充実のコースと郷土料理でおもてなし地元福島・古殿町の魅力「自転車を通して伝えたい」 窪木一茂選手がサイクリングイベント

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 福島県の阿武隈地域を走るファンライドイベント「あぶくまサイクリングin鮫川&古殿」が3月9日に開催されました。同イベントに全面協力するのは、全日本選手権で6冠を達成したチームブリヂストンサイクリングの窪木一茂選手。自身の出身地である古殿町(ふるどのまち)の魅力を自転車を通じて知ってほしいという思いを込めたアットホームなイベントで、今回で3回目を迎えます。今回はKINAN Cycling Team(キナン サイクリングチーム)に所属する大久保陣選手もゲストライダーに迎え、約56kmのサイクリングを実施。選手と間近で触れ合えるイベントの様子を、参加した高嶋浩子さんがレポートしてくれました。

出身地である福島県の阿武隈エリアで開催された「あぶくまサイクリング in 鮫川&古殿」を走る窪木一茂選手(写真右)。走りながら選手と参加者が交流出来るのが醍醐味 Photo: Hiroko TAKASHIMA

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地元の自転車競技部員や他県の人も参加

 晴天に恵まれた3月9日、東京から日帰りでチーム ブリヂストンサイクリングの窪木選手と走ることができる「あぶくまサイクリング in 鮫川&古殿」に参加してきました。あぶくまサイクリングでは毎回ゲストライダーが参加しているそうで、今回のゲストライダーはキナン サイクリングチームの大久保陣選手。1回目は石橋学選手(チーム ブリヂストンサイクリング)、2回目は狩野智也選手(群馬グリフィン)だったそうで、窪木選手以外の選手と交流出来ることも楽しみの一つとなっています。

あぶくまサイクリングスタート前で。窪木選手(右)とゲストライダーの大久保陣選手(キナンサイクリング) Photo: Hiroko TAKASHIMA

 当日の参加者は定員の約50人。窪木選手の母校である学校法人石川高等学校自転車競技部の生徒さんや白河実業高等学校の自転車競技部の生徒さん、宮城県や茨城県そして福島県でも会津若松や郡山など、県内外からの参加者が多いのが印象的でした。

 皆さんにとっては直接選手と交流出来るとても貴重な時間のようで、マイナス5℃という朝の冷え込みにも負けず、集合場所の福島県の鮫川村保健センターに集まっていました。

白河実業高等学校自転車競技部一年生の生徒さんも参加。左端は紅一点の女性部員。彼女はなんと小学生の頃からのトライアスリートで自転車が一番得意なのだそう Photo: Hiroko TAKASHIMA
窪木選手の母校、学校法人石川高等学校自転車競技部の生徒さんも参加。この中から未来の窪木選手が出てくるのが楽しみ! Photo: Hiroko TAKASHIMA

選手たちの贅沢なアシストを体験

 この日のコースは鮫川村を回って古殿町へと向かい、スタート地点に戻ってくる走行距離56km(※)、獲得標高745mというコース。そしてこれを3時間で走るというなかなかのタイムスケジュール。コースプロフィールからも上りがあるためか、参加者はほぼ男性でした。

(※道路工事の都合上、当初の告知70kmより距離を短縮)

郡山からの参加者と談笑しながら上る筆者(写真左)。ジャイアントに乗る男性はチームサンウェブのドゥムラン選手のファンだそう Photo: Hiroko TAKASHIMA

 女性参加者が少ないというのもありますが、窪木選手も大久保選手も上りが苦手な女性参加者には背中を押してサポート! こんな贅沢な機会滅多にありません。私も平坦で一度窪木選手が背中を押してくれましたが、トラックのマディソン仕込みのプッシュ力であっという間に加速! なかなか経験出来ないスピードに興奮しました。

参加者と一緒に丘を上る大久保選手 Photo: Hiroko TAKASHIMA
きつい坂で女性参加者をサポートしていた大久保選手 Photo: Hiroko TAKASHIMA
窪木選手に引いてもらっての走行も!贅沢! Photo: Hiroko TAKASHIMA

 またコース前半の鮫川村はアップダウンが多く、上りも長め。普通のファンライドとは違って走りごたえがあり、サイクリストの皆さんにとっては短時間でとても満足のいくコースだったと思います。

 参加者の方や窪木選手、大久保選手と交流しながらの56kmは気が付けばあっという間で、私も3時間で走り切れるのか不安でしたが、結果としては無事に完走。ゴールでは沢山の方が出迎えてくれました。

古殿町出身の窪木一茂選手。地元を走っているせいか、とてもリラックスした表情 Photo: Hiroko TAKASHIMA

1000円では申し訳ないほどのおもてなし

 ゴール後はお待ちかねのランチ。古殿町の地元のお野菜をふんだんに使った「ミルク鍋」や味のとってもしみたおでんやおにぎり、唐揚げなどが用意されていて、参加費1000円では申し訳なくなるほどのおもてなし。そしてランチタイムの間も地元の方からひっきりなしに声をかけられていた窪木選手は、本当に地元のスターであることを改めて感じました。

ライド後は古殿町の郷土料理でお待ちかねのランチタイム Photo: Hiroko TAKASHIMA
古殿町のおかあさん方が自家栽培した地元の野菜をふんだんに使った「ミルク鍋」 Photo: Hiroko TAKASHIMA

 古殿町は同じブリヂストンの大先輩でもある鈴木光弘さんの出身地。他にも福島県出身という点では、先日の世界選手権ケイリンで銀メダルを獲得し、世界ランク1位になった新田祐大選手もいたりと、福島は伝統的に強い自転車選手を輩出しているのです。

味がとってもしみたおでんは絶品! Photo: Hiroko TAKASHIMA
古殿町が開発した大豆ミートを使った補給食の「大豆ミートチョコ」も美味しかった! Photo: Hiroko TAKASHIMA

チームグッズが当たるじゃんけん大会も

 ランチの後はトークショー。司会を務めた遠藤貴人さんは、鮫川村出身の元競輪選手で現在は鮫川村村議会議員。さすがにゲストライダーの二人から話を聞き出すのがとても上手で、普段の食生活から使用しているクリートの種類、ポジション、トレーニング方法、そして“アラサー”の二人(窪木選手:29歳、大久保選手:30歳)が健康上気を付けていること、今まできつかったレース等々、参加者から寄せられた数々の質問にも答えてくれました。「数値は大事だけれど、数字にとらわれず最後は気合、気持ち!」との話が一番印象的でした。

元競輪選手の遠藤貴人さん(右)が司会を務めるトークショーで様々な話を披露してくれた窪木選手と大久保選手 Photo: Hiroko TAKASHIMA

 最後は毎年恒例となったじゃんけん大会。ブリヂストンとキナンの2チームからの提供でボトルやバッジ、タオル、サコッシュ、栄養補助食品などが参加者の皆さんにプレゼントされました。キナンの公式マスコット「キワン」くんが描かれたサコッシュ3つは女性参加者が3人しかいないということで、なんと無条件で女性参加者にプレゼント。主催者側と大久保選手の粋な計らいに感激! 最後は全員で集合写真を撮って解散となりました。

イベント最後に行われたじゃんけん大会。勝った方にはボトルやバッジなどがプレゼント Photo: Hiroko TAKASHIMA
プレゼントに用意された「キワン」くんのトートバッグ。主催者側と大久保選手の粋な計らいでトートバッグは3人の女性参加者にプレゼント Photo: Hiroko TAKASHIMA

 イベントを終えた窪木選手は、「福島の古殿町の隣にある鮫川村出身の元競輪選手の遠藤貴人さんがいらっしゃって、自転車を通じて地元を知ってほしいという思いからこのイベントが始まりました。イベントを通して福島の鮫川村や古殿町の素晴らしさを皆さんに少しでも知っていただければと思います」と話していました。

参加者全員と記念撮影 画像提供: 内藤写真事務所・内藤博之

 窪木一茂選手、大久保陣選手ともに次回のレースは3月17~21日に台湾で行われるステージレース「ツール・ド・台湾」。大久保選手は「今期、まずは1勝してチームの信頼を勝ちとりたい」と勝利を狙うそうです。また窪木選手はツール・ド・台湾ではナショナルチームでの出場。「増田成幸選手(宇都宮ブリッツェン)のアシストが仕事になるのではないか」とのこと。お二人のご活躍を期待して、応援しています!

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