NIPPO、キナン、日本ナショナルが出場ツール・ド・台湾が開幕 第1ステージでキナン中島康晴が3位の好走

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
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 UCI(国際自転車競技連合)アジアツアー2.1クラス、ツール・ド・台湾が3月17日に開幕。大会初日の第1ステージは首都・台北での市街地レースが行われ、中島康晴(キナンサイクリングチーム)が日本勢トップの3位でフィニッシュ。強豪がそろうスプリンターに混じりステージ優勝争いを演じた。今大会には、日本関係ではNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ、キナンサイクリングチーム、日本ナショナルチームの3チームが出場。合計11人の日本人ライダーが台湾を駆け、上位進出を目指していく。

ツール・ド・台湾2019第1ステージ、スプリントで決したレースは中島康晴(左から3人目)が3位に食い込んだ Photo: Syunsuke FUKUMITSU

総勢11人の日本人ライダーが出場

 ツール・ド・台湾は1978年初開催の、同国唯一のUCI公認ステージレース。自転車関連企業が多く、日本でも知られるサイクリングイベントが多数ある同国のサイクリングシーンだが、レースレベルとしては最も高いクオリティを誇る。UCIカテゴリーは2.1クラス。

 例年日本人ライダーやチームの活躍が目立っており、昨年は日本ナショナルチームで出場した新城幸也(バーレーン・メリダ)が個人総合優勝。第1ステージでは岡本隼(愛三工業レーシングチーム)が勝利を挙げている。

レース前の準備を進める日本ナショナルチーム Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 今年も日本勢に上位進出の期待がかかる。NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネからは伊藤雅和、吉田隼人、中根英登、キナンサイクリングチームからは大久保陣、中島康晴、新城雄大、そして日本ナショナルチームは窪木一茂(チーム ブリヂストンサイクリング)、小石祐馬(チームUKYO)、増田成幸(宇都宮ブリッツェン)、入部正太朗(シマノレーシング)、大前翔(愛三工業レーシングチーム)がエントリー。総勢11人の日本人ライダーがスタートラインについた。

 全5ステージ・総距離717.94kmの行程は、台湾島をおおよそ北から南に進行する。まず第1ステージは、首都・台北の市街地に設けられた周回コースが舞台。平坦なレイアウトで、83.2kmと短いレース距離も関係してスプリンター有利の戦いとなることが予想された。

第1ステージのパレードスタート Photo: Syunsuke FUKUMITSU

絶好のポジションからスプリントした中島が3位

 5kmのパレード走行を経てアクチュアルスタートが切られると、地元チャイニーズタイペイ勢が中心となって逃げ狙いのアタックが繰り返される。3周目までには5人が逃げグループを形成し、メイン集団に対して約30秒のリードを得た。

隊列を組んで集団前方を固める日本ナショナルチーム Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 集団では窪木でスプリントを狙いたい日本ナショナルチームが隊列を組んで前方を固めるほか、キナンサイクリングチームもメンバーをそろえてポジションアップを図る。この形勢は7周目まで続いたが、この周回の途中で逃げていた選手たちを全員捕まえ、ステージ優勝争いはスプリントへとゆだねられることとなった。

 最終の8周目に入るとスプリントをスプリントを狙う有力チームが続々と前方へと進出し、主導権争いは混沌とした情勢に。そんな中から、残り3kmでトマ・ルバ(フランス)に引き上げられてキナン勢が先頭へ。サルバドール・グアルディオラ(スペイン)も続き、スプリントに向けた態勢を整える。

史跡・景福門を見ながら進むプロトン Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 他チームによる厳しいチェックもあり先頭キープはならずも、残り約400mからのテクニカルなコーナーが続く区間で中島がポジションアップ。3番手を確保して最終コーナーへと突入した。

 最後の直線はフィニッシュまで150m。前の選手に続き中島も加速。結果的に2選手の先着を許したものの、番手は守り抜きステージ3位を決めた。

 この結果、中島が個人総合で6位になった。日本勢はいずれもフィニッシュラインを通過し、問題なく次のステージへ進出している。

好位置から加速した中島康晴(右から2人目)。日本勢トップとなるステージ3位となりUCIポイントを獲得 Photo: Syunsuke FUKUMITSU

 18日に行われる第2ステージは、桃園市が主要区間となる118.88km。第1ステージとは打って変わって山岳メインのコース設定。角板山公園へ上っていくレース終盤の1級山岳が勝負どころと見られ、大会2日目にして総合争いが動き出す可能性が高い。

ツール・ド・台湾第1ステージ(83.2km)結果
1 ブライアン・ゴメス(コロンビア、マンサナ・ポストボン) 1時間45分26秒
2 エリック・ヤング(アメリカ、エレベート・KHSプロサイクリング) +0秒
3 中島康晴(キナンサイクリングチーム)
4 ホセ・ロドリゲス(コロンビア、エレベート・KHSプロサイクリング)
5 トラヴィス・マッケイブ(アメリカ、フロイドズプロサイクリング)
6 ヨルダン・パッラ(コロンビア、マンサナ・ポストボン)
17 窪木一茂(日本ナショナルチーム)
20 吉田隼人(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)
21 中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)
37 新城雄大(キナンサイクリングチーム)
46 増田成幸(日本ナショナルチーム)
69 大前翔(日本ナショナルチーム)
77 伊藤雅和(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)
81 大久保陣(キナンサイクリングチーム)
83 入部正太朗(日本ナショナルチーム)
90 小石祐馬(日本ナショナルチーム)

個人総合
1 ブライアン・ゴメス(コロンビア、マンサナ・ポストボン) 1時間45分16秒
2 ルー・シャオシュアン(チャイニーズタイペイ、チャイニーズタイペイナショナルチーム) +3秒
3 エリック・ヤング(アメリカ、エレベート・KHSプロサイクリング) +4秒
4 ホ・ブル(香港、HKSIプロサイクリング) +5秒
5 ワン・ジンヒュエイ(チャイニーズタイペイ、チャイニーズタイペイナショナルチーム)
6 中島康晴(キナンサイクリングチーム) +6秒
21 窪木一茂(日本ナショナルチーム) +10秒
24 吉田隼人(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)
25 中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)
40 新城雄大(キナンサイクリングチーム)
49 増田成幸(日本ナショナルチーム)
70 大前翔(日本ナショナルチーム)
77 伊藤雅和(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ)
81 大久保陣(キナンサイクリングチーム)
83 入部正太朗(日本ナショナルチーム)
90 小石祐馬(日本ナショナルチーム)

ポイント賞
1 ブライアン・ゴメス(コロンビア、マンサナ・ポストボン) 15pts
2 エリック・ヤング(アメリカ、エレベート・KHSプロサイクリング) 14pts
3 中島康晴(キナンサイクリングチーム) 13pts

チーム総合
1 チーム ブリッジレーン 5時間16分18秒
2 NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ
3 マンサナ・ポストボン
12 キナンサイクリングチーム
14 日本ナショナルチーム

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