ツアー・オブ・オマーン2019 第2ステージルツェンコが終盤単独抜け出しステージ優勝 総合2連覇に向け好発進

by 平井久美子 / Kumiko HIRAI
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 2月17日、「ツアー・オブ・オマーン」(UCIアジアツアー2.HC)の第2ステージが行われ、アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ プロチーム)が優勝した。総合2連覇を目指すルツェンコにとって、幸先の良い勝利となった。総合首位のアレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAE・チームエミレーツ)は2位でゴールし、リーダージャージをキープ。日本の新城幸也(バーレーン・メリダ)は、60位でゴールしている。

オマーンとの相性の良さが伺えるルツェンコの走り Photo: Yuzuru SUNADA

 第2ステージは、アルブスタンまでの156.5km。いずれも距離は短いものの、平均勾配約10%の山岳ポイントが4つ設定されていた。

この日、トップとのタイム差1分25秒でゴールした新城幸也 Photo: Yuzuru SUNADA

 ポイントとなりそうなのはゴール5kmに登場する距離800m、平均勾配9%のアルジサ峠だ。このアルジサ峠からゴール手前1kmまでは下り。その後、緩やかに上ってゴールとなる。登坂力はもちろん、ダウンヒルテクニックも問われるレイアウトで、この峠をクリアした選手による小集団スプリントが予想された。

ヴァンヘッケが敢闘賞

 スタート後に逃げたのは、ジェローム・ボニー(ベルギー、ワンティ・グループゴベール)、リオネル・タミニアウクス(ベルギー、ワロニー・ブリュッセル)、アリツ・バグエツ(スペイン、エウスカディ バスク カントリー・ムリアス)、プレヴェン・ヴァンヘッケ(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ)の4人。

快調に逃げ続けたヴァンヘッケは敢闘賞を獲得 Photo: Yuzuru SUNADA

 集団はこの逃げを容認し、20kmを過ぎる頃には約2分半、50km手前では3分半のタイム差がついていた。その後もメイン集団は、この4人の逃げを泳がせる状態が続いた。

 107.5km地点の山岳ポイントを前に、逃げ集団のヴァンヘッケがアタックを仕掛けた。ヴァンヘッケはそのまま先行、後続と40秒の差をつけ狙い通り山岳ポイント1位通過に成功した。一方、タミニアウクスは逃げから脱落した。この山岳を通過後、ヴァンヘッケはボニーとバグエツと合流。逃げとメイン集団という形は変わらず、レースは進んでいった。しかし、その差は約1分30秒と徐々に縮まりはじめていた。

 134km地点の山岳ポイントを前に再びヴァンヘッケがアタックを仕掛ける。ヴァンヘッケはそのままこのポイントを先頭で通過、無事この日のミッションを遂行した。しかしこの時、メイン集団とのタイム差は50秒。吸収は時間の問題という状況になっていた。

先頭の動きをうかがうメイン集団 Photo: Yuzuru SUNADA

 残り20km、CCCチームがペースアップ。先頭を射程圏内に捉え、残り16kmでヴァンヘッケをキャッチする。レースが振り出しに戻る中で、最後の峠で仕掛けたのはルツェンコ。たった一人でダウンヒルもクリアし、後続との距離をグングン引き離す。後ろの集団も必死に追いかけたが、追いつくことはできず。残り1km地点でもルツェンコは大きく先行、最後は後ろを確認する余裕がある程、距離が開いた状態でゴールした。

クリストフは2位でゴールし、リーダージャージをキープ Photo: Yuzuru SUNADA

 明日は、今大会最長の192.5kmで山頂フィニッシュというコース。総合争いに動きが出そうだ。

第2ステージ結果
1 アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ プロチーム) 4時間7分19秒
2 アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAE・チームエミレーツ) +3秒
3 ライアン・ギボンズ(南アフリカ、ディメンションデータ)
4 イウーリ・フィロージ(イタリア、デルコ・マルセイユプロヴァンス)
5 オリバー・ナーセン(ベルギー、アージェードゥーゼール ラモンディアール)
6 ソンニ・コルブレッリ(イタリア、バーレーン・メリダ)
7 エンリーコ・バッタリーン(イタリア、カチューシャ・アルペシン)
8 ベンジャミン・デクレルク(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ)
9 クレモン・ヴェントゥリーニ(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアール)
10 マグナス・コルトニールセン(デンマーク、アスタナ プロチーム)
60 新城幸也(日本、バーレーン・メリダ) +1分25秒

個人総合
1 アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAE・チームエミレーツ) 7時間1分56秒
2 アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ プロチーム) +3秒
3 ライアン・ギボンズ(南アフリカ、ディメンションデータ) +12秒
4 クレモン・ヴェントゥリーニ(フランス、アージェードゥーゼール ラモンディアール) +16秒
5 イウーリ・フィロージ(イタリア、デルコ・マルセイユプロヴァンス)
6 マグナス・コルトニールセン(デンマーク、アスタナ プロチーム)
7 グレッグ・ヴァンアーベルマート(ベルギー、CCCチーム)
8 スヴェンエリック・ビストラム(ノルウェー、UAEチーム・エミレーツ)
9 エリー・ジェスベール(フランス、アルケア・サムシック)
10 ルイ・コスタ(ポルトガル、UAEチーム・エミレーツ)
53 新城幸也(日本、バーレーン・メリダ) +1分38秒

ポイント賞
1 アレクサンドル・クリストフ(ノルウェー、UAE・チームエミレーツ) 27 pts
2 アレクセイ・ルツェンコ(カザフスタン、アスタナ プロチーム) 15 pts
3 ブライアン・コカール(フランス、ヴィタルコンセプト・B&Bホテルス) 12 pts

新人賞
1 ライアン・ギボンズ(南アフリカ、ディメンションデータ) 7時間2分8秒
2 エリー・ジェスベール(フランス、アルケア・サムシック) +4秒
3 ベンジャミン・デクレルク(ベルギー、スポートフラーンデレン・バロワーズ)

チーム総合
1 アスタナ プロチーム 21時間6分33秒
2 UAE・チームエミレーツ +3秒
3 ディメンションデータ

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