パリ〜ニース2019 第5ステージ好走サイモン・イェーツが自身初の個人TT勝利 クウィアトコウスキーは区間3位で首位堅守

by 米山一輝 / Ikki YONEYAMA
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 フランスで開催のUCIワールドツアー「パリ〜ニース」は3月14日、第5ステージの個人タイムトライアル(TT)が行われ、サイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)が25.5kmを30分26秒というトップタイムで走り区間優勝した。個人総合では首位のミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チーム スカイ)が区間3位に入り、リーダージャージのマイヨジョーヌを守っている。

前日まで個人総合70位のサイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット)がトップタイムで区間優勝 Photo: YSP

総合70位に沈むイェーツが名誉挽回

 第5ステージはフランスの南東、アヴィニョンに隣接するバルバンターヌでの、今大会唯一のTTステージとなった。時計回りに大きく25.5kmを周回するようなコースは、中盤に丘越えを1つこなし、ゴール前もやや上りとなるが、全体としては平坦なレイアウト。前日までの総合成績の下位から逆順に、各選手が1分ごとにスタートしていき、それぞれのゴールタイムを競う。総合12位以内は2分差でのスタートとなる。

 レース序盤にまず好タイムを出したのは、前日まで総合130位のトーマス・スクーリー(ニュージーランド、EFエデュケーションファースト)。30分53秒、平均時速49.541kmで暫定のトップに立った。しばらくこのタイムを更新する選手が現れなかったが、総合70位のイェーツが、トップタイムを一気に27秒縮める30分26秒でゴール。平均時速50.274kmの好走で、暫定トップの座をスクーリーから奪った。

最終走者としてスタートした、個人総合首位のクウィアトコウスキー。区間3位のタイムでゴール Photo: YSP

 ここから1時間以上、イェーツのタイムを更新する選手は現れない。総合上位勢が次々とスタートしていくも、レース前半から吹き付ける風は勢いが衰えず、ゴールタイムは全体に伸び悩んだ。結局、上位勢の中での順位変動はあったものの、イェーツのタイムを更新する選手は現れず、最終走者のクウィアトコウスキーもイェーツから11秒遅れでゴールして、イェーツの区間勝利が確定した。

 パリ〜ニースでは2017年以来、3年連続で区間勝利を挙げているイェーツ。だが個人タイムトライアルでの優勝は、実はプロ入り以来初めてだという。「(優勝は)予想外だった。横風に捕まったが、脚の調子は良かった」というイェーツ。今大会は序盤ステージの横風分断に巻き込まれ、総合では前日まで18分の大差を付けられていたが、昨年のブエルタ・ア・エスパーニャ総合優勝の実力をようやく発揮した。

大会序盤の不運もあり下位に沈んでいるイェーツだが、好調を証明。大会終盤でもう一暴れが期待される Photo: YSP

ベルナルが総合2位に浮上 スカイが総合ワン・ツー体制

 総合首位を守ったクウィアトコウスキーは、「今日は(区間で)勝つためではなく、イエロージャージを守るために走った」とコメント。あくまで総合での優勝が目標だとした。2位以下の総合上位勢では、総合3位で新人賞ジャージを着るエガン・ベルナル(コロンビア、チーム スカイ)が、優勝のイェーツから15秒差の区間6位と好走し、ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ プロチーム)を逆転して総合2位に浮上。チーム スカイ勢が総合1、2位となっている。

個人総合2位に浮上したベルナル Photo: YSP

 このほかウィルコ・ケルデルマン(オランダ、チーム サンウェブ)が総合16位から4位に、ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、ドゥクーニンク・クイックステップ)が総合20位から5位へと、それぞれジャンプアップに成功。ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム)も、前日までの総合14位から6位に上がり、総合トップ10に入ってきた。一方でロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアール)は総合8位から10位へと順位を落としている。

 8日間のパリ〜ニースは後半戦へ。翌第6ステージはペニエからブリニョールに至る、176.5kmの中級山岳ステージだ。後半に3つのカテゴリー山岳をこなすほか、全体に細かいアップダウンが続くプロフィール。最終盤は下り基調のため、総合上位勢の大きな変動は起こらないと思われるが、ステージ優勝を狙う選手による攻防がレースを激しくするだろう。

手堅い走りで総合優勝へ一歩前進したクウィアトコウスキー Photo: YSP

第5ステージ結果
1 サイモン・イェーツ(イギリス、ミッチェルトン・スコット) 30分26秒
2 ニルス・ポリッツ(ドイツ、カチューシャ・アルペシン) +7秒
3 ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チーム スカイ) +11秒
4 ティージェイ・ヴァンガーデレン(アメリカ、EFエデュケーションファースト) +15秒
5 ダニエル・マルティネス(コロンビア、EFエデュケーションファースト)
6 エガン・ベルナル(コロンビア、チーム スカイ)
7 ローソン・クラドック(アメリカ、EFエデュケーションファースト)
8 トーマス・スクーリー(ニュージーランド、EFエデュケーションファースト) +27秒
9 マルク・ソレル(スペイン、モビスター チーム) +30秒
10 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ プロチーム)

個人総合
1 ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チーム スカイ) 17時間23分4秒
2 エガン・ベルナル(コロンビア、チーム スカイ) +15秒
3 ルイスレオン・サンチェス(スペイン、アスタナ プロチーム) +24秒
4 ウィルコ・ケルデルマン(オランダ、チーム サンウェブ) +57秒
5 ボブ・ユンゲルス(ルクセンブルク、ドゥクーニンク・クイックステップ)
6 ナイロ・キンタナ(コロンビア、モビスター チーム) +1分1秒
7 フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア、ボーラ・ハンスグローエ) +1分5秒
8 ジャック・ヘイグ(オーストラリア、ミッチェルトン・スコット) +1分15秒
9 ルディ・モラール(フランス、グルパマ・エフデジ) +1分18秒
10 ロマン・バルデ(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアール) +1分21秒

ポイント賞
1 ディラン・フルーネウェーヘン(オランダ、ユンボ・ヴィスマ) 32 pts
2 ミカル・クウィアトコウスキー(ポーランド、チーム スカイ) 30 pts
3 カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル) 24 pts

山岳賞
1 トマス・デヘント(ベルギー、ロット・スーダル) 27 pts
2 ダミアン・ゴダン(フランス、ディレクトエネルジー) 21 pts
3 アレッサンドロ・デマルキ(イタリア、CCCチーム) 20 pts

新人賞
1 エガン・ベルナル(コロンビア、チーム スカイ) 17時間23分19秒
2 ヴァランタン・マデュア(フランス、グルパマ・エフデジ) +2分8秒
3 ダニエル・マルティネス(コロンビア、EFエデュケーションファースト) +7分47秒

チーム総合
1 EFエデュケーションファースト 52時間11分8秒
2 チーム スカイ +51秒
3 アージェードゥーゼール ラモンディアール +3分14秒

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