ツアー・オブ・オマーン2019 第4ステージバーレーン・メリダ待望の今季初勝利 集団スプリントをコルブレッリが制す

by あきさねゆう / Yuu AKISANE
  • 一覧

 中東オマーンで開催中の「ツアー・オブ・オマーン」(UCIアジアツアー2.HC)は2月19日、第4ステージが行われ、集団スプリントをソンニ・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ)が制して、チームに今季初勝利をもたらした。総合首位はアレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナプロチーム)がキープ。コルブレッリのチームメートでもある新城幸也は、トップから22秒遅れの52位でフィニッシュした。

チームにとっても今季初勝利となるステージ優勝を飾ったソンニ・コルブレッリ Photo: Yuzuru SUNADA

5人の逃げが形成

 第4ステージはイティから、オマーン・コンベンション&エキシビジョン・センターへフィニッシュする131kmで争われた。74km・88.5km・104km地点にそれぞれ登坂距離3〜5kmで平均勾配8%ほどの上り区間が立て続けに登場するタフなコースとなっていた。

逃げ集団を形成した5人。左からゴダン、アタプマ、ファンフーイドンク、ルヴォー、ボズウェル Photo: Yuzuru SUNADA

 レースは序盤から逃げの打ち合いの展開となり、スタートから10数km経過したところで、ネイサン・ファンフーイドンク(ベルギー、CCCチーム)、ダルウィン・アタプマ(コロンビア、コフィディス ソルシオンクレディ)、イアン・ボズウェル(アメリカ、カチューシャ・アルペシン)の3人が集団からリードを築いた。

 そこへ、ダミアン・ゴダン(フランス、ディレクトエネルジー)、ジェレミー・ルヴォー(フランス、デルコ・マルセイユプロヴァンス)がそれぞれ単独で先頭集団にブリッジして、計5人の逃げが決まった。

 逃げ切りもあり得るコースレイアウトとあって、リーダーチームのアスタナがけん引するメイン集団とのタイム差は最大4分程度に留められていた。

 後半の上り3連続区間に差し掛かると、メイン集団からはアンドレ・グライペル(ドイツ、アルケア・サムシック)らスプリンターが何人か脱落。クライマーやパンチャータイプの選手が積極的に動く様子も見られなかったため、コルブレッリやアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAEチーム・エミレーツ)など、いわゆる上れるスプリンターはメイン集団に残ることができた。

集団内で上りをこなすソンニ・コルブレッリ(右)。その後ろには前日の落車で負傷した左腕に包帯を巻く新城幸也の姿も Photo: Yuzuru SUNADA

 3つ目の上りを越えた時点で、逃げ集団とのタイム差は1分30秒。下って、残り20kmで35秒まで縮めると、集団は逃げ集団を泳がしはじめた。逃げ集団は上り区間を経て、ファンフーイドンク、アタプマ、ボズウェルの3人に絞りこまれていた。

上り基調のスプリントをコルブレッリが制す

 逃げ巧者の3人は、残り10kmを切ってからペースアップ。残り10km地点で20秒だったタイム差が、残り5km地点では28秒に拡大し、残り3km地点で18秒。逃げ切りへの期待が膨らんだものの、スプリンターチームの追走を振り切ることはできず、フィニッシュ目前の残り500m地点であえなく吸収。勝負は集団スプリントへと持ち込まれた。

 先頭はオリバー・ナーセン(ベルギー、アージェードゥーゼール ラモンディアール)が、チームメイトのクレマン・ヴァントゥリーニを引き連れてリードアウト。グレッグ・ファンアーフェルマート(ベルギー、CCCチーム)は4番手の好位置をキープ。その後ろにクリストフ、コルブレッリと続いていた。

残り50mでファンアーフェルマートをかわして先頭に出たコルブレッリ Photo: Yuzuru SUNADA

 ナーセンがリードアウトを終えた残り200m地点で、最初に仕掛けたのはファンアーフェルマートだった。コルブレッリは即座に反応したが、一瞬反応が遅れたヴァントゥリーニがやや失速し、クリストフはヴァントゥリーニに前を塞がれる格好となり出遅れてしまった。

 ファンアーフェルマートとコルブレッリの一騎打ちとなるなか、鋭い加速を見せたコルブレッリが残り50mでファンアーフェルマートをかわして先頭に出ると、フィニッシュラインに先着。コルブレッリ自身だけでなくチームにとっても待望の今季初勝利を飾った。

 2位のファンアーフェルマートはボーナスタイムを獲得した結果、総合で首位のルツェンコから14秒遅れの2位に浮上した。

チームメイトの勝利に笑みを浮かべながらフィニッシュするクリスティアン・コレン(左)と新城幸也(右) Photo: Yuzuru SUNADA

 翌日の第5ステージは今大会のクイーンステージ。ラストは登坂距離5.8km・平均勾配10.1%の難関山岳グリーンマウンテンへとフィニッシュする。総合争いの行方を大きく左右する決戦の舞台となるだろう。

第4ステージ結果
1 ソンニ・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ) 3時間17分9秒
2 グレッグ・ファンアーフェルマート(ベルギー、CCCチーム) +0秒
3 クレマン・ヴァントゥリーニ(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアール)
4 ライアン・ギボンズ(南アフリカ、ディメンションデータ)
5 アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAE・チームエミレーツ)
6 ベンジャミン・デクレルク(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ)
7 イウーリ・フィロージ(イタリア、デルコ・マルセイユプロヴァンス)
8 バティスト・プランカールト(ベルギー、ワロニー・ブリュッセル)
9 ミラン・メンテン(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ)
10 ヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス ソルシオンクレディ)
52 新城幸也(日本、バーレーン・メリダ) +22秒

個人総合
1 アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ プロチーム) 14時間54分46秒
2 グレッグ・ファンアーフェルマート(ベルギー、CCCチーム) +14秒
3 ヘスス・エラダ(スペイン、コフィディス ソルシオンクレディ) +18秒
4 ルイ・コスタ(ポルトガル、UAE・チームエミレーツ) +24秒
5 ドメニコ・ポッツォヴィーヴォ(イタリア、バーレーン・メリダ) +27秒
6 エリオット・リエター(ベルギー、ワロニー・ブリュッセル) +29秒
7 ライアン・ギボンズ(南アフリカ、ディメンションデータ) +30秒
8 エリー・ジェベール(フランス、アルケア・サムシック) +34秒
9 カンタン・パシェ(フランス、ヴィタルコンセプト・B&Bホテルス)
10 オリバー・ナーセン(ベルギー、アージェードゥーゼール ラモンディアール)
74 新城幸也(日本、バーレーン・メリダ) +17分56秒

ポイント賞
1 アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAE・チームエミレーツ) 33 pts
2 アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ プロチーム) 30 pts
3 グレッグ・ファンアーフェルマート(ベルギー、CCCチーム) 21 pts

新人賞
1 ライアン・ギボンズ(南アフリカ、ディメンションデータ) 14時間55分16秒
2 エリー・ジェベール(フランス、アルケア・サムシック) +4秒
3 ステフ・クラス(ベルギー、カチューシャ・アルペシン) +10秒

チーム総合
1 カチューシャ・アルペシン 44時間47分56秒
2 ディメンションデータ +28秒
3 アージェードゥーゼール ラモンディアール +43秒

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

ショップナビ

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載