シマノが「ステップス」を中央ブースで展開e-BIKE熱がさらに加速 試乗車550台以上が集まった「サイクルモードライド大阪」が盛況

by 米山一輝 / Ikki YONEYAMA
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 550台以上の試乗車が集結した、西日本最大のスポーツサイクルフェスティバル「CYCLE MODE RIDE OSAKA 2019」(サイクルモードライド大阪2019)が3月2、3日に大阪府吹田市の万博記念公園で開かれた。屋外会場に150以上の自転車ブランドが一堂に会し、初日の3日は晴天に恵まれ、昨年を上回る9000人以上が訪れにぎわった。

e-BIKEの人気が徐々に高まる中、シマノも大きくスペースを割いてe-BIKEを紹介 Photo: Ikki YONEYAMA

スポーツ電動アシストが人気に

 昨年からのスポーツバイクにおける大きな流れとなっているのが、e-BIKE(電動アシストスポーツ自転車)だ。スポーツ自転車部品最大手のシマノは、会場中央に最大のブースを展開。その約半分を使ってe-BIKEをアピールした。

シマノ初のe-BIKEコンポのステップス。漕ぎやすく高速でも余計な負荷が発生しないなど、シマノの長年の知見を生かした自信作 Photo: Ikki YONEYAMA
ミヤタサイクルはクロスバイクタイプのほか、MTBタイプのリッジランナーなど幅広い車種のe-BIKEを展開。ステップスを搭載する Photo: Ikki YONEYAMA

 シマノはe-BIKE用のスポーツコンポーネントとして「STEPS」(ステップス)を展開。幅広いスポーツコンポを長年手がける知見を生かし、スポーツとしての走りを妨げない、自然な走りを実現するメカニズムを実現した。今回ブースではSTEPSを採用する各ブランドのバイクを一同に集めて展示。バイクメーカーと共同でe-BIKEの試乗キャンペーンを行ったほか、5月まで全国の販売店と共同で大試乗会を各地で展開するなど、「e-BIKE元年」と言われた昨年に引き続き、e-BIKEのさらなる普及を後押しする。

シマノ・ステップスを搭載するメリダのe-MTB「eBIG.SEVEN 600」 Photo: Ikki YONEYAMA
パナソニックは新発売のフルサスe-MTB「XM-D2」も試乗に登場。ユニットはモーターから自社で製造 Photo: Ikki YONEYAMA

 各バイクメーカーのe-BIKE試乗も好評で、どのブランドも試乗から戻ってきたe-BIKEが、すぐ次の試乗者により全長約2kmの試乗コースへと持ち出されていた。パナソニックサイクルテックは2週間前に発表、3月1日に発売されたばかりの、フルサスペンション搭載の本格e-MTBの「XM-D2」を含む、スポーツユニット搭載モデルを全車種が試乗できるとあり、試乗を待つ列が一日途切れなかった。

約2kmの試乗コースで来場者はお目当てのバイクの乗り味をチェック Photo: Ikki YONEYAMA
会場では子供向けの自転車教室「ウィーラースクール」も開催。楽しく自転車のルールや技術を学んだ Photo: Ikki YONEYAMA

新トレンドにも対応するシマノ

 総合メーカーのシマノはe-BIKEの他にも、昨年フルモデルチェンジしたロード用コンポのサードグレード「105」や、MTB用コンポのハイエンド「XTR」など最新メカをアピール。105はロードバイクの完成車に多く採用される普及帯パーツだが、新型が標準でディスクブレーキに対応したことから、今年はディスクブレーキ採用のロードバイクが一気に普及することが予想される。

ショートリーチレバーや電動変速を体験できるコーナー Photo: Ikki YONEYAMA

 105ではディスクブレーキ用のレバーに、手の小さな女性にも使いやすいショートリーチレバーをラインナップ。また同じく昨年新発売したグラベルロードなどオフロードに適した「アルテグラRX」に合わせて、アドベンチャー向けのハンドルやバッグなどを「ディスカバー」シリーズとして、グループ傘下のアイテムブランド「PRO」(プロ)で今年展開。スポーツバイクの新たな潮流にも敏感に対応している。

グラベル・アドベンチャーロードに対応する「ディスカバー」シリーズを今シーズン展開 Photo: Ikki YONEYAMA
ヘルメットの「レイザー」は待望のアジアンフィットが登場 Photo: Ikki YONEYAMA

 シマノはバイク本体関連製品だけでなく、身に着けるアイテムも幅広くラインナップする。ヘルメットはグループ傘下の「LAZER」(レイザー)のラインナップに、日本人の頭にフィットしやすい待望のAF(アジアンフィット)モデルが新製品から登場。内蔵テールライトや開閉式ベンチレーションなどギミックも満載。シマノレーシングを含む国内プロ4チームが使用することから、身近なレースシーンでも多く目にすることになりそうだ。

シューズは全サイズを試し履きできるセルフフィッティングコーナーを展開 Photo: Ikki YONEYAMA
シマノはサイクリングに便利なバッグも多種用意する Photo: Ikki YONEYAMA

 シマノシューズは全モデル24種類の幅広いラインナップを展示するとともに、レーシングシューズ全サイズを試すことができるセルフフィッティングコーナーをオープン。なお、同様の展示を「2019トランクショー」として5月まで全国11カ所のショップで順次開催中だ。

トップブランドの最新モデル試乗が人気

直販のため普段ショップでは見られないキャニオンのブースには終始人だかり Photo: Ikki YONEYAMA

 バイクブランドでは、ドイツの「CANYON」(キャニオン)など海外トッププランドも試乗を大胆に展開し人気を集めた。直販で展開するキャニオンは最新モデルのバイクのほか、ジャパンサービスセンターのメカニックサービスや、持ち込みメンテナンスに対応するショップを紹介していた。

 イタリアの「PINARELLO」(ピナレロ)を展開するカワシマサイクルサプライのブースでは、昨年末に発表されたグラベルロード「グレヴィル」とシクロクロスバイク「クロシスタ」が一般向けに初披露された。また今年からイタリアの「グランフォンドピナレロ」と正式に姉妹大会となった、10月開催の「グランフォンド八ヶ岳」を紹介。このほか「ELITE」(エリート)のサイクルトレーナーや、「fi’zi:k」(フィジーク)のシューズやサドルなどの体験コーナー、今シーズンから取り扱うウェアブランド「DOTOUT」(ドットアウト)の展示などを展開していた。

ピナレロのグレヴィルとクロシスタが一般向けに初披露 Photo: Ikki YONEYAMA
グランフォンド八ヶ岳は、今年は大阪からのオフィシャルバスツアーも開催する Photo: Ikki YONEYAMA
エリートやフィジークの試着・試乗コーナー Photo: Ikki YONEYAMA

 アメリカのトップブランドの一つ「TREK」(トレック)のブースでは、最新ロードバイクのテクノロジーをアピール。エアロロード「マドン」やエンデュランスロード「ドマーネ」に採用する独自の振動吸収機構「IsoSpeed」(アイソスピード)の構造が見られるカットモデルや、カスタムプログラム「プロジェクトワン」をアピールするスペシャルカラーを展示した。試乗では昨年フルモデルチェンジしたマドンや、ヒルクライムで活躍する軽量ロード「エモンダ」が人気だという。

トレックは各種テクノロジーをアピール Photo: Ikki YONEYAMA
マドンのアイソスピード Photo: Ikki YONEYAMA

 フカヤのブースでは、取り扱う「EDDY MERCKX」(エディ・メルクス)や「CENTURION」(センチュリオン)、オリジナルブランドの「DAVOS」(ダボス)のバイク試乗を実施。また、フカヤが取り扱うミノウラのコーナーでは、新発売された国産のダイレクトマウント式スマートローラーの「スマートターボ神楽DD」や、振動と音を抑えた3本ローラー「アブソーブロールR820A」の試乗を実施。日本の住宅環境でも使いやすい静粛性をアピールしていた。

エディ・メルクスはアルミロードフレームの「ブロックハウス67」がニューカラーに Photo: Ikki YONEYAMA
ミノウラの最新トレーナーは圧倒的な静粛性が注目を集めていた Photo: Ikki YONEYAMA

ハイテク盗難防止システムが登場

 自転車本体だけでなく、ウェアなどのアイテムブランドも多くブースを構えた。サイクルウェアのオーダーブランド「SUNVOLT」(サンボルト)では、オーダー前にサイズを試せるフィッティングコーナーを用意。今シーズンからラインナップを3ラインに整理し、それぞれ適切なサイズ感と素材選びで、幅広いレベルのサイクリストにアピールする。

サンボルトではサイズフィッティングのほか、サンプルやアウトレットのセールが人気を集めた Photo: Ikki YONEYAMA
カペルミュールでは今春の新作をアピール。ボーダーが人気 Photo: Ikki YONEYAMA
バレットはファッション性の高いデザインが魅力 Photo: Ikki YONEYAMA

 ウエイブワンが展開するオリジナルブランド「KAPELMUUR」(カペルミュール)では、今春の新作を展示したほか、大阪・梅田に構えるグランフロント大阪店をアピール。国産ウェアブランドの「VALETTE」(バレット)では、サイクルだけでなく普段着感覚でも使える、幅広いユニークなデザインを多数展開するカジュアルサイクルウェアが並んでいた。

 Photo: Ikki YONEYAMA

 注目を集めていた「AlterLocK」(アルターロック)は、高価なスポーツバイクを駐輪する際の盗難リスクに対応するサイクルガードサービスだ。自転車本体に小型のデバイスを取り付けることで、自転車から離れた際に異常を検知するとアラーム音が鳴るほか、スマートフォンに通知。万が一の盗難時にもGPSと通信機能により、自転車の位置を追跡が可能だ。

木下智裕さんによるガーミン「ベクター3」のデモンストレーション。 Photo: Ikki YONEYAMA

 ガーミンのブースではペダル型パワーメーター「ベクター3」を使い、元日本代表レーサーでプロコーチ・フィッターとして活躍する木下智裕さんがデモンストレーション。ペダリング分析の実例やストレッチからの効率改善をベクター3を使って見せ、パワーメーターの有効性を幅広い層のサイクリストに向けてアピールした。

台湾エイサー傘下の「Xplova」(エクスプローバ)のスマートトレーナー「ノザ」は、本体8万円台という価格が魅力 Photo: Ikki YONEYAMA
オリジナルパーツを多種展開する東京サンエス。グラベルに向くディズナクロスのニーザーハンドルや、160mmから用意する中空のJクランクなど細かなニーズに対応する Photo: Ikki YONEYAMA

 サイクリングコースやイベントをアピールする全国各地の自治体ブースもにぎわいを見せた。「しまなみ海道」を擁する愛媛県は、県内のさまざまなコースや四国一周サイクリングをアピール。茨城県の「つくば霞ヶ浦りんりんロード」は首都圏から好アクセスの広域サイクリングエリアだ。伊豆大島など「東京の島」ブースでは、自然豊かな離島でのサイクリングをアピールしていた。

伊豆大島、八丈島など、東京の離島でのサイクリングをアピール Photo: Ikki YONEYAMA
愛媛県自転車新文化推進協会では四国一周サイクリングをアピール。「みかんベル」のプレゼントも Photo: Ikki YONEYAMA
「ハッスル黄門」がつくば霞ヶ浦りんりんロードをアピール Photo: Ikki YONEYAMA

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