気が高まっています。

未舗装路を生かしたレースが盛ん ©Eroica South Africa

 舗装されていない道を生かし、ロードバイク、MTBからヴィンテージバイクまでユニークな大会が数多く開催されています。

©Absa Cape Epic
©Absa Cape Epic

 日本の影響を受けた台湾で野球が人気のスポーツであるのと同様に、イタリアとフランスの旧植民地だった国では自転車競技が昔から盛んでした。しかし、最近アフリカの経済が上向いていることも関係し、主要なメディアからも注目され始めてきました。今回はプロだけでなく私たちアマチュアも参加できる南アフリカのレースを紹介します。

MTBクロスカントリーからエロイカまで

1)ケープタウン サイクルツアー(3月上旬)

 ケープタウン サイクルツアーは1978年に誕生したグランフォンドで、現在3万5000人が参加するアフリカ最大の市民レースです。アフリカ最南端特有の強風と戦いながら、108kmのコースが楽しめます。イタリアとの繋がりも強く、イタリアからの参加者が多いのが特徴です。

2)ABSAケープ・エピック(3月中旬開催)

 昨年、『Cyclist』でもMTBプロ選手の池田祐樹選手(トピークエルゴンチームUSA)によるリポートを紹介していた、7日間に及ぶMTBクロスカントリー「ABSAケープ・エピック」。およそ1600人が参加する大人気の大会で、UCI認定を受けたプロもアマチュアも参加できます。総距離624km、7つのステージから構成され、獲得標高1万6000m超えの過酷さを極めます。

ABSAケープ・エピックのコースプロファイル ©Absa Cape Epic

 さらにペアでチームを組むという面白いルールもあり、2人が2分差以内にゴールラインを切らないと1時間の重いタイムペナリティーが課せられます。

 元プロレーサーもこぞって参加しています。現在、イタリアを代表するスプリンターの一人、アレサンドロ・ペタッキ(ジロ・ディタリア22勝、ヴエルタ・ア・エスパーニア20勝、ツール・ド・フランス6勝など、2015年に引退)が、フランチェスコ・キッキ(元プロ、2016年引退)と共にアフリカの地で戦っています。

ホセ・ヘルミダ(左)とホアキン・ロドリゲスのペア ©Absa Cape Epic

 その他過去に出場した元プロレーサーには、2017年にジョージ・ヒンカピーとカデル・エヴァンスのペア、2018年にホアキン・ロドリゲスとホセ・ヘルミダのペアが名を連ねます。参加費は64万円超と非常に高いですが、その代わりレース中は荷物一つも運ぶ事なく、プロ並みのサービスが受けられます。155万円という優勝賞金も魅力の1つとなっているようです。

3)エロイカ・南アフリカ(3月中旬)

 世界的に人気が高まっているビンテージ自転車の波が南アフリカにも押し寄せており、最近も4回目の開催を迎えたエロイカ・南アフリカ大会が終わったばかりです。

南アフリカでも人気が高まっているビンテージバイク ©Eroica South Africa

 3ルートに分かれ、1987年までに作られたスチールフレーム自転車を利用することが参加条件です。アフリカの壮大な景色と野生動物と間近に見ながら、悪路に挑みます。タイムを争う大会ではないので、時空の旅を味わいたいツワモノ向けのおすすめのイベントです。

マルコ・ファヴァロMarco FAVARO(マルコ・ファヴァロ)

東京都在住のサイクリスト。イタリア外務省のサポートの下、イタリアの言語や文化を世界に普及するダンテ・アリギエーリ協会や一般社団法人国際自転車交流協会の理事を務め、サイクルウエアブランド「カペルミュール」のモデルや、欧州プロチームの来日時は通訳も行う。日本国内でのサイクリングイベントも企画している。ウェブサイト「チクリスタインジャッポーネ

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