1カ月ダイエット生活<後編>ストイックな考えよさらば! たどり着いた“ゆるダイエット”の極意

by 大澤昌弘 / Masahiro OSAWA
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 1日30分程度のZwift(ズイフト)とおやつの見直しという、緩い減量法の“ゆるダイエット”でどれだけ痩せられるのか。前回は「世の中に売っているもので食べちゃいけないものはない」という感動的なアドバイスをMTBクロスカントリー日本代表監督の鈴木雷太さんからいただいた。しかし、その後に続く言葉はやはりトレードオフの考え。ダイエットに近道はないのだ。軌道修正を図りつつ、驚異のダイエットに成功したサッシャさんにもアドバイスを求めたところ、”ゆるダイエットの極意”にたどり着いた。1カ月ダイエットの結果も報告して締めくくりたい。

ズイフト生活1カ月でどれだけの成果が出たのか Photo: Masahiro OSAWA

LSDという甘い言葉

 Long Slow Distance(LSD)。サイクリングには、低強度で長距離を走り、有酸素運動を長時間こなす走法がある。LSDはダイエットに効果があり、私の頭には「ダイエット=LSD」というイメージが強くあった。

 だからこそ「今日は仕事で疲れたし、ダイエットだからLSDでいいよね」と都合のいい解釈をして、ゆるポタレベルのズイフトライドの日もあった。

 しかし、それではいけなかった。甘い考えに釘を刺してくれたのが鈴木雷太さんだ。「LSDで脂肪を燃焼させるだけでなく、筋肉量を上げて基礎代謝も上げないとね。そのためには速筋を刺激する必要もある」(鈴木さん)。

 自分を振り返ると、1日30分程度のゆるポタズイフトは、「Long」も「Distance」もない、単なる「Slow」な走り。速筋を刺激するようなガチ踏みがなく、あんまり効果ないよね、と言われた気がした。

 ということで、日々のズイフトでは重たいギアを低ケイデンスで回す「SFR」という手法をゆるく取り入れた。気持ち、筋肉に刺激を与えてみようかという感じだ。

誘惑には乗れ

「ダイエット中だっけ?」と言いつつ差し入れをおすそ分けしてくれる編集長の澤野健太。もちろん「誘惑には乗れ!」だ Photo: Masahiro OSAWA

 そんなズイフトライフを送りつつ、一カ月過ごしているといろいろとある。来社頂いた方からの差し入れ、仕事つながりの飲み会やパーティー。働く人なら絶対にあるはずの誘惑。これをどうするかだが、私はすべて受け入れた。

 サイクルロードレースの実況でお馴染みのサッシャさんから頂いたアドバイスを都合よく解釈したら「誘惑には乗れ」と悟ったからだ。

 以下、サッシャさんのダイエットの成果と教えをもとに悟った、体重が減る“ゆるダイエットの極意”を説明していく。

筋トレと食事制限でスリムになったサッシャさん Photo: Masahiro OSAWA

 サッシャさんはJスポーツの企画でダイエットを実施。カロリー制限と筋力トレーニングを行い、2カ月で13kgの減量に成功した。ダイエットの先輩であるサッシャさんにアドバイスを求めたところ「就寝前と起床後の1日に2回体重計に乗ること。2回計測することで体重の変動要因がつかめるようになる。体重が増えたら、あれ食べ過ぎちゃったかな、などと振り返りができるようになる」(サッシャさん)。

サッシャさんの体重の推移 Photo: Masahiro OSAWA

 もうひとつは「事実を作れ」という教えだった。

 「僕は甘いものが大好き。だから子供がチョコを食べていたらそれを少しだけもらう。食べたという事実を作って食べ過ぎないようにする。ダイエットというと100%ストイックなやり方が求められがち。でも、僕はアスリートではない。だから80%のストイックさでいい」(サッシャさん)

 「食べたという事実を作って食べ過ぎないようにする」「僕はアスリートではないから80%のストイックさでいい」という言葉にグッと来た。

 「アスリートではないから、80%どころか、50%だって40%だっていい」と考えたからだ。それを限りなくゼロに近づければ「誘惑には乗れ」という言葉にたどり着く。差し入れを断るなどもったいないのだ。

 前回、教えを頂いた編集部の米山一輝先輩、鈴木雷太さん。そして今回のサッシャさん。計3人にもらったアドバイス。ざっくりまとめれば成功の原則は「体重減少のトレンドを作れ」というものだった。それ以外のアドバイスはアクセントとなる方法論に過ぎない。突き詰めると、前日より1gでも体重が減っていればいいじゃないか、というわけだ。1gでも減ればいいというのが、「ゆるダイエットの極意」である。

ゆるダイエットの効果は

ズイフト生活1カ月の体重の推移。減少傾向を描くことができた Photo: Masahiro OSAWA

 ズイフトを続けつつ、探りながらたどり着いた、ゆるダイエットの極意。実践した結果はどうだったのか。アプリに残された数値を確認すると、開始当初は66.85kg。1カ月後は65.6kgへと減少していた。数値だけ見れば「誤差じゃない?」という声が出そうだが、体重の推移を見る限り、まあまあ成功したと思っている。

 本来は実走を入れればもっと落とせたはず。しかし、実走がなくても、ズイフトとおやつの見直しで減量は可能だ。「誘惑には乗るな」というストイックな考えなどなくとも、ダイエットは成功できる。方法論に注目してしまいがちなダイエットだが、深く考えなくとも、ゆるダイエットの波に乗れれば、体重は減らせる。そんなことを思い知らされた1カ月だった。

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