2013シーズンの新デザインウェアもお披露目世界で活躍できる日本人選手を育成 チームNIPPOがシーズン前半戦のスケジュール発表

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 福島晋一の加入が発表されたばかりのチームNIPPO・デローザが2013シーズン前半のレーススケジュールを発表した。2012年はシーズン25勝。UCIアジアツアーランキング4位(日本チーム最高位)という結果を残し、エーススプリンターであったマッキシミリアーノ・リケーゼはランプレ・メリダへ、佐野淳哉はヴィーニファンティーニへとそれぞれ格上チームへの移籍を決めた。今季もチームは日本登録ながら、拠点を本場イタリアに置き、UCIヨーロッパツアーとアジアツアーを中心にワールドワイドなレース活動を行っていく。

2013年仕様のチームキットに身を包み、トレーニングに打ち込む選手たち2013年仕様のチームキットに身を包み、トレーニングに打ち込む選手たち
バックスタイルのデザインにもこだわりがある新しいチームジャージ。ウエアはイタリアのピセイ社がスポンサードするバックスタイルのデザインにもこだわりがある新しいチームジャージ。ウエアはイタリアのピセイ社がスポンサードする
チームカラーに統一されたソックスが目を引くチームカラーに統一されたソックスが目を引く

 シーズン序盤の注目は、マレーシアで開催されるツール・ド・ランカウイへの出場だろう。アジアツアー最高峰となるオークラス(超級)のステージレースで、5つのワールドツアーチーム、4つのプロコンチネンタルチームなどが参戦する10日間のハイレベルなレースだ。チームはキャプテンのフォルッナート・バリアーニを中心に、クライマーのジュリアン・アレドンド、マレーシアを熟知している福島晋一、スプリンターのマウロ・リケーゼ、大学生の石橋学と徳田鍛造というメンバーで挑む予定。

ツアー・オブ・ジャパン2012で総合優勝を飾ったバリアーニ(左)と山岳賞のアレドンド(右)。この2人は引き続きチームNIPPO・デローザで走るツアー・オブ・ジャパン2012で総合優勝を飾ったバリアーニ(左)と山岳賞のアレドンド(右)。この2人は引き続きチームNIPPO・デローザで走る

 そして、5月にはツアー・オブ・ジャパン、ツール・ド・熊野への参戦が決まっている。どちらのレースも、昨年はバリアーニが制し、バリアーニは「ディフェンディングチャンピオンとして2連覇(熊野は3連覇)を狙いたい。とくにツアー・オブ・ジャパンは今年からUCI2.1クラスになるので、そのぶん強いチームや選手がたくさん来ると思うが、チームにとってとても大事なレースになるだろう」と話している。

ワールドワイドな活動を指揮するGM大門宏氏

ツアー・オブ・ジャパン2012第5ステージ終了後。リーダージャージを守ったバリアーニに大門宏GMが駆け寄るツアー・オブ・ジャパン2012第5ステージ終了後。リーダージャージを守ったバリアーニに大門宏GMが駆け寄る

 チームのビジョンは引き続き、世界で活躍できる日本人選手を育成すること。ロードレースの本場に拠点をおき、トップチームと同じシステムで、チームの運営を行っていく。選手たちはここでの経験をステップにして、さらに上のレースシーンをめざす。ジェネラルマネージャー、大門宏氏は2013年のビジョンをこう語る。

 「スポンサーから“広告媒体”としての価値を評価してもらうため、今季の目標はアジアツアー10勝、ヨーロッパツアー10勝。また色々な大陸、諸外国のレースを転戦することで、順応性を身に付けプロ選手として完成度を高めていきたい。またそれは新世代型のスタッフにとっても大切なこと。10年以上に渡ってコンチネンタルチームの規模で、各大陸の選手を雇い、世界各国幅広く活動しているのはおそらく自分たちくらいじゃないかと自負している。

 つまり我々が世界中を転戦しているのは、日本のレースで勝つためではない。昨年の日本でレースを走り考えさせられたことは、下馬評から結果に至るまで“楽勝”という報道が多々見受けられたこと。ロードレース競技の熟知している人であれば、例えどんなに強力な布陣がベストコンディションで臨んだとしても、たやすく勝てるレースなど1レースもないことはわかるはず。このメンバーで参加すれば『勝てて当たり前だろう』とか安易に捕らえがちな日本の独特な雰囲気の中で選手を派遣し戦わさせることに関して、価値観の大きな相違に疑問を感じている。

バイクは今年から全選手がデローザのプロトスを駆るバイクは今年から全選手がデローザのプロトスを駆る

 ただし、それはメーンスポンサーである株式会社NIPPOの一存では決められないこと。新たに加わるセカンドスポンサーのデローザ社始め、日本のマーケティングを重視しているオリーブオイルのメーカー等イタリアの協賛企業の意向も尊重しながら、日本国内の大会と向き合っていきたい。

 “日本人の成長”を前提に、確信が持てれば、ケースバイケースで全員日本人選手、あるいは若手の海外籍選手を含むメンバーでエントリーする展開も考えている。ロードレース競技は、たとえ勝てなくても、大会に挑むコンセプトさえしっかりしていれば、それ以上に得るものは多いことは、かつて日本のレースに頻繁に走っていたオーストラリアナショナルチーム(U23)の年間プログラムや戦いぶりを見れば明らかだろう。

 ベテランの福島、バリアーニに関しては、昨年以上に彼らのキャプテンとしての資質、持ち味を引き出し、チームのコンセプトに生かすことが、最も大事な目標だと思っている。まだ正式に確定はしていないが、NIPPOの活動から卒業して、引き続きヨーロッパのチームで走る佐野淳哉、竹之内悠のサポートも前向きに検討している」

 チームの初戦は、イタリアの初戦でもあるトロフェオ・ライグエリア。ワールドワイドなチームの活躍、またそのなかでステップアップをめざす若い日本人選手に注目してほしい。
2013シーズンに挑む トレーニング合宿中のバリアーニと早川朋宏に聞く

チームNIPPO・デローザ2013上半期レーススケジュール(予定)

2月16日トロフェオ・ライグエリア(イタリア、1.1)
2月21日-3月2日ツール・ド・ランカウイ(マレーシア、2.HC)
2月24日GP・チッタ・ディ・ルガーノ(スイス、1.1)
2月28日GP・カマイオーレ(イタリア、1.1)
3月10日ポレック・トロフィー(クロアチア、1.2)
3月14-17日イストリアン・スプリング・トロフィー(クロアチア、2.2)
3月18-24日ツール・ド・ノルマンディ(フランス、2.2)
3月20-24日セッティマーナ・インターナショナル・コッピ・エ・バルタリ(イタリア、2.1)
4月1-7日ツアー・オブ・タイランド(タイ、2.2)
4月5-7日サーキット・デ・アルデンヌ(フランス、2.2)
4月11日GP・デナン(フランス、1.1)
4月11-16日ツアー・オブ・フィリピン(フィリピン、2.2)
4月13日ツール・ドゥ・フェニステール(フランス、1.1)
4月14日トロ・ブロ・レオン(フランス、1.1)
4月14日ジロ・デル・アペニーノ(イタリア、1.1)
4月16-20日マザンシ・ツアー(南アフリカ、2.2)
4月20日バーニャルーカ・ベオグラード1(ボスニア・ヘルツェゴビナ、1.2)
4月21日バーニャルーカ・ベオグラード2(セルビア、1.2)
4月27日グランプレミオ・ディ・ラルチアーノ(イタリア1.1)
4月28日ジロ・ディ・トスカーナ(イタリア、1.1)
5月8-12日フレーシュ・ドゥ・スッド(ルクセンブルク、2.2)
5月19-26日ツアー・オブ・ジャパン(日本、2.1)
5月19-26日アン・ポスト・ラス(アイルランド、2.2)
5月30-6月2日ツール・ド・熊野(日本、2.2)
6月1日トロフェオ・メリンダ(イタリア、1.1)
6月9-16日ツール・ド・コリア(韓国、2.2)
6月11-16日ツアー・オブ・セルビア(セルビア、2.2)
6月22日イタリア選手権(イタリア)
6月23日全日本選手権(日本)

チームNIPPO・デローザ ウェブサイト

(文・写真 田中苑子)

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