バイクインプレッション2019ディスクブレーキを採用した万能機 ジャイアント「TCR ADVANCED PRO 1 DISC」

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 ジャイアントの「TCR ADVANCED PRO 1 DISC」のインプレッションをお届けする。伝統的なスタイルを踏襲した2019年モデルで、レースからサイクリングまでカバーするスペックで、油圧ディスクブレーキとチューブレスレディのタイヤが多くのサイクリストにマッチする万能機だ。

ジャイアント「TCR ADVANCED PRO 1 DISC」 Photo: Masami SATOU

フォークは「OverDrive 2」仕様

 TCRはジャイアントを代表するロングセラーモデル。スローピングフレームと細身のフロントフォークを取り入れた外観は大きな変化はないものの、幾度もの改良とモデルチェンジを経ながら最新の性能を纏っている。今回乗ったADVANCEDグレードはミドルグレードにあたり、上位にはADVANCED SLグレード、下にはアルミモデルがラインナップしている。

自社ブランドのチューブレスレディホイールを採用 Photo: Masami SATOU
小さめのリア三角はTCRのアイコンでもある Photo: Masami SATOU

 ディスクブレーキを搭載したTCRが注目されたのは昨年のロードレース世界選手権U23(23歳未満)。マルク・ヒルシ(スイス)が下りで抜け出し、独走勝利を飾った。彼が駆ったTCR ADVANCED SLはディスクブレーキ使用であった。

 今回試したバイクはADVANCEDグレードのカーボンフレームに、フロントフォークは「OverDrive 2」仕様。上側に1-1/4インチ径、下側に1-1/2インチ径のヘッドセットベアリングを採用したモデルで、走行性のを高めたモデルだ。コンポーネントはシマノ「R8000系アルテグラ」で組まれており、ホイールは自社ブランドでミドルハイトのチューブレスレディ「SLR1 42 DISC Carbon」が装着される。

低重心で軽快なダンシングを

 TCRは幾度となく走りを試しているが、毎モデル伝統と新鮮さの両方を感じさせてくれる。まず、TCRの特徴でもあるスローピングが走りにも生き、重心が低くとても振りが軽い。ダンシングでは「トップチューブが無くなったのでは」と思わせるほど。当然のことながら登坂性能に直結するし、スプリントで思い切りバイクを振りたい場面でも効果的だ。

TCRが持つポテンシャルをディスクブレーキでさらに伸ばした Photo: Masami SATOU

 注目したディスクブレーキとの相性もいい。140mmのローター径はコントロールが容易で、あて効きといった繊細なアクションにも有効だ。重心が低く、フレーム上部はふわっとした印象もあったが(乗り心地はいい)、12mmのスルーアクスルとオーバーサイズのコラムが走りを引き締めてくれる。足元やBBにかけては頼りがいある剛性で、乗り手が生み出すパワーを無駄にはしない。

 この日は雨が降りしきっていたため、改めてディスクブレーキの有用性を体感できた。速度に関わらず油圧で軽いブレーキタッチで、確実な制動力を生んだ。TCR ADVANCEDの取り回しの良さがさらにアップグレードされ、取り回しのしやすさに輪をかけたスタビリティを感じた。レースでももちろんだが、街中から山道のワインディングロードまで思い通りに乗りこなせる楽しさを演出してくれるまさにオールラウンダーな1台だ。

■ジャイアント「TCR ADVANCED PRO 1 DISC」
税抜価格:410,000円
サイズ:425(XS)、445(S)、470(M)、500(ML)mm
重量:7.8kg(470mm)

松尾修作松尾修作

サイクリスト編集部員。10代からスイスのUCIコンチネンタルチームに所属し、アジアや欧州のレースを転戦。帰国後はJプロツアーにも参戦し、現在は社会人チーム「Roppongi Express」で趣味のレースを楽しむ。JBCFのカテゴリーはE1。数多くのバイクやパーツを試してきた経験を生かし、インプレッション記事を主に担当している。

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