動画で「色も変化」特殊塗装も紹介国内初のフルサスe-MTBパナソニック「XM-D2」を体験 100台限定のバイクの性能に迫る

by 石川海璃 / Kairi ISHIKAWA
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 パナソニックサイクルテックが2月21日、国内初のフルサスe-MTB「XM-D2」発表会と試乗会を東京都・稲城市のスマイルバイクパークで行った。PVにも登場するプロBMXライダーの飯端美樹さんもデモンストレーションでライディングしたほか、Cyclist編集部も3月1日に販売される噂の1台をインプレッションした。

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製品のPVに出演した飯端美樹さんも試乗会に参加した Photo: Kenta SAWANO

幅広い層にオフロードの楽しみを

 「XM-D2」は、パナソニックサイクルテックがラインナップするe-BIKEのハイエンドモデル。既に販売されている「XM1」や「XM2」と同じく、独自の内装2段変速式ドライブユニットを搭載し、新たにリヤサスペンションを追加した国内初のフルサスペンションのe-MTBだ。同社・スポーツバイク推進課の坂本裕規さんは「モデル名の『D』はダブルサスペンションや、2重(デュアル)に楽しめるといった意味」を込めたという。

発表されたばかりの「XM-D2」 Photo: Kairi ISHIKAWA

 また、製品のターゲット層について、「趣味性の高い人、主に50代以上の人」をメインにしているが、「幅広い人にオフロードの楽しみを体験してもらいたい。そのためパーツや各部の性能にこだわった」と語る。

 フロント・リヤのサスペンションは、凸凹の激しい道でも楽に段差を乗り越えるように160mmのトラベル量を確保。エアボリュームの大きい27.5×2.8HEのタイヤがクッション性とグリップ力を併せ持ち、走りやすさを後押しする。また、740mmの幅広ハンドルを用いることで、操作性を追求。ブレーキは180mmローターの油圧式で、電動アシストの力に負けない制動力を持つ。

限定100台の理由とは

 また、「XM-D2」はパーツ・性能のほか、カラーリングにも力を入れる。「ハイエンドモデルなので、妥協のないスペックを追求した」と谷澤孝欣取締役が示す通り、特殊塗装を施した。「スペースブルー」と名付けられたカラーは、見る角度や光の反射によって、濃いめの青や紫など色鮮やかに変化する。

車体のカラーリングは「スぺースブルー」 Photo: Kairi ISHIKAWA
見る角度や光によって様々な色に変化する特殊な塗装だ Photo: Kairi ISHIKAWA

 限定100台のみ販売する理由は、「こうした特殊塗装を施したことや、日本国内展開を見極める、テストマーケティングの意味合い」があるという。つまり、この売れ行き次第で「XM-D2」が一般販売モデルとして生き残るかどうがが決まってくるのだ。

女性から見た「XM-D2」とは

 幅広い人にオフロードの楽しみを提供するという「XM-D2」だが、実際はどうなのか。製品のプロモーションビデオ(PV)でモデルを務めた女性のプロBMXライダー飯端美樹さんは「初めての人でも本格的にやっている人でも楽しめるバイク」だという。

モデルやタレントとしても活動する飯端美樹さん Photo: Kairi ISHIKAWA
飯端美樹さんもコースを走った Photo: Kairi ISHIKAWA

 PV撮影で初めてe-BIKEに乗った時は「普段乗っているBMXより車体が重いため、最初はその重量が気になった」と明かす。一方で、走り慣れていくうちに「重量のことなんか忘れるくらいメリットを感じた」そうだ。特に「上り坂が本当に楽。ペダルを漕がない下りの方が辛く感じるほど、アシストの力が魅力的でした」と説明した。

試乗会に並んだ自転車。前からフルサスe-MTBの「XM-D2」、ハードテイルの「XM-2」と「XM-1」 Photo: Kairi ISHIKAWA

 また、「海外では夫婦で楽しめるバイクとしてe-BIKEが浸透しています。日本でもそういう風に楽しめるバイクとして、様々な方に普及するのではないでしょうか。個人的には女性のMTB乗りが増えて欲しいです」と期待感を示した。

編集部が試乗してみた

 今回Cyclist編集部では、編集長の澤野健太と、編集部員の石川海璃がインプレッション。国内初のフルサスe-MTBを体験。急こう配の上り下り、凸凹道が適度に配されたクロスカントリーのショートコースを3、4周ほど試乗した。

慣れるまではペダルに入力にコツが必要だ Photo: Kenta SAWANO

石川:e-MTBに乗ったのは初めてだったが、やはりアシスト性能に驚かされた。急こう配の短い坂でもペダルに軽い力を込めるだけでクリアできる。むしろモーターのアシストが強すぎて、気を抜いて後荷重で上ると前輪が持ち上がるほどだ。凸凹した道では前後のサスペンションが振動を吸収。ストレスなく走行に集中できる。コーナーは重量の関係か、狙ったコースから若干離れるが、ゆっくり進入すれば問題ない程度。初めてMTBを乗る人でも怖がらずに山道を楽しめるバイクだと感じた。パッケージで、ドロッパーポストが標準で装備されてないのが非常に惜しい。

下りはもちろん、トラクションがしっかりかかる上りも楽しかった Photo: Kairi ISHIKAWA

澤野:贅沢にも、XM1、XM2、XM-D2と初代から3代のXMシリーズを進化順に乗り比べた。2.8HEのタイヤと前後サスは、曲がりくねる下りや、小さなジャンプで、すべてを滑らかにクリアして楽しかった。街乗りも想定したXM2から6cm広くなった74cm幅のハンドルのおかげもあるかもしれない。しかし、実際には、急こう配のオフロードでもその恩恵を受けた。フルサスと太いタイヤでトラクションがしっかりかかり、20%はありそうなドライな上りをシッティングで地面をしっかり捉えて登りきることができた。もっと大きな石が並ぶ林道を上ってみたくなった。

 電動アシスト車に乗ったのも、マウンテンバイクに乗ったのもPV撮影の日が初めてという飯端さんが「いきなり、XM-D2に乗ったので、もう普通のマウンテンバイクに戻れないかも」という言葉も納得の1台だった。XM2(重量24kg)から2kg重くなった分、コーナーを軽くジャンプをしながら曲がった際、XM2で走った同じラインをとれず「おおッ」と大回りになったが、テクニックのある人はXM2もありかと思う。

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