ツアー・オブ・オマーン2019 第6ステージ混戦の集団スプリントをニッツォーロが制す ルツェンコは総合2連覇達成

by あきさねゆう / Yuu AKISANE
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 中東オマーンで開催の「ツアー・オブ・オマーン」(UCIアジアツアー2.HC)は2月21日、最終となる第6ステージが行われ、集団スプリントをジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、ディメンションデータ)が制して優勝した。前日総合首位のアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナプロチーム)はメイン集団内でフィニッシュし、総合2連覇を果たした。新城幸也(バーレーン・メリダ)はチームのエースを助ける走りを見せながら、トップと同タイムの76位でフィニッシュ、総合66位で完走した。

僅差のスプリントを制したニッツォーロ(左)と勝利を確信しガッツポーズするライアン・ギボンズ Photo : Yuzuru SUNADA

大落車が発生し、クリストフがリタイア

 最終ステージはアルモウイ・マスカットからマトラ・コルニチェまでの135kmで争われた。中盤から終盤にかけて、勾配の厳しい短い上りを経て、最後は周回コースを3周してフィニッシュするコースレイアウトとなっており、集団スプリントの展開が予想されていた。

 レーススタートすると激しいアタック合戦が繰り広げられた。まずネイサン・ファンフーイドンク(ベルギー、CCCチーム)が単独で飛び出すと、ステイン・ファンデンベルフ(ベルギー、アージェードゥーゼール ラモンディアール)、アレクシー・ゲラン(フランス、デルコ・マルセイユプロヴァンス)、アダム・ドヴォス(カナダ、ラリー・UHC)がそれぞれ単独でブリッジ成功。4人の逃げが決まった。

ドメニコ・ポッツォヴィーヴォをけん引する新城幸也 Photo : Yuzuru SUNADA

 25km地点でタイム差が3分まで拡大。しかし、バーレーン・メリダ、アルケア・サムシック、ディレクトエネルジー、ヴィタルコンセプトなどスプリンターを擁するチームが先頭けん引を担い始めると、逃げとのタイム差が徐々に縮まりはじめる。2分程度にコントロールされながら、レースが進行した。

 すると、ラスト40km地点でメイン集団内で大落車が発生。ポイント賞ジャージのアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEチーム・エミレーツ)、総合2位のドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、バーレーン・メリダ)ら多くの選手が巻き込まれ、クリストフはリタイアを選択。ポッツォヴィーヴォは右半身に擦過傷を負いながらも完走を目指して、どうにか集団に復帰することができた。

 なお、クリストフは左手首と左膝に裂傷を負ったものの、週末に開幕するUAEツアーには出場できる見通しとのことだ。

混戦のスプリントをニッツォーロが制す

 その後も、逃げ集団とメイン集団との差がじわじわ縮まりながら、45秒差で周回コースに突入。ラスト10kmで20秒まで縮まっており、いつでも捕まえられるタイム差で逃げを泳がしながら、残り4km地点ですべての逃げを吸収した。

赤いリーダージャージを着るアレクセイ・ルツェンコの隣で集団けん引を担う新城幸也 Photo : Yuzuru SUNADA

 CCCチームが先頭でラスト1km地点に到達。緩やかに右に曲がるコーナーのイン側では激しい位置取り争いが繰り広げられた。オリバー・ナーセン(ベルギー、アージェードゥーゼール ラモンディアール)のリードアウトを逆用したニッツォーロが2番手につけると、背後にいたナセル・ブアニ(フランス、コフィディス・ソルシオンクレディ)とニッコロ・ボニファツィオ(イタリア、ディレクトエネルジー)が接触。両者は大きくバランスを崩して失速してしまう。さらに、その背後にいたアンドレ・グライペル(ドイツ、アルケア・サムシック)が、2人を避けようとしたところ、ブライアン・コカール(フランス、ヴィタルコンセプト・B&Bホテルス)と接触して、2人ともスプリントをやめてしまった。

 一方で、アウト側から加速したソンニ・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ)とダヴィデ・バレリーニ(イタリア、アスタナ プロチーム)が抜け出した。

 最後は道幅の広い道路いっぱいに広がりながらニッツォーロ、バレリーニ、コルブレッリが横一線のスプリント勝負。3人同時にハンドルを投げながらも、ニッツォーロがわずかに先着。2位のコルブレッリとはホイール3分の1ほど、3位のバレリーニとはホイール半分ほどの際どい勝負を勝ち取った。

 リーダージャージを着用するルツェンコはトップと同タイムでフィニッシュ。2013、2014年のクリストファー・フルーム(イギリス、チームスカイ)以来となるツアー・オブ・オマーン2連覇を成し遂げた。

第5ステージ結果
1 ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、ディメンションデータ) 3時間7分12秒
2 ソンニ・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ) +0秒
3 ダヴィデ・バレリーニ(イタリア、アスタナ プロチーム)
4 クレマン・ヴァントゥリーニ(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアール)
5 ライアン・ギボンズ(南アフリカ、ディメンションデータ)
6 ボリス・ヴァレ(ベルギー、ワンティ・グループゴベール)
7 レト・ホレンシュタイン(スイス、カチューシャ・アルペシン)
8 アモリ・カピオット(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ)
9 ブライアン・コカール(フランス、ヴィタルコンセプト・B&Bホテルス)
10 スヴェンエリック・ビストラム(ノルウェー、UAE・チームエミレーツ)
76 新城幸也(日本、バーレーン・メリダ)

個人総合
1 アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ プロチーム) 21時間45分51秒
2 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、バーレーン・メリダ) +44秒
3 ヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス ソルシオンクレディ) +47秒
4 ルイ・コスタ(ポルトガル、UAE・チームエミレーツ) +53秒
5 エリー・ジェベール(フランス、アルケア・サムシック) +1分3秒
6 ヤン・ポランツェ(スロベニア、UAE・チームエミレーツ) +1分14秒
7 エリオット・リエター(ベルギー、ワロニー・ブリュッセル) +1分25秒
8 ファビアン・ドゥベ(フランス、ワンティ・グループゴベール) +1分31秒
9 ギャビン・マニオン(アメリカ、ラリー・UHC) +1分43秒
10 カンタン・パシェ(フランス、ヴィタルコンセプト・B&Bホテルス) +1分51秒
66 新城幸也(日本、バーレーン・メリダ) +24分38秒

ポイント賞
1 アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ プロチーム) 45 pts
2 ソンニ・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ) 32 pts
3 ライアン・ギボンズ(南アフリカ、ディメンションデータ) 23 pts

新人賞
1 エリー・ジェベール(フランス、アルケア・サムシック) 21時間46分54秒
2 ギャビン・マニオン(アメリカ、ラリー・UHC) +40秒
3 ステフ・クラス(ベルギー、カチューシャ・アルペシン) +50秒

チーム総合
1 カチューシャ・アルペシン 65時間25分36秒
2 ディメンションデータ +1分30秒
3 アージェードゥーゼール ラモンディアール +5分17秒

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