「若手にも挑戦の場を与えたい」日本籍チームとして成長を続けるインタープロサイクリングアカデミーが今季のチーム発表

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 日本籍のUCI(国際自転車競技連合)コンチネンタルチーム「インタープロサイクリングアカデミー」が2月27日、所属する日本人選手を揃えたチームプレゼンテーションを開催した。国際色豊かで、かつ、強力な布陣でUCIレースを中心に今シーズンを戦う。

インタープロサイクリングアカデミーに所属する日本人選手とセバスチャン・ピロッテ代表 Photo: Shusaku MATSUO
「飛躍の年にしたい」と語ったセバスチャン・ピロッテ代表 Photo: Shusaku MATSUO

 チームは先んじてフランスで活動発表を行っていたが、ベースの一つとなる日本で活動を紹介すべく東京・青山にある自転車カフェ「OVE」でプレゼンテーションが開催。チームオーナーのセバスチャン・ピロッテ氏から、今シーズンの活動内容の説明が行われた。

 今季のレースはすでに始まっており、スペインで開催されたチャレンジマヨルカから初戦を迎えている。UCIワールドチームやUCIプロコンチネンタルチームが大半を占めるなか、堂々たる走りを披露したという。また、直近に開催されたツール・ド・ルワンダ(2.1)では、個人総合で4位、チーム総合でアスタナ プロチームやイスラエルサイクリングアカデミーなどの強豪を抑えて2位に入り、UCIアジアツアーチームランキングで3位へと浮上している。

若手育成がフィロソフィー

 昨年までボーラ・ハンスグローエに所属していたアレクセイス・サラモティンス(ラトビア)といった経験豊富なベテランが補強された一方、若手選手も加入。最年少はゴティエ・ナヴァロ(フランス)の18歳だ。若手選手の育成を目的に、国際的な数多くのレースで経験を積ませることもチームのフィロソフィーだという。

豊富な経験で日本人選手を率いる水野恭兵 Photo: Shusaku MATSUO

 日本人選手をまとめるのがチーム3年目、30歳になるベテランの水野恭兵だ。「自分は誰かのために走ることに意義とやりがいを感じています。自らの実力はどれほどかは自分がよく分かっているので、アシスト的な動きでチームを支えるのが目標です。その経験を日本人の若手にも走りながら伝えてきたいですね」と展望を明かした。

 今年からチームに加入した20歳の小山智也は「欧州で3カ月走った経験から、強く本場で走りたいと意識したことがこのチームに入ったきっかけです。昨年は1年間Jプロツアーを走りましたが、いい意味でも悪い意味でも日本のレースと差を感じました。不安はなく楽しみと期待しかありません。コンチネンタルチーム以上にステップアップするためにも、チームの仕事をこなしつつ、個人のUCIポイントを取っていきたい。U23の全日本選手権で勝つことも目標です」と語った。

アットホームな空間で行われたチームプレゼンテーション Photo: Shusaku MATSUO
チームの日本初戦はツール・ド・とちぎからとなる Photo: Shusaku MATSUO

 チームには多くのスポンサーがついており、スポーツキッドもその一つ。サイクルジャージをはじめとするスポーツウェアの販売のほか、東京・高井戸にある店舗ではトレーニングスタジオとして機能したり、自転車のメンテナンスを請け負うなどの事業を行っている。

 チームへはスポーツメカニックサービスの提供だけでなく、育成した若手選手をインタープロサイクリングアカデミーへ選手を送り込むことも検討されているという。所属選手の石原悠希や、現全日本タイムトライアルジュニアチャンピオンの山本哲央(中央大学)もスポーツキッドの育成プログラム出身だ。

「下部組織を目指したい」と話したスポーツキッド代表の金谷悟至氏 Photo: Shusaku MATSUO

 代表の金谷悟至氏は「チームの下部組織的な役割を担えればと考えています。若手選手育成に力を入れており、選手の石原もその一人です。若い選手にとって、機材費や遠征費などの金銭的な面がハードルになることは間違いありません。私は強い意気込みと才能がある選手に対してサポートを行い、活動の後押しをしています。結果的にインタープロサイクリングアカデミーなどのチームにステップアップしてもらえたら嬉しく思います」と取り組みを明かした。

 チームは日本でのレース出場も予定しており、ツール・ド・とちぎには日本人選手を中心としたメンバーで臨むという。

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