【キラリ! わが社の商品・サービス】バスで行く「冬合宿」 非日常体験で観光需要を創出 国際興業サイクリングバスツアー

  • 一覧
自転車の組み立て作業を終えて一斉に走り出す「サイクリングバスツアー」の参加者=千葉県南房総市自転車の組み立て作業を終えて一斉に走り出す「サイクリングバスツアー」の参加者=千葉県南房総市

 自転車をバスに積み込み観光地でサイクリングを楽しむ―。このサイクリングバスツアーと茨城県の観光行政を連携させた取り組みが今春誕生する。企画するのは、バス事業の国際興業(東京都中央区)。旅行会社間の競争が激化する中、自分の足で地域の魅力に触れる「非日常体験」で差別化を図り、観光需要の創出にも貢献する。

 今回発売したのは、1泊2日の「サイクリングバスツアー茨城冬合宿」。出発日は、2月23日と3月9日の2回だ。

 茨城県の旅行産業は、東京電力福島第1原発事故による風評被害の影響などを受けてきた。これを踏まえ県は「いばらき旅行需要創出事業」で、地域の魅力を伝える旅行企画「モニターツアー」を募ってきた。同社はそれに応募し採択された。

 県がツアー造成経費の一部を負担するため、旅行代金を大幅に抑えた商品を実現できた。代金は1万2800円(4人以上が1室利用)から。

 ツアー対象者は、長距離のサイクリングに適した「スポーツ自転車」の所有者。自転車愛好者の目線で、かゆいところに手が届くツアーに仕上げた。

 ツアー参加者は、東京都内の集合場所に集まると、まず自転車を分解。ツアーで用意した車輪やフレームなどの専用カバーを装着する。次に、一台一台を慎重に観光バスのトランクに収納し固定する。

 目的地に着くと、自転車を組み立ててサイクリングを開始。「ツール・ド・つくば」(つくば市)などのコースを快走し、雄大な筑波山などの景色を堪能する。約133キロに及ぶ走行距離を、温泉や食事をはさみながら2日に分けて走り切る。

 同社は、自転車の競技大会に出場する選手の出張手配を行ったことをきっかけにスポーツ自転車に注目。自転車と観光バスを結びつける構想を温め、昨年4月にツアーを発売。千葉県・南房総や群馬県・塩ノ沢峠などで9回の日帰りツアーを開き、同社初の合宿も企画した。

 その実績を土台に、ツアー開催数を今年度見込みの13件から引き上げ、13年度に約30件にしたい考え。その際、旅行部門とバス運転手が密に情報交換し、未開拓のコースにバスを運行できる強みを生かす。

 ツアー参加者の裾野拡大に向け、飯田次郎トラベルサービス部長が熱い視線を注ぐ層が未体験者だ。「スポーツ自転車をレンタルできるツアーを企画して、愛好者と初心者が一緒に楽しめるようにしたい」との新構想を温める。ツアーブランドを育てる挑戦は今後も続く。(臼井慎太郎)

SankeiBizより)

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

国際興業

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載