Cyclist編集部が勝手に評論東京五輪のスポーツピクトグラムが発表 BMXは「バックフリップ」がモチーフに

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 東京オリンピック・パラリンピック組織員会(東京2020組織委員会)が、大会開幕まであと500日に迫った3月12日、全33競技50種類の「東京2020オリンピックスポーツピクトグラム」を発表した。今大会の自転車競技は5種目(ピクトグラムに自転車を含む競技としては、トライアスロンも)。ピクトグラム化すると、ほぼ同じに見えてしまうという自転車競技の“性”を乗り越え、ヘルメットの形状や動きで差別化を図った苦心の作が発表された。『Cyclist』編集部の感想も併せてお届けします。

大会開催500日前に迫った3月12日に発表された「東京2020オリンピックピクトグラム」 ©東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会

 東京2020オリンピックスポーツピクトグラムは、グラフィックデザイナーの廣村正彰氏らで編成される開発チームが制作にあたった。「1964年の東京オリンピックで生まれたスポーツピクトグラムの考え方を継承、発展させ、躍動するアスリートの動きを魅力的に引き出すデザインになっている」という。

MTBはジャックナイフ?

 全種目を見渡す中で、サイクリストにとって、やはり目につくのは自転車競技。新種目の「BMXフリースタイル・パーク」は、特徴的な「バックフリップ」(後ろ宙返り)の動きを採用するなど、大胆なデザインで真新しい。

 シンプルな表現が求められる「ピクトグラム」だが、よく見るとディティールを描き分けた苦労の跡も見える。例えばヘルメット。BMXの2種目とトラック競技のヘルメットの形状は、競技スタイルを知るサイクリストには認識しやすいだろう(非サイクリストにはわからない?)。

 「トラック競技では常にTT用のエアロヘルメットをかぶるわけじゃないけど」…という編集部の軽い突っ込みもありつつ、ディスクホイールを採用した点はポイントが高かった。もっといえば、ヘルメットを描き分けるならロードレースとマウンテンバイク(MTB)にもヘルメット装着スタイルで描くとよかったかもしれない。

種目名を伏せると「ジャックナイフ」? ©東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会

 一方で、突っ込みが編集部内でやや強めだったのはMTB。おそらくダウンヒルの勢いを表現したものと思われるが、競技種目の文字を消した場合、どの瞬間を表現したかわかりにくい。「ジャックナイフに見える」「ブロックタイヤにすればわかりやすかったかも」「山や斜面を書き加えればよかったのでは」など、完成形を目の前に勝手に意見が交わされた。

 ピクトグラムの作成過程を解説した動画を見ると、体の動きの支点をつなぎ、競技を象徴するアイテム等と組み合わせて簡略化したイラストにする。その点では、各自転車競技の乗車姿勢はよく捉えられている印象だ。

 ただ、競技名を伏せた状態でそれが一般人に直感的に理解されるかというと、やはり厳しそうというのが本音。先出のMTBも然り、例えばロードレースなら競技者を何人か追加するなど、競技者以外の競技環境にも着目することが自転車競技ピクトグラムの突破口になるのではないかと思いますが、皆さんいかがでしょう?

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