フジサンケイビジネスアイ【経営NOW】より多目的ベビーカー「チャリオット」を日本で展開 「プレザント」上田オーナーの志と戦略

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カナダのチャリオットの最上級シリーズ「CX」カナダのチャリオットの最上級シリーズ「CX」

 少子化が進む中、その影響を直接受けるベビーカー市場は昨今、相次ぐ海外メーカーの参入とシェア拡大で群雄割拠の様相を見せつつある。そんな中、カナダの「チャリオット」の多目的ベビーカーがじわりと人気を高めている。その日本総代理店が大阪市福島区にあるプレザントだ。

 プレザントは2011年4月にチャリオットと国内総代理店のライセンス契約を結んだ新進ディーラー。オーナーの上田雅之氏は1級建築士として設計事務所勤務の経歴を持つ。

 上田オーナーとチャリオットとの出会いは09年。友人にもらったスポーツ自転車で息子を保育園へ送迎するうち、不便さを痛感。子供を楽に、かつ安全に送る用具を探したところ、欧米で〝チャイルドトレーラー〟などの呼称で既にポピュラーなチャリオットを知り、購入を決意した。

オーナーの上田雅之氏オーナーの上田雅之氏

 日本でサービス態勢が整っていないなどの理由で販売を断られたが「どうしても欲しかった」という上田オーナーは、勤務先の顧客のつてを頼りに現地購入で入手。「なぜ、今まで日本になかったのか」とチャリオットの設計思想やデザインにほれ込んだ。

 「日本に販売店がないなら自分が」と輸入販売を決心。09年にバンクーバーのディーラーと売買契約を結ぶと、11年1月にはカルガリーにあるチャリオットを訪問して日本における拡販とアフターサービスを打診した。

 その直後に起こった東日本大震災で「必ずチャリオットが役立つはず」と被災地支援を考えていた上田オーナーの元に、カナダから感激のメッセージが届く。チャリオットが製品100台の無償提供を申し出てくれたのだ。同社のケン・ゲイ副社長に「これが販売契約を結ぶ証しだ」といわれた上田オーナーは、今もその時の感動を忘れていない。

 20インチの車輪や軽量アルミフレーム、先鋭的なフォルムなど従来の国産ベビーカーとは一線を画す製品群は、ジョギングやサイクリングなどのスポーツを子供と一緒に楽しむという思想に基づくものだ。

 自転車とは専用金具で簡単に連結でき、自転車が転倒してもベビーカーは倒れない。折り畳み可能で収納もコンパクトだ。「今までのベビーカーは、それを押す母親目線で作られていた。軽さや利便性を追求したため車輪が小さく、乗り心地も悪い。子供にとって窮屈でストレスのかかるものになっている」と上田オーナーは課題を指摘。その上で、「少子化で子供1人に掛ける育児費は上昇する。チャリオットのような多目的ベビーカーのニーズは高まるはず」と分析する。

 1台6万900円(税込)からで、販売台数は起業当初から倍々で伸びており、販売店も12件に拡大。13年度は240台の販売を見込む。

 今後は「テーマパークなど大型観光施設利用者へのレンタルに着目している」と上田オーナー。「子供と一緒にスポーツを楽しめる商品で、親子のきずなを強める新しい育児文化の確立を目指したい」と目を輝かせる。

■会社概要
本  社 大阪市福島区福島3-6-10
電  話 06-6390-1277
設  立 2009年11月
事業内容 カナダ製多目的ベビーカー・関連用品、自転車用品の販売

フジサンケイビジネスアイ より)

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